お久しぶりの前略。
ブログの更新で、主様と私の安否確認をして下さっている、
読者の皆様。ありがとうございます。
珍しい写真も撮れなくて、ついつい不精をしておりました。ごめんなさいませ。
今年も有り難く、うっちゃんが収穫した祖谷のじゃがいもを、頂きました。
大変な労力で収穫されているので、農業オンチの私は、毎年感謝感激致しております。
我が家のプランターのネギは、
アジサイに占拠されて、雑草との区別がつきません。
持ち家があって、庭があって、畑がある家に、憧れます。
縁側なんかあると、それはもう、究極のしあわせ!
我が家は、崖っぷちに近いような場所に、建っています。そして、谷に囲まれています。
裏に祖谷川が流れているので、地下の部屋は、カビの温床。
昔、私の両親が立地条件の悪い土地と判っていても、食堂を営む為に、借金をして、購入したのです。
その土地に家を建て直して、私が住んでいますが、昔の家具は使えるものは、そのまま使っています。
コツコツと、自分で出来る範囲で、色んな物を処分しています。
地下の部屋には、引き出しが6つ付いた古いタンスを、不要な物入れとして置いていました。
60年以上前のタンスは『指し物』技術によって、作られたものでした。釘は一本も使われていません。
天板と側面に薄い化粧合板が貼っているだけで、合板の下はベニア板です。
中に主人の少量の洋服とか、タンスの上には人形ケースを、置いていました。
人形ケースの中には、これまた古ーいお土産に頂いた置き物。
修学旅行で買っただろう、『根性』と書かれたペンケース。木彫りの熊。小さいダルマ。
海外の人形?今は亡き友人から、誕生日に頂いた数個の貯金箱。
それらが、白黴に覆われながら、ガラスケースの中で、辛うじて息を潜め
ておりました。
カビが臭い。これは我が家の難題でした。何度換気して、何度拭き掃除しても、すぐに新たなカビが、出現します。
『タンスと人形ケースを処分しなさい』神様の声がしました。
そして、涼しかった昨日。
引き出しを空っぽにして、引き出しを全て外に運び、軽くなったタンスの本体を、
階段を一つ一つ持ち上げて運び出し、ガレージの横で解体です。
燃えるゴミの袋に詰めれるサイズまで解体します。
谷に流したら早いじゃない!
悪魔の声が囁きましたが、天使が優しく囁きました。
『それは不法投棄よ』
悪魔と天使の間には、中間派天使もいます。中間派天使が囁きました。
『収集してもらえなかったら、流しなさいー!貴方は頑張りましたー!』
で、一枚一枚コツコツと外して、ノコギリで切り、切り目に足を勢いよく下ろし、真っ二つ。
私は本当に、気が長い。
一人でコツコツするのが、大好きです。(側溝掃除以外)
で、小雨が降り出して、最後の一段の引き出しをバラしていたら、それは出てきました。
最後の一段をバラし、何気なく左手に握った側面の板を見ると、
見覚えのある文字。それは黒マジックで書かれた父の文字。
『京上 古物商 ◯◯』
荒っぽい字体だが、苗字の筆跡は父だ。
60年ぶりに現れた父の文字は、みつけた瞬間に、一瞬にワープして、ポンっと父が声をかけてくれたみたいだった。父の気配を感じた。
『がんばりよるばいねー!よかよー!よかよか!』
タンスの中に、名前を残す。
シゲオは、やっぱり オモシロイ!
それを、みつけることが出来た、偶然の神様に、ジワーと感謝する。
手作業だったから、見つけられた奇跡。
ひぐらしが鳴いている。増水した祖谷川の音に、かき消されていく。
歳を重ねる度に、その鳴き声は切なく響く。
抱く不安は誰もが同じだ。
抱え方が、少し違うだけで、誰かといても、何をしていても、
不揃いな虚無感は消滅はしない。人は永遠に『個』なのだから。
その『個』は、誰の領域でも無い。
その『個』の、陽の射す場所を、楽しもう!
『ココロ』だけは、カビてはならない!
よかよー!よかよかっ!
