
前方に青い橋が見えた。
手前側には太い管が見え、水道橋のようだった。

青いのは水道橋だけではなく、橋の欄干も青く塗られていた。
橋には弁天橋と書かれていた。
近くの竜池弁天から取った名前であろう。

橋のすぐ下に、水の流れ出る口があった。
方向から見て、弁天池からの水もここに流れ出てくるのだろうか。

下流側を見ると、両岸に岸より低い部分が造られている。
その間を流れる川は、真っ直ぐだった。
川底には点々と草が生えていて、まるで、乱雑に苗を植えた水田のようだった。

その草に混ざって、一羽のカモがいた。
じっとしていると、草の一部のようで、いるのが分からない。