ラブラドール・トリプルスター昨日、今日、明日

ラブラドールブリーダーの気侭な「雑記帳」へようこそ。

☆☆☆ パートナー(Wan)の健康を考える~日曜日・・・

2010年04月04日 | トリプルスターの日常

 
さ~ぶ~、寒くて頭が痛くなってしまいました。
昨日のポカポカ陽気から一転して雪でも降りそうな寒さに、ポンコツになってしまった身体がついて行けません。
(頭痛の種はどうやらドンドンにあるようです。某所から入手した韓国の地酒ドンドンを、陽気につられて昨夜どんどん飲んだ
からなのかもしれません。マッコリもいい(美味い)ですが、春先は、やっぱりドンドンですね~。)
冗談はさておき、今日は「愛犬の健康を考える」なんて言う真面目なテーマを取り上げてみました。
自分はさておき、パートナーの元気がなかったり、怪我などがあると胃も痛くなってお酒もドンドン飲めないものですよね~。
※飲めない(飲まない)人には判らないと思うのですが、飲める時は健康なとき、酒飲みの酒量は健康のバロメーターです。
どうも話がそれてばかりいて、申し訳ありません。さて、本題です。


◇あるとき、こんな状態の優男が持ち込まれました。
     
◇左右の横腹の著しい脱毛。
     
◇優男の特技は、美犬をくどく事と、素早いマウンティング。
     
◇しかし、残念ながら、今は、それどころではありません。
     
◇とかく外面(そとずら)を気にする優男のこと、こうなっては美犬たりともウッカリ近づくわけにはいきません。
     
◇格好悪くて近づけないと言うのが本音のようですが、自分の容姿にはかなり敏感なんですね~特に牡犬は。落ち込んでいます。
     
◇こういう状態で動物病院へ行くと、血液検査の後、「療法食」が勧められ、内臓機能改善の為のお薬が何種類か処方されます。
(と、思います、、、、、、、、、、)
でも、なかなか「本式には」治らないものなんですね~。そこで飼主は悩み頭を痛め、人によっては自ら円形脱毛症などになって、
同病相哀れむと言う図式が成り立つ事が多いものです。ご愁傷様なことで、なんともお気の毒としかいいようがありません。
     
◇しかし、よくぞここまで放っておいた(我慢していた)ものですね~、呆れてものも言えません。
ま、飼主さんはどちらかと言うと天然の勝った明るい方ですし、それに呑ん平衛ときていますから、、、、シャアないですね。
     
◇何にも使わず、ただ一緒に暮らすだけで、二か月かけて完治させました。(薬などを含め、何も使わないで治す事を考える)
被毛のダメージがこんな風になる時の犬の身体は、肝機能を始めとした消化器官が弱っていることが考えられます。
外的には被毛(トップコート)一本一本の太さが無く(細く)、下毛(アンダーコート)の数も極端に少なくなってしまっています。
お腹の中と、被毛や皮膚の環境さえ正しく整えてあげれば、元通りの様に良質な被毛に改善する事は可能です。但し、それなり
に時間が必要にはなります。時間をかけて完治させれば、今後同じ様な状態になることは先ず無くなります。
     
◇完治して、元気になった途端、この有り様です。毛色の違った(がいじん)美形を見掛けるや、すぐにチョッカイを出していました。
まさに、あの親にして、この子ありです。呆れてものも言えませんが、少しは見習ってみようかとも、、、、思ってしまいました。
     
◇犬の「健康維持」に様々なかたちで貢献している「バクテリア」の働き、考えてみたことがありますか?
犬の身体には沢山の種類のバクテリア達が「常在菌」と言う形で生息していて、相互扶助の様なかたちで(生きる⇒守る)生きて
いると言えます。(犬の身体で生きているバクテリアは、犬の身体を守っていると言うことです)

○先ず体内には、いわゆる腸内細菌と言われるような「内部常在菌=バクテリア」の存在があります。
腸内は時間や状況によってさまざまに変化し続け、バクテリアたちが生きて行く上で最も適した生息環境を作り出しています。
生まれた時の子犬のお腹の中は殆ど無菌状態なのですが、母乳を飲み離乳をする頃には環境内(腸内などお腹の中)の菌種バ
ランスは粗方決まると言われています。そしてバクテリア(様々な菌)の数は、年齢と共に増えてゆくとも言われています。
生まれてすぐに母犬の「初乳」を飲み、その後安定して供給される母乳を長く飲んで、自然な離乳時期を過ぎて育った子犬の腸内
にはビフィズス菌やラクトバシルスなどの「乳酸菌」類が数多くバランス良く安定して住むようになります。
そして腸内は「乳酸菌」が作り出す乳酸で弱酸性となり、この「pH値」が病原菌にとって極めて生息しにくい環境を作り出していて、
体を内部からしっかり守って健康に保って(くれて)いるのです。
何らかの原因で、母犬から早期に離されてしまい、人工乳を与えられて育った子犬のお腹には乳酸菌(バクテリア)が充分に行き
渡っていません。
そんな状態のお腹に母乳以外の食餌が取り込まれるので、腸内細菌(バクテリア)のバランスはどんどん良くない方向に変わって
行ってしまいます。
仔犬にとっての食餌は、単純に栄養を取り込む意味を持つだけではなく、安定した腸内細菌(バクテリア)のバランスを保ち、そして
体を保護することに繋がっています。
そういった面からも、子犬を余り早期に母犬から引き離すべきではないと言う理由があるのです。

