30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ことしのカボチャ「ロロン」はなかなかうまかったという話

2020-09-30 | カボチャ

カボチャはうまい品種に出合わない。そこで毎年品種を変えて栽培している。

昨年は長カボチャを作った。ばかでかくて、見た目にはとてもうまそうに見えない。ところがこれがホクホク感があって、久しぶりにほどほどにうまいカボチャを食べることができた。栽培したのはたったの1株であったが豊産種で食べきれないほどの数が取れた。

ことしはなににしようか。種苗店で「ロロン」の苗が売っていた。はじめて聞く名前だ。これにしようと衝動買い。ネットで調べるとこれはタキイ種苗が育成したもので、すでにかなり広く名が知られている。ラグビーボールの形をしているのが売りらしい。

カボチャはいつも1株だけを植えつける。親ズルを摘心したあとは放任栽培。授粉も自然授粉で、人工授粉はしない。それでもそこそこの数を収穫できている。

ロロンもそうした。ところが雌花は咲いても実が膨らまない。小さい実のまま黄色く変色して枯れてしまう。そこでこのカボチャはきちんと人工授粉をしなければならないのかと思ったものの、結局は最後まで放任であった。

収穫できたのは全部で5個。多いのか少ないのかわからない。昨年の長カボチャが豊産種であっただけに、もっと取れてもいいはずなのだが。

5個取れたうち、さいごに収穫したのがこの3個。すでに収穫してから半月がたっている。食べることにした。

ラグビーボールの形をしている。どう切るか。まずは縦半分に切った。かなり色味がいい。色だけではうまいかどうか判断できないのだが、うまいにきまっていると思ってしまうほどのいい色合いである。タネを取り除き、こんどは横に切っていく。

すぐに煮物にする。かぼちゃの煮物は何度も作っているからお手のもの。ポイントはあまり水を入れないことと水分がほとんどなくなるまで煮詰めていくこと。これが正しい調理法かどうかわからないがいつもこうしている。

カボチャはホクホク感を好む。べチャッとした食感のものは敬遠する。さてはじめて食べるロロンの味はどうだろう。煮あがったばかりで、見た目にはベチャとしているように見える。食べてみるとその感じはまったくない。ほどよいホクホク感があって、これならわたくしの好みといえる。この食感なら合格点を上げられる。

うまいカボチャはないかと、あれこれ栽培してきた。これで2年続けてベタ褒めとまではいかないが、それなりにうまいカボチャを食べることができている。


      
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最後に収穫した大量のゴーヤーは佃煮にして消費

2020-09-28 | ゴーヤー

ゴーヤーの収穫はこれが最後。こんなにも葉の裏に隠れていた

朝夕は肌寒くなった。くしゃみばかりしている。ついこのあいだまで猛暑にあえいたのがウソのようだ。

夏野菜はゴーヤーを最後にすべて終わった。この夏はなにを勘違いしたのか2株植えてしまい、そのうえ猛暑だったので豊作であった。次々に取れる。食べるのに追われたが、あれば重宝する。苦みはちっとも苦にならない。好きである。ゴーヤーチャンプルーなどにしてほとんどを炒めて食べた。この夏ほどゴーヤーを食べた年はないだろう。

9月末、そろそろゴーヤーの収穫はおしまい。ネットに絡んだつるを切り落として始末する。これが意外と面倒だ。手間がかかる。その作業をしていると、葉の裏に隠れて、見逃していたゴーヤーがつぎつぎと姿を現す。残りは少ないはずだと思っていただけに、予想以上の数になり、こんなにもまだあったのかと。

こんなにあって、どうしよう。知り合いに分けた。それでもまだかなり残っている。このままだとむだにしてしまう。そこでいつものようにネットで大量消費のレシピを探す。

ゴーヤーの佃煮、を見つけた。ゴーヤーが佃煮になるのか? おもしろい。これならたぶん大量のゴーヤーを消費できるはずだ。すぐに作ってみた。10本以上をつかった。もっと使って在庫を減らしたいのだが、薄く切って鍋に入れたらあふれるほどだった。

