ジャガイモの秋作を始めることにした。30年のあいだジャガイモは春作ばかりで秋作は今回が初めてになる。
これまで秋作をやらなかったのは、栽培が難しいようで収量も少ないという印象があったこと、それ以上に春作だけで2人暮らしには十分な収量があったことが挙げられる。
春作の収穫は6月で半年たって年末になると芽が出てくる。品質は悪くなっているが芽かきをすれば食べられる。特に問題はないだが、おかずを作るかみさんからすれば芽かきは面倒だいう声をよく聞く。
秋作の収穫は12月となり、春作と秋作をすれば半年の間隔で新しいジャガイモが食べられる。分かってはいるが、それほど困っているわけではないのだからと秋作をするつもりはなかった。
今回始めるきっかけは昨冬に知り合いの農家からただいた秋作ジャガイモがうまかったからだ。品種は「デジマ」と「レッドアンデス」。とくにデジマで作ったポテサラがうまかった。かみさんのポテサラはいつもうまいのだが、このときのは格別だった。何が気に入ったのか。ジャガイモの香りだった。ジャガイモってこんなに匂い立つのかと感心した。それなら作ってみるか。
秋作をネットや参考書で勉強する。春作と違っていろいろなつくり方がある。あり過ぎて困った。戸惑った。要は、暑い盛りで種イモが腐りやすいこと、出芽が少ないこと。この二つにどう対応するかでいろいろな作り方があるのだと知った。そう認識したが間違っているかな。それらを踏まえて、これまでの経験から作り方を探っていく。はじめてだから失敗覚悟でとにかくやってみるというのがわたくしのやり方。
以下ははじめての秋作ジャガイモづくり。さてうまくいくか、失敗に終わるか。
さあスタート。
1、8月20日に種イモを購入。近くのジョイフル本田で「デジマ」1キロと「ニシユタカ」1キロを買ってきた。春作は3キロだが、秋作は試しだから2キロにした。税込みで各528円。種イモは次々と売れていく。秋作をやる人は結構いるもんだなと。
2、秋作では種イモは分割すると腐敗するからそのまま植えつける、のだという。でも買ってきた種イモには大きいものが混じっている。売る方からすれば種イモの適当なサイズ40~50グラムばかりを詰めては規格外が残ってしまう。適当に混入するのはよくわかる。
さてどうするか。結局は春作と同じようにその日のうちに大きなイモは40~50グラムに分割した。1キロを40~50グラムに分割すると20個前後の種イモが取れる計算になる。
デジマが18個、ニシユタカが20個になった。腐敗防止のため切り口を数日乾かした。
3、8月24日までの4日間切り口を乾かした。ここでまた疑問が。これをすぐにそのまま植えつけていいのか。知り合いの農家はそうしている。しかしものの本には川砂で芽出しをしてから植えつけたほうがいいと書いてある。その通りにやることにした。芽出しは春作ではいつも行っているから抵抗はない。とにかく試行だ。
容器に川砂を敷いてその上に種イモを置き、さらに川砂で覆ってやる。またもや疑問が。水はどうするのか。乾いた砂の中に種イモを置いたら干からびてしまう。水は必要だと判断し、水をたっぷりやった。川砂は乾燥しやすいから2日もすれば乾く。水をたびたびやると種イモは腐りやすいだろうから水は控えめにして、つぎは乾いてからやることにした。置き場所は軒下だが日が当たる。念のため黒い寒冷紗をかぶせた。
ということで現在芽出し中。うまくいくのか。うまくいったとしてどの程度まで芽出しをやればいいのか。
次回の内容は、当然ながらはたして芽出しはうまくいったのか、植えつけはどうしたのか。はじめての秋作だからとにかく試行錯誤が続く。おもしろい。
はじめての秋作ジャガイモ(1)ー種イモと芽出し
はじめての秋作ジャガイモ(2)ー畑の準備と植えつけ
はじめての秋作ジャガイモ(3)ー出芽
はじめての秋作ジャガイモ(4)-芽かき
はじめての秋作ジャガイモ(5)-試し掘り
はじめての秋作ジャガイモ(6)-収穫