メイトやTWに乗ってた時、そしてそれ以前もガソリンタンクにガソリンをすり切り一杯まで入れる事はしませんでした。
それをやるとブリーザーパイプからガソリンが漏れるし、車庫に入れて置けば車庫中ガソリン臭が充満しますからね。
遠洋航海時は、すぐにガソリンを消費するし航続距離も少し伸びるのでやる事はあったが、やっぱり少し漏れる事もあるし、漏れたガソリンがエンジンに引火でもしたら大変なので規定量チョイ多いぐらいでした。
で、ブリーザーパイプの無いFI車であるクロスカブやハンターカブも同様です。ブリーザーパイプが無い代わりにチャコールキャニスターという物が付いていて、ガソリンタンクで気化したガソリンは活性炭の入ったチャコールフィルターの容器に送られ、そこでガソリン蒸気を吸着し、その気体をFIノズル付近(インマニ)へ送る構造です。途中にワンウェイバルブが付いてるから逆流しないという環境に優しいというか、昭和世代のバイク乗りには面倒くさい物が付いてる。
要は、ガソリンを目いっぱいまで入れると漏れる代わりにチャコールキャニスターへ送られ、そこからエンジン内まで送られ、O2センサー異常(FI異常)やエンジン不動という事になりかねません。
ここから本題ですがね。
先日、クロスカブの燃料タンクへすり切り一杯までガソリンを入れたら果たして何リットルのガソリンが入るか試してみたんです。まずは、醤油チュルチュルでガソリンを抜いて、そこからFフォークの油面調整用の注射器で出来るだけ抜いて、近所を少し走ってガス欠させた。ガス欠したら300cc程ガソリンを入れて帰宅、そこからタンクにガソリンを満タンに入れました。
約4.6L程入った。 でも、すり切り一杯まで入れたガソリンが少し減る。
また入れようかと思ったが、こりゃ~チャコールキャニスターへ行ったと思ってやめた。そしてガソリンを少し抜いてエンジンを掛けて走ったらFIランプが点灯しました。クロスカブがFI異常(燃調異常?)を検知してしまったわけです。
とりあえず走れば直るかと思い、チャコールキャニスターへ流れたガソリンを消費する?ため10km程走らせたが、FIランプは消えません。
あっ、これがカブでFI異常を検知した時、試しにやれば良いとバイク屋さんが言ってた『スリー何とか?』かと思った。
その『スリー何とか?』ってのを説明しますと、スイッチをONして少し走行し、止まってスイッチOFFにします。それを3回繰り返して、カブのOBD(ECUの自己診断機能)が正常と判断すれば、FI異常ランプが消えるってやつです。
試しに3回ON→走行(3kmぐらい)→OFFを繰り返したら異常ランプが消えたので一件落着。面倒くさいから環境に厳しいかも知れませんが、チャコールキャニスターを撤去しちまおうかと思ったが、揮発したガソリンは満タンじゃなくても揮発するから車庫がガソリン臭くなると思われます。
すり切り一杯までガソリンを入れなきゃ良いって話ですからね。