急行特急は行く…

「雲に隠れて見えない、星に願いをかけた。明日こそ、明日こそ、やさしい私をください。明日こそ、やさしいふたりをください」
(篠原美也子『星に願いを』２００６年　より引用)

雲に隠れて見えそうに無い流星の夜に、似合う歌かなと思い、引用してみた。
ただやさしいだけでなく、「馬鹿にされないやさしさ」をもてたなら。

今夜は「双子座流星群」が見られるそうだが、それで不意に思い出したのが『“DARKER THAN ＢＬＡＣＫ” 流星の双子』。
偽物の星の街の中で展開された話。夢と希望を持って持てない闇より深い暗い世の中、せめて「星」に願をかけよう、と言う想いが込められた作品に感じられた話は以前書いた通りだが、流れ行く星にかけた願いが総て叶って、闇を振り切るような世の中になったら良いな、と思ってみたり。

「希望と絶望が右往左往してる。ひと気のないスタジアムで幻を抱きしめている」
(篠原美也子“ＨＥＲＯ”２００１年 より引用)

胸奥深くの中でそんな歌詞が出て来た時が今。スタジアムには居ないが…。
来年２０１１年でこの曲とこの曲が収録されたアルバム『新しい羽のついた日』はリリースから１０年目になるのか、と引用した後で気付いた。

涼風鈴子「はい、はよーざいますぅー。１２月１４日火曜日の“Morning on”どっすー。さて、今朝は水曜ではないのに‘‘雨，，な火曜ですね」

ポポロンハエンジェルリング「番組は火の雨が降っている“Morning on”ですよね」

涼風「どんな雨なのよ？」

ポ「こんな雨です、どーぞ」

涼風「(傘をさした所にオレンジ色の液体が頭上から降って来る)安易すぎやしね゛えーか、この展開」

ポ「ワン・パッタァ～ン劇場ですので許してねぇ(^0^)/」

涼風「いや許さねえ(有名時代劇使用メロディーが流れる)」

ポ「八丁畷の旦那、勘弁しておくんなせえ」

涼風「いや、許しちゃおけねぇ。えんま様の裁きが待ってるぜ(日本刀でポポロンハエンジェルを切り捨てる効果音)」

ポ「ああ゛ぁ～(TxT)」

涼風「そら血の雨がふったぜ………って、つまんね゛ぇ～台本だなぁを゛い。何なんだよこりゃ一体」

ポ「思いつき即興日寺代劇、リトゥンバイエキスプレスリミテッドエキスプレスティエイチと。うましかですね、こりゃ」

涼風「八丁畷には奉行所なんてまず無いやね。素直に、東京と越中島の間の駅の名前を言えば良いんですよ」

ポ「涼風さん、解りにくいです」

涼風「＊内緒＊になるらしいですが、あくまで台本によりますので、平に平にいわきにと、またも駅名がはいっているよーですね。あんだか解りませんが、今日はこの辺りで“Morning on”、お開きです」

「本当はとっくに知っているじゃないの？ああ空が粉々に砕けて、心に降りしきる。傷だらけのガラスの靴は、それでもまだ待ってるあなたを」
(篠原美也子『ガラスの靴』1998年 より引用)

シンデレラが落として残して行ったガラスの靴が傷ついていたなんて信じたくはないけれど、ガラスの靴はそれでもシンデレラを待って輝き続ける。２４時がやって来て魔法が解けて、片方だけになっても光続ける。それは単に落とし主を待っているだけではなく、美しくあるその姿のままでありたい。たとえ傷ついたとしても、光って在りかと存在を知らしめる。

「点滅してる信号。この街の脈拍。フルスピードで願いをかけた。だからどうか、だからどうか、そこにいて、そして、いつの日か、いつの日か、気付いて、今は雨に打たれても」
(篠原美也子“pulse”2007年 より引用)

何となく鼓動を感じたい月曜深夜２４時。どうか、どうか、と早祈りする姿を想像しつつ、その願い、その希望が叶ったなら…そう想う時を形に。

１２月１３日月曜日の駅カレンダー。
１２１３と数字が上がっている様が何かよくて撮影した。

曇り空雨混じりの寒っ～い冬の日、ブルーマンデーであった。