30坪+20坪の菜園

BIG FARMの農事日誌です。

ネキリムシ

2006-11-30 | タマネギ
11月初旬に下仁田ネギの種をまいた。この種は初めて自家採種したもので結果を注目していた。心配したとおりと言うべきか、発芽率が悪かった。芽出しがきれいに揃ってうまい具合に発芽すれば、来年以降も自家採種しようかと計画していただけにがっかりだ。種が未熟だったのだろうか。来年も自家採種してみようかと考えている。仕方ない。こんどは種苗店で購入してきた種を26日にまいた。ネギの種まきはいつも細心の注意を払う。発芽までは乾燥を嫌うのでたっぷり水をやり、上から稲わらをかぶせる。さらに防虫ネットと不織布をトンネル掛けにした。寒くなると発芽が遅くなる。たぶん早くても3週間はかかるだろう。しかしいまの寒い時期の種まきは初めてだからはたして発芽してくれるのかどうか。悪い結果にならなければいいのだが。



11月初旬に定植したタマネギ。霜が降りる前にしっかりと根を張ってもらわなければならない。定植してから20日がたって、すっかり根付いたようだ。これでなんとか霜で根が押し上げられることもないだろう。一安心だ。
ところが、見渡すと所々に倒れている苗がある。見ると根元から切れている。これはネキリムシの仕業に違いない。この被害を見越して補充用の苗を別に植えてある。倒れた苗をよけて補充用の苗をそこに植えるため、軽く掘り起すとネキリムシが出てきた。やはり「犯人」だった。摘まみ出して踏みつけた。



□村上春樹によるスコット・フィッツジェラルド「グレート・ギャツビー」(中央公論社)の新訳が出た。村上春樹が「僕の人生の中で一冊をあげるとしたら迷うことなくグレート・ギャツビー」と言うだけあって、新橋駅前の文教堂書店をのぞいたら一階と二階に「平積み」になっている。大量に仕入れたようだ。私も通勤の行き帰りに読んでいる。

11月25日の霧ケ峰の山遊び
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初冬の大展望

2006-11-28 | 閑話
特急あずさの回数券が一枚残っていた。期限は12月上旬。甲府の新聞社に勤める友人を誘って信州の霧ケ峰に遊ぶこ とにした。霧ケ峰は登山対象の山というより観光地というイメージ。「観光地で俗化した山なんかに行かれるか」なんて声が強い。実は私もその一人だ。しかし 行くからには私には目論見がある。観光客がいない天気のいい日、という条件で行くのである。霧ケ峰は展望の山だ。25日は天気もよくまさに狙 い通りになった。快晴!絶景!正真正銘の360度の展望だった。白銀に輝く峰峰のオンパレード。この展望だけは一級品だ。

■小淵沢付近から見る甲斐駒ケ岳。これはフルスピードで走る特急あずさの車窓から撮った。意図しない紅葉までも前景に収まってくれた。

■中部山岳地帯の山々が勢ぞろいして待っている。北アルプスもご覧のとおりすべて見渡せる。左から穂高、槍・・・。スゴイ!

■八ツ岳は目の前に横一線に並ぶ。八ツ岳、富士山、南アルプスは午前中は逆行になり白っぽくぼやける。午後の順光になると八ツ岳の峰峰の白さが鮮やかになる。

■四方に山の壁が連なる。目立つのは独立峰だ。御嶽山の姿が雄々しくいちばん気に入った。抜群にいい。


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漬物の季節

2006-11-27 | ハクサイ
「やはり採れたてのキャベツはうまいわね」
家内がそう言うものだから葉っぱを何枚かちぎってもらい食べて みた。秋キャベツは堅いと思っていたが、意外にもシャキシャキ感があり、そのうえみずみずしかった。あまりキャベツは好きではないのに何の抵抗もなく食べ ることができた。食べている自分の姿が、なんかニワトリのように見えてくる。