調味料を入れて煮詰める。なんとまあ、あれだけのゴーヤーが驚くほどカサが減った。水分を飛ばすとこうなるのだろうが、そうとわかっていたら、20本以上使ってもよかったか。

これだけの量を佃煮にするには、かなりの時間火にかける。鷹の爪を、入れすぎたかなと後悔するぐらい加えてみた。

どこまで煮詰めたらいいのか、これは好みの問題。かなり煮詰めた。これを新米のご飯にのせて食べた。なかなかいける。まずくはない。辛みがあるから、飲んべえの仕上げのご飯にはいい。うまい! というほどではないが、ゴーヤーの大量消費のレシピにしては合格だ。もっと早く、夏の時季に知っておけばよかったと思えるレシピだった。


2020年の読書
2020年9月の読書
・雲を紡ぐ(伊吹有喜著、文藝春秋)
・念入りに殺された男(エルザ・マルポ著、加藤 かおり訳、早川書房)
・背中の蜘蛛(誉田哲也著・双葉社)
・三体 [1](劉 慈欣著、 大森望訳、光吉さくら訳、 ワン チャイ訳、 立原 透耶監修・早川書房)

2020年8月の読書
・彼女たちの部屋(レティシア・コロンバニ著、齋藤可津子訳・早川書房)
・越前竹人形、北野踊り(水上勉全集第3巻・中央公論社)
・猫を棄てる(村上春樹著・文藝春秋)
・ザ・ロイヤルファミリー(早見和真著・新潮社)

2020年7月の読書
・少年と犬(馳星周著・文藝春秋)
・暗い森を抜けて(黒川創著・新潮社)
・銀花の蔵(遠田潤子著・新潮社)
・ダリエン地峡決死行(北澤豊雄著・産業編集センター)

2020年6月の読書
本棚から「金閣炎上」を引っ張り出した。奥付は昭和54年10月25日7刷とある。40年ものあいだ積読、と思っていたのだが、読み進めていくと既読感がずっとあった。

・じんかん(今村翔吾著・講談社)
・稚児桜(澤田瞳子著・淡交社)
・金閣炎上(水上勉著・新潮社)

・独ソ戦(大木毅著・岩波新書)

2020年5月の読書
・たまたまザイール、またコンゴ(田中真知著・偕成社)
カーテン(アガサ・クリスティー著、田口俊樹訳・早川書房)
・火星の人(下)(アンディ・ウィアー著、小野田和子訳・早川書房)

2020年4月の読書
コロナ禍で外出自粛。読書三昧で積読を少しは解消できると思ったがダメだった。菜園のほうが忙しくなったためだ。

・火星の人(上)(アンディ・ウィアー著、小野田和子訳・早川書房)
・ロビンソン・クルーソー(ダニエル・デフォー著、鈴木恵訳・新潮文庫)
・潜入ルポamazon帝国(横田増生著・小学館)

2020年3月の読書
70を過ぎたいまになってやっと源氏物語を読み通すことができた。角田光代訳の「源氏物語」(下)巻を手に取った。新刊である。これまで(上)と(中)の巻を読んできた。源氏物語は挫折の連続だった。円地文子訳、谷崎潤一郎訳でつまずいた。今日明日をも知れぬ命の高齢者となったいま、これが最後の機会だなとその覚悟で角田光代訳にのぞんだというわけである。わたくしの小さな脳みそでは原文を読むことなんて考えられない。現代語訳で筋を追うだけで精いっぱいであった。

・角田光代訳「源氏物語(下)」(池澤夏樹=個人編集日本文学全集、河出書房新社)

2020年2月の読書  
・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ著・ 新潮社)  
・大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件ーなぜ美しい羽は狙われたのかー
(カーク・ウォレス・ジョンソン著、 矢野 真千子訳・化学同人) 
・待ち遠しい(柴崎友香著・毎日新聞出版) 
・おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子著・河出書房新社)

