
以前から見よう見ようと思ってた函館市(海炭市)を舞台にした映画『海炭市叙景』(かいたんしじょけい)を見た。
この映画は、函館出身の作家、佐藤泰志の短編小説をオムニバス形式にし、繋がりを持たせた作品です。
妻は、この話の原作を読んでいたので「おもしろい?」って聞いたら、微妙な返事しか返って来ませんでした。
なので、152分という長い映画って事もあり、なかなか見る気にならなかったけど、暇だから見てみたんです。
ネタバレになるからあまり書きませんが、感想文にしたら原稿用紙5枚にはなる?作品だった。
この映画、あらゆる意味でTHE函館ってぐらい函館函館した作品です。
不況、リストラ、夫婦間のいざこざと、わざわざ映画にしする事無いんじゃないべかってなぐらいリアリティがある。
おまけに函館市民ならみんな知ってる地名や会社が出てきます。
映画ってのは、“起承転結”があるものだが、この映画には“起承転”はあるが“結”はありませんでした。
人間の営みを映画化してる訳だから、死ぬ時まで“結”にはならないという事なのか?と考えてしまいました。
152分と長い映画にも関わらず最後まで飽きずに見られたが、人によって評価がかなり違うと思う。
私は、ド~ンと重い気持ちになったけど、とても良い作品だと思いました。