源重之(みなもとのしげゆき) 生没年未詳。十世紀頃 清和天皇の曾孫。従五位下肥後守、筑前守など。父は陸奥の受領で、かの地にいる重之の妹たちを平兼盛が「安達原の鬼」に擬して戯れたという話も有名 吉野山峯のしら雪いつ消えてけさは霞のたちかはるらん(『拾遺集』) 吉野山に積っていた白い雪もいつの間にか消えて、今朝は春霞に変わっているようです。