2020年1月の読書
「熱源」を読み終えた日の夜に直木賞の発表があった。
・定価のない本(門井慶喜著・東京創元社)
・熊の皮(ジェイムズ・A.マクラフリン著、 青木千鶴訳・早川書房) 
・帰還ー父と息子を分かつ国(ヒシャーム・マタール著、金原瑞人・野沢佳織訳・人文書院)
・熱源(川越宗一著・文藝春秋)

⇒2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧


 

 

 


      
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出芽がそろわない秋作ジャガイモ

2020-09-23 | ジャガイモ

8月21日植えつけたジャガイモ。9月中旬の出芽状態。
上がアンデス赤、下がデジマ

秋作ジャガイモは2017年から始めた。今年で4年目になる。いまだにてこずっている。うまくいく年もあればそうでない年もあって、修行中といったところだ。

春作ならだれでも失敗なく手軽に栽培できるジャガイモ。だが秋作となれば、天と地ほどの差がある、といえばかなり誇張したいい方になるのだが、これまでの経験からすればかなり難しい。それだけに周辺で秋作をやっているのは知り合いの農家一軒とわが菜園だけになる。

これまで難度の高い野菜は試行錯誤して、まあすべてできるようになっているが、残された最後がこの秋作であるといっていい。

さて2020年の秋作である。ことしは秋作ジャガイモの出芽が揃わない。どうしたのだろう。植えつけたのはアンデス赤とデジマ、それに今回初めてキタアカリを少々加えた。

ことしは芽出しをしないまま、ためしに植えつけた。種イモはいずれも6月に収穫し、貯蔵していたものを使った。

植えつけた8月21日の時点で、デジマとアンデスレッドの種イモは少しでも芽が出ているものだけを選抜して植えつけた。キタアカリの種イモはまったく芽が出て状態だった。

そして9月の中旬。
地上に芽が出てきた。一斉にいうわけではなく、わずかでしかない。そうなると心配する。居ても立ってもいられず、種イモの状態を掘り出して一個一個確かめた。こんなことができるのも、種イモの数が全体で70個と少なく手間がかからないからだ。

アンデス赤は、地上に芽を出してきているのはわずかだが、地中ではすべてが芽も根も出ていたのをたしかめた。地上に姿を現すのはまもなくだろう。一部が遅れているだけだと知ってひと安心。

デジマがだめだった。掘り出してみると半分ぐらいが腐っていた。秋作の種イモは腐敗を避けるため分割しないまま植えつけている。それでも腐る。たしかめたのが正解だった。それをしないでいたら、いつまでたっても芽が出てこないことになる。腐った種イモに代わって芽がきちんと出ている新しい種イモをすぐに植えつけた。

キタアカリは9月中旬の時点で、出芽がしているものは1個だけ。これではだめだと出芽していないのは掘り出し、アンデス赤に入れ替えた。

上の画像は、9月中旬の貯蔵しているデジマ(左)とアンデス赤(右)の出芽の状態。これだけ出芽している。当然ながら植えつけたのもこの程度は出芽しているはずと思っていた。

たしかにアンデス赤はそうであったが、デジマは個々でかなりの差があった。芽が出ているのを確かめて植え付けているのに、差が出てくるのがどうにもわからない。

すぐにできることは、出芽が遅れている種イモに代わって、貯蔵しているものの中からしっかり出芽しているもの選んで差し替えることだった。

秋作の栽培期間は限られている。ことしは出遅れ気味だ。その中で大きくしていくのだから生育が遅れれば結果はたいがい知れる。

秋作の目的は、半年ごとに新鮮なジャガイモが食べられること、もうひとつは来春の種イモを確保することにある。今年の秋作は大きなイモが少なく、種イモに回す小さいものが多い、そんな感じかなと思っている。


