秘境という名の山村から(東祖谷)

にちにちこれこうにち 秘境奥祖谷(東祖谷山)

菜菜子の気ままにエッセイ   SANE著

2007年08月21日 | Weblog
衝動買い
今日も、真面目に仕事を終え、帰宅した。宝くじが当たれば、一般庶民とすぐに縁を断ち、華麗なる『食っては寝る生活』をと夢みているが、やたらと歳月だけが、私を追い越していく。「当たる」なんて言葉は、死語に近く、たまに口にしたものが、腐りかけていて、アタル位なのだ。あれは辛い。だから一般庶民と同じように、とりあえず仕事に出かけている。今日帰宅して、嫌なものを見付けてしまった。車庫の一番端に置いた、ねずみ捕りが少し動いていた。おまけに、細長いものがチョコッと飛び出てる!いつも落ちている竹の葉にしては、リアルに細すぎる。嫌な予感を打ち消すように、斜めから少し覗きこんだ。こんなかわいらしい覗き方、久しぶりだ。高校の時、時々彼氏の前で「ぶりっ子」をした。あの時以来の、しなやかな覗き方。とにかく、箱を覗いた。 『ギャー』覗いたと同時に、箱が動いた!ねずみが、まだ生きている~!!!なんと気の毒な現実。普通ならそう、主人が私を於いて逝かなければ、このねずみ捕りは、存在しなかった。あれは、ヒトツキ前、私は百円均一でウロウロしてこのねずみ捕りの箱と、目が合った。何故か、買ってしまった。そう、今まではしなかった事をやたらと始めては、気を紛らわす癖が付いてしまった。トマトの苗も、今だに仕方なく水をかけている。しかも、バケツで。バケツでかける時は、回りが真っ暗になった時。一応、世間体がある。鑑賞用の唐辛子。これはまだ楽チン!コップ一杯の水でまだ倒れてない。とにかく、ねずみ捕りもただねずみがいるかいないか、そんな事私には関係なく、組み立ててみたくて、置いてみたくて、買っただけ。本当にねずみさんゴメンなさい。ねずみといえば思いだした事がある。二年位前だったかな。リビングに突如、ねずみが出現した。主人と私は、一致団結。広い?リビングの中を、汗をかきかき、「イザッ、ねずみを捕らえよ」天の声を聞きながら、小さなねずみに一時間余り、振り回された。ようやく、ビニール袋に入れた瞬間、主人が手を滑らた。また、テレビの裏に逃げられた。私は主人を、睨みつけた。主人は、「手が滑ったんじゃー、仕方ないだろー」と開きなおった!私はヤッパリ主人を睨みつけた。一時間は、キツカッタ。それから、数十分。ようやく、ねずみを袋に入れて、きっちりと口を縛った。
一時間半の間に、ねずみと何回も目が合った。そうなると、もはや、ねずみに同居人のような愛着が沸いた。「なー、父さん、なんか可哀相な事ない?逃がそうよ」私の案に、主人はすぐに頷いた。「おー、逃がしてやるか」主人は、人の意見に軽く同調する時が、よくあった。楽と言えば、楽な夫だった。主人と私は、ベランダにでて袋の口を開けて、ねずみちゃんを、開放してあげた。可笑しくて、なんかサバサバして、冷たいお茶を飲んだ。こんな、蒸し暑い夜だった。まてよ、今まさに、車庫で動いているねずみは、あの時の子孫?どうぞ、沢山の子孫が残っていますように、つごうのいい時だけ、私はお祈りする。そして、もう二度と思い付きで買い物をしませんと、ざんげします。そして、第二の難問は、あのねずみ捕りを、いつ処分するかなのだ。動かないという絶対の保障は、何処にもない。そう、今の世の中、「絶対」と「保障」が曖昧なのだ。
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