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「奇跡の人」って誰?

小学生読み物のなぞシリーズ(1)

そもそもヘレン・ケラー三重苦ってはなんだったの、というところが始まり。
視覚、聴覚はすぐ出てきたんだけど、もう一つは「しゃべれない」。

その「しゃべれない」ですが、サリバン先生が手に井戸の水を流し、
そして手のひらに「Water」と綴るとヘレンは・・・。

ちょっとまったああ。なんで「字」が「読める」んだぁ?
幼くして失明しているので、字というものは知らなかったはずでは?

つまり

手のひらにかかれたものを
↓ステップ 1
字というモノの名前を表す記号として認識し
↓ステップ 2
それは音とセットになっていて、それを発することでコミュニケートできる、と理解する

という流れのうち、その時1がクリアーされたのだっ!!ということは分かるにしても、
それが2に繋がるかはまた全く別の話ではないの?という疑問ですね。

で、調べてみるとこの疑問は正しく、ヘレンは1歳半で視覚と聴覚を失っているので、
いきなり字が読める訳はなく、当然「Water」とも言っていないんだそうだ。
正しくは、このとき名前=世界を認識した、ということなのでしょうね。

その後ヘレンはすごい勢いで語彙を拡大し、2の部分もかなり素早く理解したらしいけど、
耳が聞こえない人が正しい発音をするというのは大変なことらしく、
その後、ものすごい努力を重ねて実現していく、というのはまた別の話らしい。

以上の話はわかんさんのHP「漫画の中の視覚障害者」中のコンテンツ
ヘレン・ケラー神話」に詳しく紹介されているので是非読んで欲しいのだが、
天下の偉人として知らない人はない、と言う人のことも
本当のことは何も知らないんだなぁ、とつくづく反省した次第。

因みに「奇跡の人」っていうのはヘレンのことではなく、
どちらかといえばサリバン先生のことだというのが正しい理解みたいですよん。
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