■2015年古都の山旅
(1) 3月22日(日)京都=愛宕山 愛宕神社、東寺 奈良市内(泊)
(2) 3月23日(月)奈良=大和葛城山から金剛山 葛木神社 奈良市内(泊)
(3) 3月24日(火)奈良=三輪山、大神神社、狭井神社、檜原神社、御破裂山、談山、談山神社 奈良市内(泊)
(4) 3月25日(水)奈良=若草山と春日山原始林、春日大社、宇治平等院、宇治上神社
若草山の山頂。セルフタイマー10秒セット。撮りたかったのはジャンプした姿だったのだが
山行日 2015年3月25日(水)
天気 晴れのち曇り
山域 奈良北部
メンバー 単独行
コース&タイム
奈良市内BH=近鉄奈良駅(バス)=春日大社-若草山・南入場ゲートから山頂ゲート-春日山原始林-近鉄奈良駅=JR奈良駅=宇治駅-平等院-宇治上神社-宇治駅=京都駅=3月26日(木)大垣=我孫子駅
古都の山旅の最終日。奈良といえば東大寺二月堂修二会を思い出す。外陣で勤行の様子を、それからお松明、お水取りを見た。とにかく寒かった。何年前のことなのか。10年前、20年前、いやもっと前なのかもしれない。それから長谷寺と室生寺を訪ねた。これだって同じ時期なのかそれとも別な時なのか忘れている。それほど奈良は久しぶりになる。
やっぱりきたな。右足首が痛い。歩くと痛い。それでもきょうは散歩みたいなものだ。我慢して歩くことにした。最終日はとにかくゆっくり過ごそう。
まずは春日大社へ。近鉄奈良駅から歩くつもりでいたのだが、こんな状態だからむりしないでバスで行った。京都もそうだったが奈良も観光客でごった返している。外人が多い。春休みに入ったこともあり若い人が多い。春めいて若い女性がきれいになった。
春日大社
バスを下車し春日大社の参道を目指す。
春日大社。巫女さんが頭に冠のような飾りをつけて境内を清めていた。春にふさわしく華やかな雰囲気がある。
その巫女さんに若草山への道を尋ねた。拝殿に向かって左の回廊を進んでと教えてくれた。道標が出てきた。
若草山と春日山原始林
若草山を見上げる。こんなに低いのか。南入場ゲートの係員が説明してくれた。若草山は3重に重なった山。いま見えているのは1重目の頂だという。これで安心?した。いくらなんでもこんなんじゃ行く気さえも起こらないからだ。入場料は150円。
登るほどに眺望が広がる。若草山の売りはこれだ。
生駒山方面
金剛・葛城山方面
2重目の頂。
3重目、頂上が見えてきた。
眼下に東大寺
三笠山
山頂には鶯塚古墳
山頂にはもう1つの入場ゲート。
ここの係員が周囲の山々を教えてくれた。山を同定できればさらに楽しくなる。あれがきのう歩いた三輪山か。ここの係員としばし山談議。楽しかった。若草山はこれで思い出ができた。係員に感謝。
山頂から春日原始林への道は交番を右へ入る。道は下りになる。ここにきて右足のくるぶしがさらに痛くなった。そろりそろり歩かざるを得ない。ウオーキングを楽しんでいるわたしよりずっと老人にあっさり抜かれた。痛みをこらえて下ばかりむいて歩いている。途中2回休んで湿布薬を貼ったりしたがいっこうによくならない。春日大社の参道までどうにかたどり着いた。
この先、新薬師寺と唐招提寺に行く予定でいた。この痛みではどうしようもない。パスすることにした。次の平等院はどうしよう。ここは楽しみにしていただけに外せない。行くことにした。
平等院
昨年だと思うが「芸術新潮」が新しくなった平等院を特集した。雲中供養菩薩を見たいと思った。「ミュージアム鳳翔館」で52躯の雲中供養菩薩像のうち26躯をまじかに見ることができた。わたしはもう一度見たくてミュージアムを2回も出入りしてしまった。それほど魅せられた。やはり「北25号」と「南20号」が目立つ所に展示されていた。たしかに素晴らしい。わたしは「南17号」も気に入った。わたし好みのふくよかな顔立ちがとてもいい。
鳳凰堂の阿弥陀如来に手を合わせた。東向きに作られているから正面に朝日を受ける。この日は午後になり逆光だ。堂内が暗く阿弥陀さまが見えにくかった。残り少なくなったわが人生。いまさら阿弥陀様に手を合わせたところで極楽に行けるのか。来し方を振り返ると……。
雲中供養菩薩に見入ってしまい、すっかり長居した。宇治川対岸の宇治上神社に向かう。
日差しを受けて輝く鳳凰。
宇治上神社
本殿は神社建築では日本最古だという。拝殿と本殿ともに国宝。
これでわたしの古都の山旅は終わった。この春も近畿の山を歩いて、寺社をめぐった。不覚は足が痛くなったこと。充実した4日間だったが、少し欲張りすぎた。京都から帰路に着いた。
(1)3月22日京都・愛宕山
(2)3月23日奈良・大和葛城山から金剛山