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「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

ザーサイの甕。

2010年12月03日 | 中華料理
「ザーサイの甕」という小説を知っていますか?

題名にひかれて読んだ事があるのですが、内容は中華の話ではなく
甕の中が海につながっていて、そこに金魚がすんでいて・・・
といったようなストーリーだったと覚えています。

つい数年前までザーサイは確かに甕に入って流通していました。
今は衛生面や物流の関係で真空パックに段ボールが普通になりました。
本当に、ここ10年くらいですっかりさまが変わってしまいました。

風情がないけど色々の事情を考えると、いたしかたありません。
確かに甕が割れたり、酸敗していたりといった事がままありました。
それはしょうがないなと何百年もそれで済ませてきたのでしょう。
変わったのはこの10年の間のことなのです。

そういえば、ザーサイだけでなく皮蛋も立派な甕に入っていました。
甕は龍や鳳凰が浮彫になっていて、空甕を所望する人も多かったです。
蓋を開けると籾殻の中にピータンが埋まっていて宝探しのようでした。
今では1個1個袋に入っていて、さらに1個1個に賞味期限が入っている!
おもえば、10年前以前はおおらかな時代だったのですね。

百里香のザーサイはおいしい。
おいしい上にお姉さんが優しいから、さらにおいしく感じる。
繁盛店に看板娘にあり。

「ザーサイの甕」は辻原登さんの「枯葉の中の青い炎」収録作品です。
表題作では名投手スタルヒンが登場します。北海道人なら読むべし。

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