      
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タマネギの苗づくりー条間を中耕して土寄せ

2020-09-19 | タマネギ

↑9月8日タネまきしたタマネギ。9月19日現在の生育状態

↓9月19日に中耕して土寄せした状態



新首相の菅さんの出身地は秋田県湯沢市の秋ノ宮地区だという。秋ノ宮? すぐに思い出した。ここには登山と温泉を楽しむため2回行っている。1回目は高松岳から山伏山を歩き、下山後は川原毛地獄と川原毛大湯滝、さらに泥湯を楽しんだ。2回目は虎毛山を歩き、下山して秋ノ宮温泉郷の稲住温泉に。いずれも20年前のことなのに今も記憶に鮮明だ。ということはそれだけ楽しんだということだろう。あらためてこれまでの山歩きの記録を見ると、2回ではなく3回行っていることが分かった。秋ノ宮温泉郷の鷹の湯温泉の記録がある。どこか登山の帰りに立ち寄ったのだろうが、記憶がなく思い出せない。

17日にナスとピーマンの株をすべて引き抜いて片付けた。この夏は暑かっただけに夏野菜はどれもが絶好調であった。しかしこれでおさらば。最後のナスとピーマンの実を取ると、冷蔵庫の野菜室に入りきれないほどあった。

タマネギの子葉がほぼ跳ね上がった。そこで19日に中耕して軽く土寄せを行った。条間を浅く耕すことでおのずから土寄せができる。

8日にタネまきをして、15日には発芽(9月15日付記事)。タネまきはできれば1週間ほど遅らせれて中旬にすればいいものを、超が付くほどのせっかちだからついやってしまう。早まきはトウ立ちが多くなると知りながら。

タマネギの苗づくりはわたくしにとっては難易度が一番高いもの。それだけに発芽をきれいにそろえることができて、順調な滑り出しにほっとした気分でいる。

タマネギの苗づくりで、中耕して土寄せをするようになったのは、これまでの苦い経験から学んだもの。本来そうすべきかどうか、たしかなことはわからない。我流である。いい結果が出ているので毎回行っている。

タマネギの小さな苗は倒伏しやすい。倒伏すると元には戻らない。だいぶ前のことだが倒伏してそのままにしていたら倒伏苗はすべて枯れてしまったことがあった。

土寄せは、最初のころはフルイで土増しをして倒伏を防いでいた。これがかなり手間がかかった。そこで中耕しながら軽く土寄せして倒伏を防いでいる。

中耕、土寄せで一段落。このまま順調に11月まで育ってくれたらいいのだが、そうはいかないのがタマネギの苗づくり。目が離せない。だからといって新たな事態が発生してもなんら打つ手がないのも事実。とにかく無事に、と11月の植え付けまで育ってほしいと願うだけである。


      
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いちばんの本気でタマネギのタネまきと苗づくり

2020-09-15 | タマネギ

9月8日にタネをまいたタマネギ。9月15日に発芽が揃った。お見事!

タマネギ栽培のスタートは9月8日のタネまきにはじまる。これから11月の定植に向けて苗を育てていく。野菜栽培にはそれぞれに難易度があり、なかでもタマネギの苗づくりがいちばんむずかしい、と思っている。

半面、自家育苗しないで市販の苗を植えつけると、こんな容易な作物もない。いわゆる“ばか〇〇〇作物”で、前々回に取り上げたサツマイモと同じである。

品種は毎年おなじ。「奥州」」と「泉州中高黄」。11月の定植に向けて以下のようなサイズの苗を育てる。目標は600本。ハードルは高い。
・茎の太さ5〜7mm
・草丈20cm〜25cm
・葉が3〜4枚で垂直に伸び、白い根が長く伸びている

菜園をはじめてから難易度の高い野菜を試行錯誤してはつぎつぎと栽培できるようになった。35年も菜園をやっていれば当たり前だろうと言われてしまうのだが、長年やっているからできるというものではないのが野菜栽培。周囲の家庭菜園を見ると長年やっていてもまともにできないる人は少ないというのが実際の話。

