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緑も大分落ちついて、というか。

キャンプに出かけるついでに、若造時代に現場に詰めていた山梨県立文学館に寄ってみました。
 
しかし変な不思議な格好だな、何度見ても・・・。
竣工当時は貧弱だった植栽も、今ではこんなに茂っていて、月日の流れを感じさせます。

さて、古巣の設計事務所が美術館の増築をしたというので、そちらも見てきました。
右手が既存部分で、学芸関係の諸室があったところをレストランに改装していました。
屋上に茶色い銅版貼りの小屋みたいなものが乗せられていますが、
これは増築部との連絡通路のようです。
左手が増築部分で、1階が教育普及活動関係に使う部屋、2階が常設展示室。
全面ガラス貼の箱の中に上下階を繋ぐ階段が設けられています。
 
で、右上がその階段なのですが・・・
担当者には悪いけど、これではちょっと合格点はあげられません。
特に左側の柱~壁との関係は有り得ないと思いますが?

ところでこの美術館はミレーの落穂拾いがあることで有名ですが、
建築は前川國男さんの設計です。
エントランスホールはこんな感じ(左下)、ちょっと暗いかな~とも思いますが、
なかなか雰囲気があって良いのではないでしょうか。
右下は文学館のピロティから美術館を見たところ、文学館は美術館と同じ敷地に建っているのです。
 
え、階段ですか~。
個人的には前川さんの階段ってイマイチ好きではないのですけど(特に勾配の感じが)、
やっぱ格が違うんじゃないでしょうか。
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来ました~!

妻に気勢をそがれたり、我が家的には外れキャラである月の石
続けて出してテンション下げたりしていた「タイムスリップグリコ・大阪万博編」。
近所のスーパーに積んである(在庫処分?)、との情報からはや2週間。
でもまだある、との再度の情報(っていうか、買ってくんなよ)により、
最後の力を振り絞って購入に行ってきました。
今回はパビリオン系がなかなかでなかったのですが、どうしても欲しかった

富士グループパビリオンついにでましたっ!

これぞ真のアバンギャルドだ!!
あ、ソ連館、トレードOKです~>さきたかさま


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ジャズエイジのジャズ(附録1)

モボ・モガだけじゃない ニッポン児童だってジャズ♪したい

ジャズの歴史について書いてあるサイトなどをつらつらと眺めますと、
1917年に行われた「オリジナル デキシーランド ジャズ バンド」、
略して「ODJB」という白人ジャズバンドによる録音が、
ジャズと呼ばれる音楽の最初のレコーディング、ということになっているようです。

僕の持っている戦前の日本のジャズを集めたCDのライナーによると、
1925年には日本でも最初のジャズのレコーディングが行われた、
という風に書いてあったと思うのだけれども・・・いまちょっと確証が無い(笑)
ないんですけれども、1920~30年代のモボ・モガの時代、
海外の流行は日本にもタイムラグなく次々と入ってきていたのだ~
ということは言っちゃって大丈夫な気がしています。

さて、先日、orochonさんから、
戦前(1931年前後)の日本には「ジャズ喰い」という言葉があった
との書き込みを頂きました。
ジャズ愛好家の方には眉をしかめられてしまいそうですが、
これはあまりお上品な食べ方のことではなく、音を立てて食べることを言ったらしい。
わはははは。
なんか賑やかで元気が良いものは、み~んなジャズにされてしまったのでしょうか。
いずれにせよ、この時期、かな~り(浅いかも知れんけど)広く
「ジャズ」という言葉がニッポンの津々浦々まで浸透していた
というのは、やはりなかなか凄い事なのではないかと。
いや別に津々浦々かどうか調べたわけじゃ無いんですけど、気持ちの勢い的に。

で、こんなサイトを発見いたしました。
→ 「昔のレコードを聴こう!
戦前のSPレコードを紹介した、なかなか興味深いサイトなのですが、
このサイトの「鞠ちゃんはお茶目?:平井英子」というコーナーで
児童ジャズ「黒ニャゴ」という音楽を聞く事が出来ます。録音は1929年

しかし何ゆえこれが「児童ジャズ」と銘打たれる必要があったのか、
今となっては知る由もございません。

<追記>
家に帰って確認してみました。
件のCDは10年位前に買った「日本ジャズ大系セレクト~新編SP時代のジャズ」というCD。



黒地にすっごいいかしたイラストの昔のキングレコードのレーベルが配されているという
なかなかに洒落たジャケットデザインで、明らかにジャケ買したことがわかります。
収録曲の中に大正14(1925)年7月録音の「ワラー・ワラー/日東ジャズバンド」と、
ほぼ同時期の吹込み、と書かれている「印度の歌/松竹ジャズバンド」があり、
瀬川昌久さんによるライナーノーツには、
「恐らく(録音として残されている)日本最古のジャズ演奏と思われる」とありました。
因みにレーベル面には「NITTO JASS BAND」と印刷されているそうで、
この辺りの表記の揺れもまさに同時代的でありますね。


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アコースティックな響きは?

オケでチェロを弾いている高校時代の友人に無理を言って、
オートグラフのある?家」でアコースティック体験をさせてもらいました。
変な反響や濁りなどの音響的な問題は出ず、演者からもオーナーからも
とりあえず問題なし、との評価を頂けたようです。
楽器に対して空間ボリュームが適切かという点に関しても
「弾きやすい」とお世辞を言ってもらいました。
設計者は天井をデッドにするために苦心した事が報われた、と自画自賛(笑)
試奏後はヒアリングにお招きした私の知人を交え、皆で音楽談義に花が咲きました。
プロの話というのは本当に面白いですね。ホント忙しいところありがとう~!!

ところで、何故かオーディオの方に、前回は感じなかった低音域の濁りが出ているような・・・。
アンプも新しく古いマッキントッシュ(なんか変だけど)を導入して調整中、
ということの様ですので、今後の展開を楽しみにしたいと思います。
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知らなくても楽しい「さよならバードランド」

1950年代にNYのジャズシーンで活躍したベーシスト、
ビル・クロウ氏(1927年生まれ)の自伝的エッセイです。
翻訳は村上春樹さん。
ジャズ好きの方に馴染みのある名前が出てきたりして楽しいのではないかと推察しますが、
特にそうでなくても、ミュージシャン人生って楽しそうだな、羨ましいな、と思わせる、
ほっこりと暖かいエピソード満載で、
巻末についている村上春樹さんの異常に詳細なレコードガイド共々、
思わずジャズのレコードを買いにレコードショップに出かけたくなるような本です。
和田誠氏の手になるミュージシャンのイラストも魅力的で、
気に入った「面構え」のミュージシャンから聞いて見るのも面白いかも。

4105319019さよならバードランド―あるジャズ・ミュージシャンの回想
ビル クロウ Bill Crow 村上 春樹

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