
川のフェンスに沿った道は突然終わって、その先は草原であった。
草原の向こうに安比奈線の鉄橋が見えた。
間違いなく安比奈線で一番長い鉄橋である。
草原には、草が少なく道のようになった箇所があり、川沿いの道はそこに繋がっていた。
鉄橋に近づくために草原の道に入った。
草原には、カエルやバッタがいた。

鉄橋の下は思ったよりも低かった。
下から見た橋は、鉄は赤く錆び、朽ちた枕木は所々無くなっていた。
鉄橋の向こう側は、草もきれいに刈られ、川のようなものが見えた。

鉄橋の下を、頭を低くして通り抜けると、水田があった。
川は水田の方から流れてきて、鉄橋の下をくぐって草原の中へ消えていく。
川幅は1~2mほどで、水田の用水路のようであった。
水田の畦道を刈ったと思われる草の葉が盛んに流れてくる。
先ほど見たもう一つの鉄橋へ行く道ははっきりしなかった。
目ざす鉄橋の写真が撮れたので、さらに先へ行くため、鉄橋を潜り先ほどの道に戻った。