タマネギの苗づくりには手を焼いてきた。失敗の繰り返しだった。失敗は成功のもとというが、どこがいけなかったのか反省しながら翌年、さらにまた翌年と試行錯誤していくうちに、コツとでも呼べばいいのか、しだいに苗を育てることができるよういなってきた。といってもすべて自家育成の苗というわけにはいかなく、半分程度は市販のものを併用した。腕が上がるにつれて、自家育成の苗の割合がしだいに増え、ここ5,6年はすべてタネから育てた苗を使うことができている。

◆タネまきのポイント。えらそうに書くが、これまでの経験で得たものである。
1、タネは1センチ間隔にまいていく。厚めにまくと発芽したら間引きをしないといけないからあらかじめタネまき時に間隔を取っておく。タネが小さいだけについ厚めにまきがちになるが、ここはじっと耐えてまいていく。

1、タネまきしたら覆土して鎮圧。水はたっぷりやる。乾燥を防ぐため黒い寒冷紗をベタ掛けする。さらに防虫ネットをトンネル掛けしてやる。これは強い雨から苗を守るためで、これからは台風シーズン。小さな苗は強い雨にたたきつけられると倒伏してしまい、この段階で失敗する。そこまでやらなくてもと思うだろうが手を抜くと必ず痛い目に遭う。これも経験知。なんど泣かされたことか。



◆育苗のポイント。
1、タネまきから1週間後には芽が出てくる。一斉に発芽させるのが腕の見せ所だ。ニンジンと同じく。発芽を揃えることが育苗の第一関門。不揃いだと育てる予定の苗の数がかなり減ることにもなるし、見た目も悪くなるから、発芽をそろえることにはかなりこだわる。ベタ掛けしていた黒い寒冷紗を取り除き、トンネル掛けの防虫ネットは引き続き行う。

1、第二関門は、発芽してから2週間、いやもっと前になるのか、かならず土寄せを行うこと。倒伏しやすいから丁寧に土寄せを行う。一回だけでなく様子を見ながらさらに土寄せを行う。これを怠ると倒伏してしまう。倒伏すると枯れていく。

1、苗の育ちが悪いようなら、液体肥料や化成肥料を追肥する。台風襲来のときは、トンネル掛けしている防虫ネットが絶対に飛ばされないようしっかりと補強しておく。万一飛ばされて苗が豪雨と強風をまともに受けると、これまでの世話が水の泡。豪雨から守るため、防虫ネットを2重にしておくのもいい。

とにかく11月中旬までの2カ月間は目が離せない。過保護な育て方だが、手を抜くと必ず失敗する。それくらいの気持ちで育てないとうまくいかない。

長年の経験を書き連ねた。ことしも以上のポイントを復唱しながら育てる。



さて、9月8日にタネまきしたが、9月15日に発芽してきた。ベタ掛けしていた黒い寒冷紗を取り除くと・・・。この瞬間がいつも緊張する。見事に発芽が揃っている。これで第一関門突破。ひと安心といいたいところだが、気を抜けないのがタマネギの育苗。次は1週間後あたりから土寄せを行う。


      
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猛暑だからうまくいったオクラの切り戻し

2020-09-10 | オクラ

わが菜園のオクラは背高ノッポ

右の半分の株を切り戻してみた


9月7日の朝、わたくしのブログに“これまで経験したことがない“異変が起きた。
アクセス解析を見ると、なんと! 9月6日のページビューが4,961PV、訪問者数が2,749UU。過去最高を記録した。その結果、GOOブログ2,948,221のうち63位になった。訪問者数が2,749UUとは、1日に2,749人がわたくしのブログを見にきた数になる。普段は700人前後だから4倍に増加している。目を疑い、きっとなにかの間違いだろうと思ったのだが、GOOブログのてっきとした発表だから信じるほかない。

なぜこれだけの人が見に来たのだろうか。本題はいつものように地味な記事だ。冒頭にマイナポイントを書いたからだろうか。いま話題のネタをほんの1行書いただけだが、これが検索にひっかかったからだろうか。