きのうはハクサイを収穫した。丸々と太った立派な姿だ(写真上)。白い肌が目に染みる。この秋は暖かい日が続きハクサイ の生育も順調だった。というより育ちすぎて、早く種まきした農家の畑ではすでに腐りかけているのを見かける。緊急需給調整にハクサイが対象になったのは生 産農家にとって残念なことだが、その措置がうなずけるほどの生育ぶりだった。菜園をやっているとそれが実感として分かる。「野菜が安い」と家内が新聞チラ シを見せてくれた。ここで寒波がやってくると今度は高騰するのだろう。
やっとハクサイの漬物の時期になった。ハクサイの「おこうこ」が待ち遠しい。


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せっかち

2006-11-24 | 下仁田ネギ

このところ気になっているのが下仁田ネギの発芽である。種まきしたのは11月5日。種をまくスペースがなかったからいつもより遅い。今回は、夏に自家採種した種をはじめてまいてみた。はたしてこれが発芽するのか。関心はその一点に向けられている。
種をまいて、上から乾燥防止に稲わらをかぶせた
。 さらに防虫ネットをトンネル掛けにした。防虫ネットは気休めといったところである。下仁田ネギは寒くなると発芽が遅くなる。3週間ぐらいかかる。この秋は 暖かい。2週が過ぎた。もしかしたらと稲わらをのけてみた。まだ発芽していない。3週目に入ったきのう、やっと芽を出してきた。しかし、心配したとおり、 発芽が揃わない。本来ならずらりときれいに発芽するのだが、間隔が空いてぽつんぽつんといった状態だ。これではいつもの苗の数を確保できない。仕方ない。 きょうの帰り道、種苗店に寄って種を購入した。週明けにずらりと発芽していたなんてことがよくある。いましばらく様子を見ていてもいいのだが、生来のせっ かちさゆえそれが待てないのである。



チ ンゲンサイが肉厚になりちょうど食べごろになった。そうと分かっていてもなかなか収穫しないでそのままにしてある。というのもチンゲンサイの料理が限られ ているからだ。もったいない。チンゲンサイを久しく食べていない。やはりベーコンとの炒め物になった。片栗粉でとろみをつけて。これが思いのほかうまかっ た。

□明日の信州は晴れ。天気に恵まれる?のは本当に久しぶりだ。一カ月の山歩きになる。それにしても今月は山に関する限り、どうもついていない。

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遅ればせながら(2)

2006-11-22 | キャベツ
ダイコンとハクサイの緊急需給調整(産地廃棄)を21日から今月末まで実施する、というニュース。秋の好天が続くといつもこうだ。道楽的趣味的週末菜園の私には、手塩に掛けて育てた野菜を廃棄することはあり得ない。豊作を心底喜べるような仕組みができないのだろうか。なんともやりきれない。

遅ればせながらキャベツの収穫を迎えた。
7月下旬にセルトレイに種をまいた。本葉が出たところで畑に移植して育苗。それを8月下旬に定植した。キャベツの栽培は虫との戦いになることは分かっている。それでこれまでは作っていなかった。もちろん私の好みも多分に影響している。

虫を寄せ付けないため定植してから不織布をベタ掛けしてきた。これで大丈夫だろうと安心していた。ところが生育の状態を見るため不織布の覆いを取ってみると虫食いだらけだ。なんのことはない。隙間から虫が侵入していた。アオムシがあちこちにいる。薬剤をまけば手間が省けるのだが、薬剤はできるだけ使用しないように決めている。それに株の数も少ない。一匹一匹を手で摘まんで殺していく。アオムシとキャベツは同じ色だからなかなか見つけにくい。同じ時期に種をまいたブロッコーリーは頂花蕾のほとんどを収穫できているのにキャベツのほうの成長は遅かった。狭い菜園の宿命か、密植気味に植えたのが原因かなと思っている。


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遅ればせながら(1)

2006-11-21 | ダイコン
BIG FARM。私の名字を英語に直訳するとこうなる。菜園をやっている身にはぴったりすぎて、できすぎの感がある。じつはいままで気が付かなかった。最初から分かっていればこのブログのタイトルをそうしていたのだが、なにがなんでも30坪の菜園に「BIG FARM」のネーミングは名前負けするし気が引ける。それとも「BIG FARM」を目指せということなのか。来年から冗談にでもタイトルを「BIG FARM」にしてみようかと考えている。



