25日にラズベリージャムをつくった。14年ぶりの再会となった。栽培をやめてからつくらなくなっていたが、当時は一番のお気に入りだった。
数年前から無性に食べたくなり、あの世に行く前の最後のチャンスかなと思い、苗を植えつけた。それが一昨年のこと、ことし6月から収穫できるようになった。
実を付けはじめた最初の年だから大した量は取れない。2、3日おきに手のひらに乗る程度の量しかない。それをジップロックに入れて冷凍してきた。
果たしてジャムになるだけの量が取れるのか。心配しながらも、塵も積もれば山となるというから期待しながら摘み取ってきた。
それが意外に取れたのである。900グラムあった。これならと、待ちきれないのですぐにジャムにした。
ラズベリージャムはタネ入りか、タネなしか。好みの問題だがわたくしは断然タネなしである。小さなタネでもかなり食感が悪く、食べられたものではない。
前の晩に冷凍庫から取り出し、砂糖を全体にまぶしておく。翌朝には鍋に鮮やかな真っ赤なジュースがたまっている。火にかけ全体がつぶれたら、濾し器で少量ずつ濾してはタネを取る。タネを取り除くと量がかなり減る。それほどタネがある。
↓取り出したタネ
できたジャムの量は250mlのジャム瓶で1本と半分。2本分ぐらいできるだろうと踏んでいたのだが足りなかった。それでも十分に楽しめる。
翌26日の朝に味見をした。ラズベリージャムは久しぶりにつくるだけに火を止めるタイミングがよくわからない。長年の経験がそうさせたのだろう、結果はかなりいい出来に仕上がっていた。濾しているときにタネが少し混入した。これくらいなら気にならない。
このラズベリーは2季なり性だと思う。夏と秋の2回収穫できるのだが秋は期待できない。本格的な収穫は来年からになるだろう。
久しくラズベリージャムが食べたいと念じてきた。それがついに実現できた。年を取ってジジイになると何事も面倒になるのだが、自分の行動力はまだまだあるなと妙に感心している。