ふだんアクセス解析は気にしない。かなり年を取って、ぼけ防止にといまも駄文を書き続けている。たまにはこんなことがあるから面白い。

ウォーキング中に同年輩の近所の年寄りにばったり会った。巣ごもり中とかで、以前よりかなり太り、むくんでいる感じだ。よく見ないと別人かと思ったほど。コロナ禍で年寄りは家にこもり、老けるスピードがより速くなった。わたくしだって朝起きてひげをそるため寝起きの顔を鏡で見るのが怖い。いつの間にかすっかり老人の顔になっている。それにふさふさした頭髪がここにきてかなり抜けていく。とうとう頭全体が薄くなった。風呂場の排水口にたまる髪の毛をこわごわ見るようになった。

この夏の8月はいつもの年より暑く感じた。農作業を朝にするか夕方にするかその時の気分しだい。朝8時に畑に行ってもその時点でかなり暑い。500CCのペットボトルがすく空っぽになる。10時すぎに家に戻り、からだ全体が汗でびっしょり、肌に張り付いてすぐに服を脱げないくらいだ。すぐにシャワー。これでやっとすっきりする。

この暑さをいちばん楽しんだのが夏野菜。冷夏の年にはまったく元気がないのに。ナス、キュウリ、ピーマン、ゴーヤー、オクラは、もういい加減にしろというほど取れた。9月中旬のいま、盛期は過ぎた。まもなく夏野菜とお別れで、秋冬野菜と入れ替わる。

この夏は、久しぶりにオクラの切り戻しをした。これがうまくいった。切り戻しをして新しい枝葉が出て実をつけるには、見当がつくように暑い盛りに早めにやるに越したことはない。

オクラはかなり生育がよかった。周辺ではかなり目立った。あれよあれよという間に2メートル近くまで育った。背伸びしてやっと先端の実を取れるほど伸びた。

そうなると、切り戻しをしてみようかと考える。全体の株の半分を切り戻し、残り半分はそのまま育てることにした。

切り戻した株はすぐに実を付けはじめた、そんな感じで勢いがあった。実の質もいい。冷夏ならこんなことはできない。暑さ様様である。

オクラはいまも毎日とれている。収穫を怠ると大きくなりすぎて食感が悪くなる。収穫も多いが、捨てるのも多い。それにオクラのレシピを知らないから、冷蔵庫にたまる一方で、古いのを棄てては新しく収穫したものにたびたび入れ替える。オクラのレシピをもっと勉強しないといけないな、というのがこの夏の課題として残った。


      
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つるぼけが心配だったサツマイモの収穫

2020-09-06 | サツマイモ


9月5日、サツマイモの収穫始まる。
左上3本が1株目、右上4本が2株目、下4本が3株目

マイナポイント。7月1日に“nanaco”を登録、9月1日にnanacoに2万円チャージしたら、9月3日には5千円がすぐに付与された。イトーヨーカドーでの買い物が多いため、セブンカード・プラスとnanacoのカードを持っている。ついこのあいだまでは現金払いが常だった。カードを持ったはいいが、いつまでたっても基本的に仕組みがわからない。どちらをどう使ったらいいのかいつも悩まされている。

9月5日にサツマイモを初収穫できた。食べる分だけ収穫すればいいのに、やめられないで次々と掘り出してしまうところが面白い。

5月7日に紅アズマと紅ハルカを合わせて80本の苗を植えつけた。4カ月がたち収穫を迎えた。昨年はややつるぼけ気味だった。前作の肥料が効いた? 今年も同じようにつるがこれでもかと繁茂して、やはりつるぼけ傾向かなと見ていた。

最初に掘り出したのは紅アズマ(冒頭の写真参照)。
1株目は大きくて見事な出来だった。長さが20センチでそれも太さがある。つるぼけは杞憂だったかと気をよくした。
2株目。こちらも20センチの長さだがひと回り細い。見た目には2株目がいちばんいい。
3株目と掘りすすんでいくと、しだいに小さく細くなってきた。長さは15センチほど。

