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もしかして去年ってマンション誕生50年!だったの!?

過日、子より「マンションって何?いつからあるの?」との質問を受く。
「(えへん、)それは四谷にあるマンションで、今でも残ってるんだよ~、」
と雑誌よりの受け売りにて答えけり。

正確には民間分譲マンション第一号、って事らしいのですが、この物件は現役で、
マンション業界方面では名前の通った存在らしい。例えば;
販売した不動産会社「日本開発株式会社」では・・・
会社案内のページ(年表を見よ!)
業務内容・実績のページ(パースが・・・渋い)
施工した「佐藤工業」では・・・
毎日就職ナビ・佐藤工業(株)の会社概要ページ(同じく年表を見よ)
と、相当自慢な訳です。
で、どこにあるのか気になって調べたら、なんと前川事務所(MIDOビル)の裏じゃないですか。

前川國男さん設計の「MIDOビル↑」は1954年の竣工、超軽量な3階建てのRC建築。
「四谷コーポラス」は1956年竣工で、5階建て「高層住宅」と言うことになっておりますね。
不思議なお隣さん関係だな~。
と言う訳で、機会をみつけて見に是非行って来たいと思います。

ところで、マンション=鉄筋コンクリート造の共同住宅、というのが一応のイメージなのですが、
(本当は違う(らしい)んだけど、あくまでもイメージの話ですのでご勘弁)
「公的な分譲住宅」もマンションと言うのでしょうか?
というか、マンション=分譲、なのか、という疑問をお持ちの方もいらっしゃることと存じます。
で、参考ページを見てね、ということなのですが、
→ 日経NET マンション管理サテライト連載記事第51回「現存する民間マンション第一号
→ マンション管理士の方のHP中のコンテンツ「日本のマンションの歴史
こちらで公的分譲住宅の第一号が「宮益坂アパート(1953)↓」であることが述べられています。
同潤会が当初は分譲でなかったことにも触れられていますね。

地下鉄側から見あげると実はこんな感じ。オランダのモダニズムあるいはヘルツベルハーみたい。
屋上のパーゴラらしきものが気になりますね~。それに煙突もかっこいいぞ(写ってないけど)。

因みに「マンション」というネーミングは「1959年の「信濃町亜細亜マンション」以来だと聞く」
との記載が建築専門誌(ディテール171号 特集「分譲マンション」)にありまして、
とすればどちらも「マンション以前に生まれたマンション」、ということになるのかしらねー。
「区分所有法」の成立はさらに下って1963年だというし。

で、どっかで記念行事とかあったのかな?
「ブルース100年」はみんな実はいい加減なことを知っていながら盛り上がった訳だったけど。
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