ダイコンの収穫が少しばかり遅れた。先週に初収穫である。
遅れた原因は、私の大好物の「間引き菜」を楽しむあまり、少しの間だけ間引きをしないで密植の状態にしていたためだ。ダイコンの間引き菜はうまい。これを食べるためにダイコンの種は厚めにまいている。
間引き菜を摘む時期が過ぎると、あとは土寄せしながら成長を待つ。日一日としだいに太くなって、土から白い姿が現れぐんぐんと伸びてくる。ダイコンは調理の用途が広い。早速にみそ汁の具に、おでんに使う。よく使うので毎年、一畝を割り当てて作っている。これだけあれば近所へのおすそ分けを含めてこの冬中まかなうことができる。

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秋冬の作付け

2006-11-20 | その他

8月に夏野菜を片付けてから、秋冬野菜の植え付けそして収穫と続いた。このあたりで来年の作付け計画に備えて、どこになにを植えたのかまとめておかなければならない。連作障害を防ぐためである。

このブログで農作業日記をつけるまでは、この作付け結果さえ記すこともなかった。「生育がおかしい、おかしい」と思っていたら、それが連作障害だということもたびたびであった。それが、この一年間近くもブログで農作業日記をつけてきたのだから来年の作付けと作業はずっと楽になる。農作業日誌は必要と初めからわかっているのに、三日坊主にはなかなかというよりは到底できないものと思っていた。ブログの出現でそれがいまできている。流行語大賞候補?の日ハム監督の言葉を借りると「シンジラレナ~イ」ということになる。ホント、われながら驚いている。

下の写真は畑を南から見ている。この秋は台風もなく順調に育った。満足のいく眺めだ。いまとなっては贅沢な悩みになるのだが、あまり苦労なく作物ができてしまうと張り合いがない。自家菜園は少しばかり苦労があったほうが面白い。


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いまさら(2)

2006-11-19 | コマツナ
コマツナは秋冬野菜としてホウレンソウと同じくらいよく食卓に上る。
栽培は簡単だ。種はばらまきして、間引きをかねて大きいものから順に収穫していく。ホウレンソウが収穫できるまではコマツナが常備菜となる。9月に入ると少しずつ時期をずらせて種をまいて作っておくと便利なこと請け合いだ。

これだけ世話になっていながらこのブログには「コマツナ」というカテゴリーがない。いやカテゴリーを作成していない。カテゴリーの数に制限があるものの、それにしてもだ。そこで、ほかのカテゴリーを「削除」して「コマツナ」を作った。いつも身近にある野菜だから取り上げることもないだろうという気持ちがあった。世話になっていながらあまりにも身近すぎて気が付かない・・・。なんかだれかに似ている。

□福岡からの到来もの。見事というほかない。栽培農家のものではなく自家ものだというのだから恐れ入る。まさに天の恵みだと感心している。これだけ立派だと食べてしまうのがもったないくらいだ。神棚にお供えしたくなるね。 


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いまさら(1)

2006-11-18 | リーフレタス
チシャというよりサニーレタスといったほうがなじみがある。
秋まきをした。いつまで待っても芽が出てこない。種をまいたことをすっかり忘れてしまい、そこのウネを耕してタマネギの種をまいてしまった。なんともうかつなことをしたものだ。

しばらくたってから、タマネギの芽に混じって、ほかの違う芽が出ている。最初は雑草かなと思ったのだが、そこで初めて気がついた。「チシャの芽?」。これまでなんども作ってきただけに見間違うことはない。なぜ種をまいてから発芽するまでこんなに時間がかかったのだろう。それが忘れたころに姿を見せた。なんで今ごろになってといささか拍子抜けして育苗する気も起こらない。しかし、このまま捨ててしまうのはもったいない。根を痛めないようにそっと掘り起して片隅に移植した。
寒さに向う時期だ。成長は期待していなかった。それがこんなにまで育った。捨てないでとっておくもんだ。種のなかの生命。小さい種からどうして芽吹いてくるのか。ほんとにまか不思議だ。
さて、夏ならサラダになるのだが、この季節だ、これをどうやって食べようか。

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遅まき(2)