ここまでが初日の収穫の結果であった。まあこんなものかと。

紅アズマを多く植えつけたため、まずはこちらを先に食べようと思っていたのだが、ついでに紅ハルカも1株試しに掘り出した。こちらもいい出来であった。それならと紅アズマ同様に2株目、3株目と掘り出したい気持ちに駆られたが、食べる分はもう十分に確保できたので次回の楽しみとした。

というわけで初回の収穫を見る限りでは悪くはない。昨年よりはいいことは確かである。

サツマイモはよく食べる。1週間分をいちどに蒸かしては毎日食べる。9月から翌年の3月、4月まで毎日のように昼食後に“デザート”としてこの蒸かし芋を食べる。よくもまあ、あきないで食べるよなと自分でもあきれるほどだ。

昨年は40本の苗を植えつけた。これでは足りなく、後半は買って食べていた。ことしはその倍の80本の苗を植えつけた。これだってたぶんひとりで食べきってしまうのではないかと思っている。

サツマイモは苗を植えつけたら、あとは収穫までほったらかしでいい。栽培の楽しみはない。こんな野菜を“ばか〇〇〇作物”と言っている。こんなものばかり作っていては腕が鈍るだけと、もうやめたといってからかなりたつ。

それなのに昨年再開した。3、4年前からどういうわけかサツマイモがうまく感じるられ、よく食べる。それなら農地に少し余裕があるから作ってみようということになった。

収穫したサツマイモはすぐには食べない。しばらく乾燥させる。とはいえ、早く食べてみたいから1週間後には食べることになるだろう。11月末まで収穫をつづけ、その後は貯蔵してながら来年3月、4月まで食べる。

貯蔵したサツマイモは年が明けるとうまくなる。嘘みたいに味が違ってくる。栽培農家からそう教えてもらった。たしかそうだった。


      
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赤ピーマンと赤トウガラシの収穫

2020-09-04 | ピーマン

7月は雨ばかり、一転して梅雨明けの8月1日からは日照りが続き、9月に入ると雨マークが多くなってきた。

8月は1日の梅雨明けから20日以上も雨が降らず、雨らしい雨があったのはその後一回だけ。菜園の野菜たちはもう限界。以前なら天を仰いで雨ごいするのだが、数年前から隣の大きな菜園のかん水設備を使うことができるようになり、日照りだからといって心配することがなくなった。この安心感は大きい。

サトイモ、ショウガ、ラッカセイ、ナス、ピーマン、オクラ、インゲン、それに大豆に水をやる。丹念に。水をやって効果てきめんなのが秋ナス。かつてないほどのうまい秋ナスが取れている。だがそうなると食べるのに頭を抱える。

9月2日に赤ピーマンと赤トウガラシを収穫した。

赤ピーマンは緑のピーマンが熟して赤くなったもの。8月末のなるとこれまでは緑のピーマンばかりだったのがしだいに赤く熟したピーマンになってくる。以前は赤ピーマンは好きではなかった。熟しすぎると果肉がやわらかくなり、とても食べられたものではなかった。そのうち果肉が比較的固いうちに取ればいいことがわかってきた。ポイントは収穫のタイミングにある。赤ピーマンは苦みがなく甘い。うまいのである。それを知ってから赤ピーマンは捨てずに食べるようになった。赤ピーマンが出現するとそろそろ収穫がおしまいになるのも近い。

赤トウガラシはタカノツメ。こちらは辛味種。ふだん使う機会は少ないものの、瓶に保管している唐辛子はわずかずつだが確実に減っていく。そこで数年に一度作る。ことしは4株を植えつけた。2株もあれば十分なのだが、4株で1セットのいちばん安いものを買ってきた。植えつけたらあとは支柱などの作業はあるがほぼ放任。8月末から赤く熟してくる。枝ごと収穫して陰干し、しっかり乾燥させてから乾燥材を入れて瓶で保管する。枝もたわむほどの唐辛子の収穫。十分すぎる量だが、保管しているとしだいに鮮度は落ちてくる。在庫が多くあっても、数年おきに定期的に作るようにしている。

