茶語花香

人生は旅なり。
中国茶をはじめ、花のある暮らし、読書、旅などを中心に、日常の出来事を綴ります。

里帰り2014-杭城春色

2014-04-09 16:20:09 | 街散策・旅行
お茶好きにとって、大切な清明節。その二日前、親族一同で杭州にいました。

中国の家族にとっては、清明節に、先祖さまの墓参りが大切な慣習です。混雑を避け、前倒しに行い、その後、隣りの町杭州へ移動しました。


春の西湖は、柳と桃の花でいろどり、麗し。

朝方、小雨がちりばめると、古詩の「煙雨江南」の風情がなおさら奇麗に見えます。

梅家䲧へ農家料理を食べに行った時、麦わら帽子をかぶって、茶摘みする人の姿がたくさんいました。

訪ねたレストランには、採れたての茶葉が置いてありました。

新鮮な茶葉を手に持つと、心の鼓動が聞こえます。

香りが清々しく、蘭のような香りですらしました。

しかし、そこでお茶を買う気には、やはりならなかったのです。

もっとも、梅家䲧の街には、農家料理を食べに行ったり、茶畑を眺めながらお茶を飲みに行ったりする人が多いのではないでしようか。

お茶を購入するには、やはり信頼のある知り合いがいればいいのですが。

どこで採れたお茶の選別は、相当な知識が必要です。

交通量の多い道路を挟んだ広がる茶畑もあれば、遠くの山の上で茶摘みする人もいます。

そもそも、龍井という名がついた緑茶は、本当に広範囲(苦笑)

レストランでもお茶を薦められましたが、「浙江龍井」と言われた時点から、目の前のお茶は梅家塢のものではないことが判明されました。

というわけで、私は、梅家䲧でなにも買わなかったのです。

杭州の春だけを愉しんで家路へ。

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窓辺の花見ティータイム

2014-04-07 13:08:17 | 街散策・旅行
台北から上海に移動。
上海に着いたとき、もう夜でした。


翌朝、カーテンを開けてみたら、目の前に素晴らしい景色が広がっていました。
今年上海でも桜を見られるなんて思ってもみなかったです。

それに部屋にNarumiの蓋碗が用意されているのも嬉しい。


今からティータイムしませんか。
と目の前の景色が私を誘ってくれたかのように。

台北で手に入れた蜜香紅茶を淹れました。

思い出に残る予定外の愉快なティータイムでした。

瑞金賓館
InterContinental Shanghai Ruijin
上海黄浦区瑞金二路118号 (Hengshan Road)


器の新生児Spin

2014-04-07 08:28:27 | 街散策・旅行
蓋碗を買いたかったけれど、バブリーの中国では、お茶も茶器も高くて、台湾のほうがまだ安くて安心です。

そんな時、日本の友人(現在上海駐在中)に、Spinという店を教えてもらいました。
かつて、彼女から頂いた写真の品は、我が家の食卓で活躍する毎日です。

するっと通り過ぎてしまいそうな外観。

一歩中に入ると、ギャラリーのような空間。


紫砂茶壺のセット

茶壺や茶杯

十二顔の水差しセット

なんとも個性的なシャンプー台
いいなと思うような品が、沢山ありました。セットで(かなりの個数で)買わなくてはいけないのが、悩みの種でした。しかし、買い物しなくても、鑑賞価値が十分ある空間です。


それに、良い品々の割りには、お値段が本当にお手頃です。

台湾人オーナーが、中国若手デザインナーと組み、景徳鎮や古磁の都潮州、そして紫砂の都宜興で、製造拠点を置いています。

ニューヨークでは、すでに好評を得て、以前東京にあるサントリー美術館のショップでも見かけたことがあります。
投資感覚で買い物をし、人気がでると、値上がってしまう、中国のその顔が嫌です。本当に器が好きで、器を大事にしていきたい方々だけに知ってほしい、大好きなショップです。

Spin瓷器店
康定路360号(さい西北路口)

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台湾旅行2014-小慢Tea Salon

2014-04-06 11:28:37 | 街散策・旅行
台湾旅行最後の何時間は、評判の小慢Tea Salonでゆっくり過ごしました。


臺北師範大学の近くにある細い路地に佇み、タクシーで行ってよかったのです。

一歩中に踏み入れると、別世界。


小慢女士の生家を改築し、彼女ならではのセンスでしつらえました。

ここまで、古びったく、けれど味わいのある空間を作り出すのが、難しいはずです。

茶譜とその詳しい説明を読めば、ここは、他の茶館と違うのが分かります。小慢女士特選のお茶の数々で、そのこだわりが伺えます。

今日は、炭火焙煎した蜜香烏龍の冬茶にしました。それを「炭香寒露」と名付けしたところ、小慢女士の文学的造詣にも感心しました。


台湾に来てから、ほとんど娘が自らお茶を淹れてくれています(笑)
指摘するなら、たくさんな点がありますけれど、この日は、こんな感じで淹れてくれました(笑)


運良く、その日、小慢女士は、後ろのテーブルで茶藝の講義をなさっていました。少なかれ、耳に入った彼女の言葉に、この方の教えを、もっと聞きたくなると思いました。


流暢な日本語も話せる彼女、東京で年何回講座があるようです。機会があれば、行ってみたいなと思いました。

小慢Tea Salon
台北市泰順路16巷39号
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台湾旅行2014-鶯歌の采興

2014-04-06 11:18:38 | 街散策・旅行
台湾の後、里帰りで上海に帰ることもあって、かさばるような買い物はなかなかできません。

葛藤の中、臺北陶器の街鶯歌に、とりあえず行った感じです。欲しくなるような器が殆どありません。それにしても、記憶に残るようなお店は、鶯歌には少ないのです。


ここだけは、カメラを向けたくなりました。
采興という看板の店。渋くて、なんとも趣のあるしつらえの入口。



店内の茶道具、一つ一つが、光ってみえます。

親子のような女性二人が、茶人服をまといながら、布ものを繕うところが、風景になってみえます。


荷物の大きさ、お値段の兼ね合い、写真の茶葉入れと茶則を買いました。

ここでもっともっと買い物したかったのです。


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