2006-11-16 | ホウレンソウ

秋冬野菜の中でよく食べるがホウレンソウだ。“おひたし”が私のお気に入りで、食べて続けても不思議と飽きがこない。秋冬通して食べられるよう時期をずらして少しずつ種をまいている。

先週に最後の種まきをした。1週間で芽が出てきた。思いのほか早く発芽した(写真下)。暖かさが続いたからだろう。周辺の農家はホウレンソウの成長が早く出荷に忙しい。いまホウレンソウばかりでなく野菜が安いのではないだろうか。



ホウレンソウがうまくなるのはこれからだ。霜に打たれ寒風にさらされると糖分を増加させ肉厚となり、うま味が増す
写 真下は9月下旬に種をまいたもの。これから霜にあたってうまくなる。自家菜園のぜいたくは、霜に打たれてうまさの増した露地栽培の採りたてを食卓にのせら れることにある。特に1月の露地ものは寒さのため葉が痛んで見た目が悪く、見向きもされないのだが、これがじつはうまいのだ。葉は緑深く肉厚だ。かみ締め るほどに市販のものでは味わえない滋味を実感する。


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遅まき(1)

2006-11-15 | キヌサヤ

先週に種をまいたキヌサヤ。1週間でちょこんと芽を出してきた。
今秋は種まきをすっかり忘れていた。隣の畑を見たところキヌサヤの芽が出ているのに気が付いて、「もう遅いかなあ」と思いながらもあわててスペースを確保し一カ所に4粒ずつまいた。本葉が出てきたら間引いて二本立ちにする。

昨秋は10月中旬に種まきをした。気候の関係で成長が早く、寒さが来る前に伸びすぎ、厳冬期に凍って多くの株を枯らせてしまった。まく時期がむずかしい。いつがいいのか、こればかりは神のみぞ知るで素人目には分かるはずがない。今秋は暖かい。この遅まきは案外うまく行くのではないかという予感がある。キヌサヤは秋の直まきのほかにもう一つ正月にビニールポットにまいて育苗し春先に移植することもできる。この二通りをやってきた。経験から言えば、畑に直まきして寒さを経験させたほうがいい結果が得られる。

ここまで書いてきて、もしかしたらと気になって調べた。やはりそうだった。「遅まきながら…」とよく口にする。これは種まきの「遅まき」からきた言葉だ。「えっ、そんなこと今まで知らなかったの」といわれれば「知らなかったねえ」。年を取ると、わからないことばかりだということが分かってくる。

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霜が降りる前に(2)

2006-11-14 | タマネギ
先週に定植したタマネギ。移植したばかりの苗は元気がなく頼りなさそうに見える。初めての人はこれで育つのかと不安さえ覚えるだろう。全体を見渡したところ立ち枯れた苗はないので安心する。丈夫な苗に育てるには、まずは霜が降りる前に根付いてもらわなければならない。根がしっかり張っていないと霜柱で根が浮き上がってしまうからだ。
これを防止するには、移植するとき苗の根元をしっかりと押さえ、苗を真っ直ぐに立てることがポイントだ。その方が根付きがいい。これは経験すればすくわかること。

今秋の定植もポリマルチを敷いたウネと敷かないウネの二通りに植え分けた。ポリマルチを敷いた方がいいといわれている。これまでの経験では結果に明らかな差が出ているとは思えないのだが、ポリマルチをすると寒さ対策になるのではないかと勝手に思い込んでいる。


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霜が降りる前に(1)

2006-11-13 | キャベツ

急に寒くなった。畑には一枚余計に羽織って行く。この週末も秋冬野菜の収穫に追われる。ダイコン(やっと初収穫)、コマツナ、ホウレンソウ、サトイモ、ブロッコリー、九条ネギなどで自転車に積み切れないほどの豊作だ。11月は種類、量ともに最も収穫が多い。

この時期は収穫ばかりでなく霜が降りる前にしなければならない作業がある。先週に行った春キャベツとタマネギの定植作業がそうだ。

9 月下旬に種をまいた春キャベツの苗を定植する。これは来春に収穫するもの。気温が下がってきているので成長は遅く、いまでも苗は小さい。これを定植して霜が降 りる前に根付かせなければならない。キャベツは移植しても平気だから安心していられるのだが、問題は虫だ。アオムシの食害を防ぐため不織布をかぶせてあ る。それでも虫食いだらけになる。寒くなるにつれて虫は姿を消していく。それでも食害の方が心配だ。春キャベツのおいしさはそのみずみずしさにある。まさに春らしい味を提供してくれる。

□土曜日は雨、日曜日は強風。登山をやめたてよかった。強風のおかげでウオーキングコースから筑波山が久しぶりにくっきりと姿を見せた。実際にはもっと大きく見えるのだが、私のカメラではこれが限度だ(写真下)。
登山の予定にしていた浅間山。浅間山LIVE中継の12日画像には頂上に白いものが見える。前日に雪が降ったようだ。初冠雪か。


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お殿様

2006-11-11 | 下仁田ネギ
ただいま生育中ー5の5〔下仁田ネギ〕

「ただいま生育中」の最後の野菜は、お殿様の御成り、といきたい。殿様ネギといわれている下仁田ネギの登場である。来月から収穫ができる。ようやくという思いや長かったなあという思いなどが交錯する。秋に種をまいてから幾星霜、いやほんとうのところは13カ月。やっと旬を迎える。こればかりは旬となる厳冬期以外に食べてもうまくもナントもない。ただガリガリ感があるだけの代物。それがここにきてがらりと変身する。ガリガリ感からトロっとした食感に。まったく逆の味になる。本当に不思議だ。




このネギに出会ったのは菜園を始めた20年も前になる。このネギのふるさとから離れたこの地でも育つのか。これが意外にもあっさりとうまい具合にできてしまった。本場に比べると小ぶりだが、姿も味も変わらない。これで自信を深めた。それから20年。毎年毎年欠かさずに作っている。さすがに下仁田ネギ作りは手馴れたものだ。最近はわが菜園での下仁田ネギの姿に刺激されてか、近所の菜園でも栽培する人が増えてきた。ただ自慢じゃないがわが菜園ほど立派な下仁田ネギにするにはむずかしいようだ。「立派に育っていますね」とよく言われる。内心は栽培歴20年だよと胸をそらしたいのをじっと我慢して「いやいやまぐれですよ」と。

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王様

2006-11-10 | その他

ただいま生育中ー5の4〔タアサイ〕

山に行きたいときに天気が悪く、その予定のないときは天気がいい。そんなもんだよ、と天気予報が言っている。この週末は登山規制が解除された浅間山を狙っていた。あきらめるしかない。私は先週の3連休の野良仕事の疲れがとれないでいるし、家内はあいかわらずの
遊びすぎの疲れが出て風邪気味だという。週末はゆっくりすることにする。

タアサイは感心だ。菜園から次々に姿を消して青物が少なくなる1月から2月の厳冬期に、この野菜は青々と濃い緑の葉を広げる。「冬菜の味の王様」といわれるのもうなずける。 丈夫で作りやすく寒さに強いときているのだから重宝することこの上ない。

 

霜が降りて冷え込みが厳しくなると、暖を取るため地面に葉をぺったりと張りつけて地を這うように生育する。ほかの野菜が寒さに震え、枯れていくのにタアサイだけは元気だ。生長するにつれて葉は厚く、色は光沢を帯び、まるで八重咲きの花弁が折り重なって円形状に広がるような姿と形になる。これが野菜かと思えるほどの造形の美を見せてくれる。

〔10月の酒〕
純米酒では〔竹鶴・秘伝〕〔歓びの泉・朝日〕〔扶桑鶴・高津川〕〔黒牛・純米〕〔一本義・生もと純米〕。ほかには〔竹鶴・本醸造〕〔〆張鶴・月〕〔雪中梅・普通酒〕。とくに〔竹鶴・秘伝〕が熱燗にいい。20年ぶり?の〔雪中梅・普通酒〕は気に入って再購入。これは常温がいい。〔竹鶴・本醸造〕はたまたま見つけた。最近は定番の「〆張鶴」の出番が少ない。
10月発売の限定品「小笹屋竹鶴H16BY生もと純米」と「大七H15BY生もと純米山田錦」はさらに熟成のため床下の酒蔵へ。


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