■初日の朝デスクの薦めに従いまず、循環鉄道で一回りしてみようと駅に向かう途中で日本語で声を掛けられた。ああ、ガイドでお金が欲しいんだなと思ってまあ多少の出費ならちょうどいいかもしれない。話をしてみることにした。日本語を教えて欲しいと言って僕がミャンミャー語を教えてもらって会話は英語でする。
とても貧しいのでマレーシアに出稼ぎに行っているが2週間前に子供が生まれて一時子供の顔を見に帰ってきたという。マレーシアには800ドルあれば働きに行けるという。いや、僕のベトナムの実習生の友人もそういうことがあった、、などと話しているうちに僕もすっかり信用してしまった。家で食事してくれ、という僕もどんなところか見たい。ベトナムの生活費1/3ともいわれるここミャンマーの最貧層の生活が見れる稀有な経験ができると思った。
ヤンゴン川のフェリーがあって、日本の資金援助があり50円か100円ぐらいだろうが日本人はフリーなのだという。川向うに着くとサイカー(自転車の横に座席を付けた3輪車。ミャンミャー式シクロというか、人力車というか、、)乗り場で1人30分6000kだといったようだ。まあそれくらい2人分払うよ、くらいの気持ちで彼の家に案内してもらった。川の上に4畳半位の掘っ立て小屋が立っているあの水上生活者の家だ。このあたりは皆そんな家ばかりで家に入るには2本の竹の橋がかけてあるだけ。手をつかんでもらわないとバランス崩して川に落ちてしまう。なるほどこれなら犬やネズミが入ることもない。中に31歳で彼より1歳年上の嫁さんが生まれた赤ん坊の世話をしている。帝王切開だったらしい。ご飯に肉の揚げ物風に小エビくずなどを掛けた簡単なものだがまずくない。僕は満腹になったが出されたご飯は全部きれいに片づけた。何かそうしないと気が済まないように思ったから。もし、ベトナムのお金があったら見たいという。お金の催促かなとも考え財布から20000K出して奥さんに渡したが何の反応もない。ありがとうの一言もないのか?ここはそんなんか?と思いながら、財布にあと15000kほどあるが後で全部あげよう、ちょっと足りないかも、、と思った。
そのあとChuChu workShop(507Kaye Road Dala,Yangon)というNOGの店を案内してもらった。リサイクル加工所で販売している。なかなかいいデザインでいろんなものがある。その店自体、屋根は古タイヤで壁は空き酒瓶をブロック代わりにして、、たくさん外人観光客が入ってきたり、、いいところをおしえてもらった。その後、超でかい大仏とか、竹で作った大仏とか、結構見どころあるにもかかわらず観光客が全くいない、どころか観光バスがいそうもない。最後に同じ水上ハーレムで最近のサイクロンの被害で全滅した村の後地を見学、あとに戻った人たちのハーレムがあり、寄贈されたトイレが、避難家族の子供たちを寺が収容し僧が勉強を教えているとか、、、寄付は強制ではないとか、、。いろいろ見て帰り際、
結局、3時間をこえるサイカー使用だから36000kになるという。現金はない。ATMあるというから仕方なくバイクのうしろに乗って、彼も緒に乗ってATMまで。
引き出すときに、彼が横から100000下ろすように言う)(??)彼がサイカーの値引き交渉をしていると思い込んでいるから彼に40000k渡して、これで話つけてくれお釣りはいいからといって渡した。そして帰り清算するときになりサイカーは2人分だから72000k出せという。いきなり彼はもらった40000kは自分の報酬だから俺に全部払えと言い出したのでびっくり!なんだグルだったのか。そう来たか。結局13200円相当の寄付となった次第。でも考えようによってはそれくらいの物語の価値というか、途上国支援というか、国家社会的人道責任というか、、えいくそ、やられたわい!!