草草
ブログの更新で、主様と私の安否確認をして下さっている、
読者の皆様。ありがとうございます。
珍しい写真も撮れなくて、ついつい不精をしておりました。ごめんなさいませ。
今年も有り難く、うっちゃんが収穫した祖谷のじゃがいもを、頂きました。
大変な労力で収穫されているので、農業オンチの私は、毎年感謝感激致しております。
我が家のプランターのネギは、
アジサイに占拠されて、雑草との区別がつきません。
持ち家があって、庭があって、畑がある家に、憧れます。
縁側なんかあると、それはもう、究極のしあわせ!
我が家は、崖っぷちに近いような場所に、建っています。そして、谷に囲まれています。
裏に祖谷川が流れているので、地下の部屋は、カビの温床。
昔、私の両親が立地条件の悪い土地と判っていても、食堂を営む為に、借金をして、購入したのです。
その土地に家を建て直して、私が住んでいますが、昔の家具は使えるものは、そのまま使っています。
コツコツと、自分で出来る範囲で、色んな物を処分しています。
地下の部屋には、引き出しが6つ付いた古いタンスを、不要な物入れとして置いていました。
60年以上前のタンスは『指し物』技術によって、作られたものでした。釘は一本も使われていません。
天板と側面に薄い化粧合板が貼っているだけで、合板の下はベニア板です。
中に主人の少量の洋服とか、タンスの上には人形ケースを、置いていました。
人形ケースの中には、これまた古ーいお土産に頂いた置き物。
修学旅行で買っただろう、『根性』と書かれたペンケース。木彫りの熊。小さいダルマ。
海外の人形?今は亡き友人から、誕生日に頂いた数個の貯金箱。
それらが、白黴に覆われながら、ガラスケースの中で、辛うじて息を潜め
ておりました。
カビが臭い。これは我が家の難題でした。何度換気して、何度拭き掃除しても、すぐに新たなカビが、出現します。
『タンスと人形ケースを処分しなさい』神様の声がしました。
そして、涼しかった昨日。
引き出しを空っぽにして、引き出しを全て外に運び、軽くなったタンスの本体を、
階段を一つ一つ持ち上げて運び出し、ガレージの横で解体です。
燃えるゴミの袋に詰めれるサイズまで解体します。
谷に流したら早いじゃない!
悪魔の声が囁きましたが、天使が優しく囁きました。
『それは不法投棄よ』
悪魔と天使の間には、中間派天使もいます。中間派天使が囁きました。
『収集してもらえなかったら、流しなさいー!貴方は頑張りましたー!』
で、一枚一枚コツコツと外して、ノコギリで切り、切り目に足を勢いよく下ろし、真っ二つ。
私は本当に、気が長い。
一人でコツコツするのが、大好きです。(側溝掃除以外)
で、小雨が降り出して、最後の一段の引き出しをバラしていたら、それは出てきました。
最後の一段をバラし、何気なく左手に握った側面の板を見ると、
見覚えのある文字。それは黒マジックで書かれた父の文字。
『京上 古物商 ◯◯』
荒っぽい字体だが、苗字の筆跡は父だ。
60年ぶりに現れた父の文字は、みつけた瞬間に、一瞬にワープして、ポンっと父が声をかけてくれたみたいだった。父の気配を感じた。
『がんばりよるばいねー!よかよー!よかよか!』
タンスの中に、名前を残す。
シゲオは、やっぱり オモシロイ!
それを、みつけることが出来た、偶然の神様に、ジワーと感謝する。
手作業だったから、見つけられた奇跡。
ひぐらしが鳴いている。増水した祖谷川の音に、かき消されていく。
歳を重ねる度に、その鳴き声は切なく響く。
抱く不安は誰もが同じだ。
抱え方が、少し違うだけで、誰かといても、何をしていても、
不揃いな虚無感は消滅はしない。人は永遠に『個』なのだから。
その『個』は、誰の領域でも無い。
その『個』の、陽の射す場所を、楽しもう!
『ココロ』だけは、カビてはならない!
よかよー!よかよかっ!
草草
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