残り日を比べておばと千日紅
( のこりびをくらべておばとせんにちこう )
田舎の父の姉、伯母の具合が、良くないらしい
インシュリンを自分で打たねばならないほどの糖尿病
しかも、今は認知症も発症している
私と妹はセットにして憶えているのか、私が、行くと妹は?と聞く
従姉たちの名前も覚えているけれど、長居すると「疲れた」と云う
美人で優しくて
若い頃は、島の女学校(?)を主席で卒業したとか
母の次に信頼していた人
既に施設でお世話になっているのだが
先日、廊下で転んで大たい骨を骨折したそうだ
ところが、糖尿病を持っているから、手術が、できない
認知症の所為もあって、聞き分けが、ないので
今は、病院のベッドで、身体中縛られているそうだ
段々、気力も失せて、重篤な事態となっていると、母から連絡があった
あんなに思いやりのある素敵な人が、そんな状態と聞くと辛い
そんなに苦しまないで、あちらに、行ってほしいと願うばかりです
反対に連れ合いの叔母、
その人も優しくて美人で頭脳明晰
短歌や書を嗜んでいた人です
ところが、その叔母は、ある年の母の日の朝、起きてこなかったのです
これも、辛かった
彼女には、継子にあたる息子が、悲しみで呆然としていた
それも、心残りなものです
彼も、せめて3月でも看病とかして、覚悟の時間が欲しかったと申します
そんなこんなで、暫く留守に致します
千日紅は、イギリスやフランスでは、「不死の花」と呼ばれているとか
ドライにしても3年は、鮮やかな色の儘だそうだ
今日の私には、癪に障る花に映るのです