KYOKUKENZO'S WORKSHOP 2024

「道」は自ら切り開くもの。
他人の後追いは「道」にあらず。

私はウイルス。

2020年05月01日 | 歳時記
私はウイルス。

世界のどこかで生まれ
人から人を伝って
日本にやってきた。

私は

たんぱく質に
覆われた核酸。

眼も見えないし
口もきけない。

モノも食べないから
「生物」とは言えないけど

地球に生まれた者として
生きる権利はあるはずだ。
(ウイルスとしての言い分。)

ただ私が生きて
増殖する過程で人間に
多大な危害を与える。

時には彼を
死に追いやることもある。

だから私のことを
好きだという人間は

この世にひとりも
いないだろう。

たとえば
北海道のヒグマが
街に現れ、

人間に危害を
与える恐れがあると

いったんは彼を
山へ帰す努力をして

それも
うまくいかないときは
射殺される。

そんなことが
TVニュースに流れると

動物愛護の方たちから
抗議の電話が殺到する。

人間に危害を与えると
言う意味では同じ
北海道のヒグマとウイルス。

私(ウイルス)と
ヒグマとの違いって何だろう。

間違っても
「ウイルス愛護」など
唱える人はいない。

でも

私たちウイルスだって
地球に生まれた者だ。

ウイルスにも
生きる✖✖✖✖✖はずだ。
(ウイルスの心の叫び。)

いや。

そもそも
ウイルスに心などない。
・・・(昨夜の夢の途中。)

日本では、

昨日の段階で
15,000人近くの方々が
新型ウイルスに感染し

500人近くの方が
命を落とされています。

本当に大変な事態です。

心からご冥福を
お祈り申し上げますとともに

この状況が一日も早く
収束することを願っています。
曲 健三

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