見事なシロヤシオ。キレットを通過して塔ノ岳の北斜面を振り返る
山行日 2014年5月30日(金)日帰り
天気 晴れ
山域 丹沢
メンバー 単独
コース&タイム
我孫子駅4:53(千代田線)=6:01代々木上原6:06(小田急線)=7:10渋沢7:16(神奈川中央バス210円)=7:31大倉7:38-8:20見晴小屋-8:52駒止茶屋-9:15堀山の家-9:59花立山荘-10:35塔ノ岳10:42-(シロヤシオ観賞・撮影タイム約25分)-11:58丹沢山12:19(シロヤシオ観賞・撮影タイム約35分)-13:50塔ノ岳14:08-14:33立花山荘-15:14駒止茶屋-16:25大倉16:52=17:04渋沢駅17:09=19:36我孫子駅
←2014丹沢・塔ノ岳北斜面のシロヤシオ(2-1)からの続き
いよいよシロヤシオの登場である。塔ノ岳を後にして丹沢山に向かう。3分も下るとシロヤシオがあらわれる。今年はどんな姿を見せてくれるだろう。どきどきしてしまう。待ち焦がれて一年ぶりの逢瀬だから胸が高鳴るのもしょうがない。
すぐに向こうからカメラを提げた人が登ってきた。シロヤシオを見てきたのだろう。「いかがでしたか」「すっごく、きれい」と感嘆していた。それを聞いてうれしくなる。それっ急げ。
かわらぬ清楚で気高い姿だった。これを楽しみにしていた。丹沢の山々を背景に、日差しを浴びて可憐な白い花びらが風に揺れていた。全山新緑の中に咲く白い花、この清々しい風景を目にしただけで、会いに来たかいがあったと満足してしまう。きみはいつ会っても美しい。しかし団塊老人のわたしにはまぶしすぎるようになった。
今年もシロヤシオに会えた。堪能することができた。いつものことだが、うっとりと見とれてしまう。来年もまたと願うばかりだ。
塔ノ岳から丹沢山へのシロヤシオは、おもに塔ノ岳の北斜面に群生してる。キレットを通過してその先の日高あたりまで見ることができる。
きょうも行きと帰りにシロヤシオを見る。いつもは時間を気にしてゆっくり観賞することができない。きょうは少しゆっくりと見て回ろう。毎年見ているからなじみの木々が迎えてくれる。私の恋人たちである。
真っ先に目にはいってくるのがこの大きなシロヤシオ。登山道のすぐわきにある。たいがいの人はこれを見て歓声をあげる。なんとも幸せな木である。私はこの木も気に入っているのだが、一番のお気に入りはすぐ先にある。
これがわたしの一番のお気に入りがこのシロヤシオ。登山道からはほんの1,2㍍先の斜面にある。はじめてのひとは見逃しやすい。全体の姿。
足元に気をつけながらもう少し寄ってみよう。
もっと近くに。
この木はこのアングルから富士山を一緒に写すことができる。きょうは雲が邪魔しているが、画面左上に富士の姿が見てとれる。
キレット。この先にもシロヤシオ。
キレットから塔ノ岳を振り返る。
塔ノ岳の北斜面。わたしのコンパクトカメラではこれが限度。
丹沢山方面を望む。
ここが日高。
すぐ近くにぽつんとたたずんでいるシロヤシオ。このすがすがしい立ち姿がよかった。きょうはこれが一番かな。なんとも気が多い。
近くへ。登山道からササを分けて。青空に映えるまばゆい白。 いいねえ。
すっかり堪能して丹沢山へ。みやま山荘。
山頂標識を背景に3人組の写真を撮ってやったら、お礼にとわたしも。
帰り道。きょうはゆっくり帰ろうと、来るときにあれだけ見てきたのにまたも貪欲にシロヤシオを見ることにした。自分でもあきれる。しかしだからこそ出会いがある。登山道を離れた先に日差しを受けて一段と輝いているのを見つけた。ササを分けて駆け寄る。初対面だ。これまで見過ごしてきたようだ。これだから注意を怠ってはいけない。前に腰をおろしてしばし観賞。これも美しかった。
往復して堪能した。それなのに最後の別れでは後ろ髪をひかれた。あと一年待てばまた会える。思いを断ち切って山頂を後にした。
きょうは一日晴天に恵まれた。暑かったせいかだいぶ疲れた。太ももが痙攣気味だ。それでも帰りはここから標高差1200メートルを2時間で下山してみようとバカな挑戦をした。いけるかもと思ったが、駒止小屋の先で太ももが痙攣した。元気だったのは気持ちだけだったようだ。夏山に向けて体を鍛えるためいまの時期にむきになって登ることが大切だっとわかっているのだが、きょう感じたことはがんばったわりには時間短縮ができなかった。そろそろ団塊老人にふさわしい登り方をしなければならない。しょうがないとはいえちょっとさみしかった。
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