○次に身体の表面には体内同様(それ以上の種かもしれない)沢山の「外部常在菌=バクテリア」が存在しています。
人間の肉眼ではみえないバリアーを形成して、犬の身体を外側から守っているのですね。
外部常在菌の65%を占めるのは、スタフィロコッカス・インターメディウス(Staphylococcus intermedius)、次に7%を占める非溶血性
大腸菌(nonhaemolytic Escherichia coli)、続いて6.5%の率を占める腸球菌属(Enterococcus spp.)、その他にいろんな菌が存在
すると言われています。
健康な犬の体表上でこれらの菌がひしめき合い異菌種同士で平衡を取り合っているのは腸内細菌「内部常在菌=バクテリア」と
まったく同じです。このバランスもまた一見穏やかそうに見えて実は微妙に緊張したバランス状態にあるのです。
犬が受ける様々なストレスや、その他いろんな理由によって皮膚の常在菌バランスはあっという間に簡単に変わってしまいます。
特に気をつけて頂きたいのが「薬用・殺菌シャンプー」などの乱用です。
カビや細菌によって皮膚病に罹ってしまった場合、動物病院などですぐに勧められる殺菌剤入りのシャンプーですが、高い殺菌
力があるものほど、また多くの細菌種に効果があるものほど、病原菌どころか皮膚を守ってくれている常在菌までをも殺してしま
い、皮膚を無防備な状態にしてしまうのですね。
犬の皮膚を健康に保ちたい場合は、普段から皮膚の常在菌を大事に扱う気遣いが要求されます。
「犬の皮膚を「清潔」に保つことは無菌状態にすることではない」と言うことを、肝に銘じておく事が大事なことと言えるでしょうか。
さて、日頃の悪しき潔癖症などから外部常在菌=バクテリアのバランスを崩してしまった場合、好何して元通りの健全なバランスを
取り戻したら良いのでしょうか?
腸内細菌「内部常在菌=バクテリア」ならば、ヨーグルトや生菌製剤などを適宜与えることによって、荒れた環境を整える為の補充
が比較的簡単にできますが、皮膚の常在菌はそう簡単には元のバランスを取ることができないのが悩みの種と言われています。
ローマは一日にして成らずと言いますが、良質な被毛を保つ事に関しては室内飼育のWanの場合(最大の)悩みの種ですね。

◆バクテリアは細菌であり、つまり生きものです。生きもの、つまり生命体は食べ物である栄養分がないと生きて行くことが出来ま
せん。バクテリアの食べ物って何でしょう?そう、それは「汚れ」なんですね~。
皮膚や被毛の健康度を回復する手法は幾つかあります。
バクテリアの多く生息する環境に放っておくのも一つの方法ですし、積極的にバクテリアを身体になすりつけるのもまた一味違った
方法です。そして、良い働きをするバクテリアを増やし、減らさない工夫(飼育環境・飼育方法)をすることが大事な事なんですね。
抗生物質の使用も、獣医師の指示に従って、適切且つ最小限に抑えたいものです。
意外と簡単なことなのですが、なかには、その辺の事情をよく知らない獣医師やブリーダーもいるようです。
愛犬家の飼主さんも、チョットがんばって、、、勉強してみて下さい。


※まもなく本格的な春がやってきます。
新しい家族の一員として、また人生の良きパートナーとして、「将来ラブラドールを飼おうとしている方」は多いと思います。
そんな人達、家族達を対象に、第一回『ラブラドールに関しての何でも説明会』を開催いたします。
☆日時は4月11日(12:30~15:30)を予定しています。
☆内容は、『ラブラドールと言う犬種について』『ラブラドールを飼うにあたって気をつけることは』などの、初めてラブラドールと言
う犬種を飼おうとしている方々向けの参考になるお話が主体です。
○どんな所(ペットショップ・ブリーダー・他)から飼おうとしている方でも、一切の参加制限はありません。
◎どんな所から譲渡されたラブラドールを飼っている方でも一切の制限はありません、お気軽にお越しください。
○ブリーダーの立場から、「失敗しない子犬選び」や飼育に関してのとっておきの「ノウハウ」など、易しくお話ししたいと思っています。
 どうぞ、気に入ったWanちゃん選びのご参考にして頂けたら幸いです。
☆他に、「里親さん」を探しているラブラドール達の紹介や、実際にラブラドールを飼育している方々の生の『楽しい飼育談義』なども
予定しています。
☆入場無料・どなたでも参加は自由です。
☆参加希望者は、メールまたはお葉書に、以下の項目を明記の上お気軽にお申し込み下さい。
◇参加者氏名(家族の場合代表者)
◇ご住所・連絡先
◇飼育予定・飼育経験
◇特に聞きたい事等(具体的に)
 宛先:メールの場合はlab@triplestar.jp       葉書の場合は⇒埼玉県北本市本町2-81 白石 哲 宛に。
 締め切りは前日の午前中までと致します。
※会場は「フレンドシップハイツ」内のミーティングルームを予定していますが、参加者宛におって連絡をさしあげます。


 皆さまも、今日もご愛読下さいましてありがとうございました。
毎日の出来事などを、これからものんびりと綴ってまいります。気楽に観て頂けたら幸いです。
それから、気が付いた事など、お気軽にコメント頂けると励みになります。
また「ラブラドール」のこと全般に関して、気になる事やご相談事等が有りましたら、どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
出来る限り、お役にたてるように努力いたします。
質問の内容によっては、「ご住所と電話番号」を明記願います。 内容によっては此方からお電話させていただく事もあることを
(メールなどでは十分に伝わらないことがありますので)ご理解下さい。特に「繁殖に関わる」ご質問に関しては、電話番号の明記
をお願いいたします。


ご質問やご相談は此方まで ⇒ lab@triplestar.jp


Websiteへは此方から。

一息つかれましたらワンクリック宜しく御願いいたしま~す。


そして此方にもにほんブログ村ポチッと一押し願います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする