ここ数年は千鳥が淵の桜を見ている。きのうが満開だというのできょうは帰りに立ち寄ってきた。すでに花びらが舞っている。どっと人が出た。いつものことだが、「花見」というよりも「人見」だね。千鳥が淵の薄暮の桜である。都会の桜の中ではここは気に入っている。
本題に戻ろう。この冬、よく食べたネギの話。
ネギは2種類作っている。根深ネギの下仁田ネギと、葉ネギの九条ネギである。
下仁田ネギはこの冬にあれだけの量をすっかりおなかに入れてしまったのだから驚きだ。いまは自家採種のため20株ほど残している。ネギ坊主がモコモコと頭をもたげてきたところだ。
九条ネギは昨年はじめて挑戦した。3月に種をまいてから順調に育ち、この冬たっぷりと味わった。なるほど栽培が簡単で作っておくと何かと便利。家庭菜園にはぴったりだ。九条ネギは葉ネギだが、土寄せすると白い部分の軟白部が長くなり、根深ネギのように食べられる。そこで8月に移植して徐々に土寄せを行った。冬になるとまるで根深ネギのような姿になった。白い部分をネギ焼きにしたらこれはうまかった。いける!
下仁田ネギのほうはすべて方が付いたのに、九条ネギはいくらがんばって食べてもまだまだ残っている。どう処理しようかと思うくらい多くが残っている。捨ててしまうのはもったいない。うまいことに、これから出てくるネギ坊主を早めに摘み取って、昨年同様に植え直すと再度収穫できるというのだからそうすることにした。
ネギの種は小さい。発芽率も気まぐれだから、つい多めにまいてしまうからこんなことになる。ネギはうまいよ。