追記)2020.09.04
収穫した赤トウガラシはすぐに乾燥させている。株全体を陰干しするのではなく今回は茎葉を切り落として、竹ざるに並べて干している。直射日光は避けて陰干し。なぜ直射日光ではいけないのかといつも不可解に思いながらも解決しないまま今年もそうしている。赤唐辛子の赤と緑の配色はじつにうつくしい。


2020年の読書

2020年8月の読書
・彼女たちの部屋(レティシア・コロンバニ著、齋藤可津子訳・早川書房)
・越前竹人形、北野踊り(水上勉全集第3巻・中央公論社)
・猫を棄てる(村上春樹著・文藝春秋)
・ザ・ロイヤルファミリー(早見和真著・新潮社)

2020年7月の読書
・少年と犬(馳星周著・文藝春秋)
・暗い森を抜けて(黒川創著・新潮社)
・銀花の蔵(遠田潤子著・新潮社)
・ダリエン地峡決死行(北澤豊雄著・産業編集センター)

2020年6月の読書
本棚から「金閣炎上」を引っ張り出した。奥付は昭和54年10月25日7刷とある。40年ものあいだ積読、と思っていたのだが、読み進めていくと既読感がずっとあった。

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・稚児桜(澤田瞳子著・淡交社)
・金閣炎上(水上勉著・新潮社)

・独ソ戦(大木毅著・岩波新書)

2020年5月の読書
・たまたまザイール、またコンゴ(田中真知著・偕成社)
カーテン(アガサ・クリスティー著、田口俊樹訳・早川書房)
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2020年4月の読書
コロナ禍で外出自粛。読書三昧で積読を少しは解消できると思ったがダメだった。菜園のほうが忙しくなったためだ。

・火星の人(上)(アンディ・ウィアー著、小野田和子訳・早川書房)
・ロビンソン・クルーソー(ダニエル・デフォー著、鈴木恵訳・新潮文庫)
・潜入ルポamazon帝国(横田増生著・小学館)

2020年3月の読書
70を過ぎたいまになってやっと源氏物語を読み通すことができた。角田光代訳の「源氏物語」(下)巻を手に取った。新刊である。これまで(上)と(中)の巻を読んできた。源氏物語は挫折の連続だった。円地文子訳、谷崎潤一郎訳でつまずいた。今日明日をも知れぬ命の高齢者となったいま、これが最後の機会だなとその覚悟で角田光代訳にのぞんだというわけである。わたくしの小さな脳みそでは原文を読むことなんて考えられない。現代語訳で筋を追うだけで精いっぱいであった。

・角田光代訳「源氏物語(下)」(池澤夏樹=個人編集日本文学全集、河出書房新社)

2020年2月の読書  
・ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー(ブレイディみかこ著・ 新潮社)  
・大英自然史博物館珍鳥標本盗難事件ーなぜ美しい羽は狙われたのかー
(カーク・ウォレス・ジョンソン著、 矢野 真千子訳・化学同人) 
・待ち遠しい(柴崎友香著・毎日新聞出版) 
・おらおらでひとりいぐも(若竹千佐子著・河出書房新社)

2020年1月の読書
「熱源」を読み終えた日の夜に直木賞の発表があった。
・定価のない本(門井慶喜著・東京創元社)
・熊の皮(ジェイムズ・A.マクラフリン著、 青木千鶴訳・早川書房) 
・帰還ー父と息子を分かつ国(ヒシャーム・マタール著、金原瑞人・野沢佳織訳・人文書院)
・熱源(川越宗一著・文藝春秋)

⇒2019年、2018年、2017年、2016年、2015年、2014年、2013年、2012年の読書一覧


 

 


      
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