川越雑記帳2(川越見て歩き)

36-12 常楽寺

 「上戸小学校の先に、時宗の常楽寺がある。」
 春日神社から入間川の堤防に上がると雁見橋がある。
右折して県道の坂を下り、Y字路を左に入り、信号のある交差点を左折すると正面に上戸小がある。



 「散歩」は、常楽寺の説明を先にしているので、県道を渡り、堤防上の道を上流に向かう。
 川越橋から坂を下り、右にカーブすると直ぐ右手に常楽寺の入口がある。



 入口右側にお堂があり、六地蔵が並んでいた。
その脇には、高い基壇の上に地蔵が立っている。
その向かい側、入口の左側にも同じような地蔵が立っていた。





 門を潜り、両側に梅の木のある参道を進むと鐘楼門があり、その先に本堂があった。
 「本堂は火事で焼けてしまって、鉄筋の近代的な建物になっている。もとは相模国鎌倉郡藤沢の清浄光寺の末寺だった。本尊は三尺の木製の阿弥陀仏立像、脇像は観音、勢至で、いずれも運慶の作だといわれる。山門は火災にあわず、鐘楼門で上には梵鐘がある。この前の大戦で供出してしまったので、昭和50年に新鋳した。」



 本堂の前、庫裏へ行くところに一遍上人の像があった。



 境内の左側、枝垂れ桜の奥に大きなお堂があった。
その手前右側のお堂の中にも地蔵が立っていた。



 枝垂れ桜の左側に大きな基壇の上に石仏があり、手前には板碑が立っていた。
 その左側に、石組みの基壇の上に、石柱の柵をめぐらした中に三つの塔が立っていた。
その右下の石碑には、「重頼公等三供養塔建立之碑」と書かれていた。
近づいて三つの石塔を見ると、中央は「河越太郎平重頼公供養塔」、右側は「源延尉義経公供養塔」、そして左側に「義経正室(京姫)供養塔」と彫られていた。

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