春は一度に押し寄せくる。四季の中でも3月と4月はいちばん好きだ。だが春はこちらの気持ちも知らないで早足に去ってしまう。このところの寒さで停滞しているから具合いがいい。庭の花々も咲いてきた。これはヒカゲツツジ。淡いクリーム色の花びらをつける。
明日から4月。農作業が本格化してくる。作業が多くなるとネタには困らないのだが、農作業の進行にブログが追い付かなくなる。
だれしも春爛漫近しといった気分だ。ヘビだって外界の明るい気分に誘われて目を覚ましてきたのだろうか。自転車で畑に向かう住宅地の道路に、くにゃくにゃしたものがある。これはなんだ? 目が悪いからよく見ないとわからない。荒縄ではなかった。ヘビだった。ヘビは大の苦手。それでもこれからヘビがどう行動するのか興味があったので自転車から降りて観察することにした。暇なのである。私を察して急に動き出した。なんと目の前の石垣、それも垂直の壁を登りだした。ヘビがこんな垂直の壁を登れっこないよと眺めていたら、石の凹凸と石組の溝を利用して、体をくねらせてなんと登り切ってしまった。感心して見いてしまった。そのうち、あっそうか、これが「蛇行」というものなんだと、さらに妙に感心してしまった。人間サマの岩の凹凸と溝を利用して遊ぶロッククライミングとそっくりだった。