3月27日には、ほほ満開になっていた。
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桜と山門を撮ったとき、桜の下に何か妙なものが見えた。
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太さの違う2本の石柱の上に、石像と説明板がある。
石像は、両手を象ったもののようだった。
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説明板には、つぎのように書かれている。
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「願い」
たとひわれ仏を得たらに、十方の衆生、至心信楽(ししんしんぎょう)してわが
国に生ぜんと欲ひて、乃至十念(ないしじゅうねん)せん。もし生ぜずは、正覚を
とらじ。ただ五逆(ごぎゃく)と誹謗正法(ひぼうしょうほう)とをば除く。(第十八願)
阿弥陀様の願いの中で、第十八番目の願いを、昔から王本願と
名づけて大切にしてまいりました。結びに「ただ五逆(ごぎゃく)と誹謗正法(ひぼうしょうほう)
を除く」という言葉がございます。「一切衆生(ひとりも逃さず)
をもれなく救う」という阿弥陀様の願いと一件矛盾しているよう
に思えます。曇鸞・善導両大師様は観無量寿経の下品下生釈(げぼんげしょうしゃく)
に注目し、第十八願文を解釈されました。「ただ・・・除く」とは
救済を制限する言葉としてとらえるのではなく、回心(心をひる
がえす)をすれば摂取(せっしゅ)するという甚深なる阿弥陀様の大悲心を
あらわされた文と解釈されました。
よくよく思いますに恐ろしい心で悪性やめがたいのが私の姿です。
重罪の悪人とは、決して私をのぞいてはありません。親鸞聖人は
法事讃の「仏願力をもって、五逆と十悪と罪滅し生ずることを得しむ。
謗法(ぼうほう)・闡提(せんだい)、回心(えしん)すればみな往く」を引用し阿弥陀様のお慈悲を
喜ばれました。この「下品下生の印」には一切衆生を救済する
阿弥陀様の「願い」が込められています。
「この彫刻は小野寺優元氏の作品です。」
石像は、印を結んだ両手が天と地を指している。
説明板に「願い」とあるので、この像のタイトルも「願い」というのだろう。
願いよりも「祈り」の方が良いようにも思える。
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作者は小野寺優元さんだと説明板にある。
フェイスブックを見ると、川越高校にも在学していたらしい。