そこから不染亭の方を見ると、島崎藤村の石碑の他にもう一つ石碑がある。
松の根本にあって鏡面仕上げの石に「大正天皇御手植松」と彫られている。
大正天皇がいつ、何故中院に来たのか分からないが、確かにそう刻まれている。
これも裏に何か書かれているかもしれないが、またうっかり見落とした。
松は真っ直ぐ立っては居らず、参道の上に覆いかぶさるように斜めになっている。
その影が参道の敷石の上に落ちている。
本堂の前に幹の赤い松があるが、それとは違うので黒松だろうか。
枝垂桜の方へ行く細い道に入ると、脇の木に白い花が咲いていた。
脇の植え込みの上にその花が落ちている。
上を見上げると、数は多くないが花が咲いている。
少し前に家の近くで見た夏椿である。
木は根本で3本に分かれているが、その木肌はやはりそっくりだった。
中院では沙羅双樹のつもりで植えているのだろうか。
でも夏椿にしか見えない。
そこからミモザの木を見て驚いた。
木全体が何かに覆われたように薄い紫になっている。
春は枝垂桜と競うように黄色い花を咲かせていたが、今はそれが一変している。
近くで見ると、なにか実のようなものが大量にぶら下がっている。
植木の上にも少し落ちている。
平べったいものがねじれ、一部に種のようなものも見える。
どうやらミモザの実のようである。
後で調べるとミモザはマメ科だと分かり、すこし納得したが、こんなに多くの実を付けるとは驚いた。
それにしてもこの時期の中院は静かである。
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川越原人
oko
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