舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

レッドクリフ part

2009-05-06 23:05:19 | 徒然話
最終日くらいゴールデンウィークらしさを味わいたいってことで、今日は『レッドクリフ・part2』を観てきました。

いやぁ、流石ゴールデンウィークだけあって、映画館も混んでましたねぇ。
あんなに混雑した劇場を見たのは数年ぶりです。祭日なのに加えてレディースデーだったわけですが、レディースデーとは関係のない人達まで押し寄せてました。
ってか、レッドクリフが特に混んでたんでしょうか。大きい部屋使った方がいいんじゃ...。

『レッドクリフ』は昨年11月に観たものの続編です。
いえ、そもそも三国志を赤壁から始める時点でどうかと...という三国志ファンのご意見も聞きましたが、そっからダメ出ししちゃうとレッドクリフってタイトル自体が立ちゆかなくなってしまいますので、その点は大目に見てもらって(笑)。

いや、相変わらず、たけぴょんこと金城武さんはいいですねぇぇ。
東洋人でありながら彫りの深い、ただしムサくはない顔立ち(あの横顔)、諸葛亮役にピッタリの涼やかな立ち居振舞い、そしてあの、椅子にビリビリくるような低音ヴォイス!!!
うおお、彼の喋る中国語を聞いてるとなんだか中国語がもの凄く美しい言語のように思えて来て、つい勉強したくなってしまふ~~~
もうね。『レッドクリフ』がノーマルな三国志演義とどれだけかけ離れていようとも、たけぴょんで目を癒すという効果は十二分です。たけぴょんだけでご飯3杯いけまっせ!!!(笑)

しかしビジュアル面をさておき、キャラクターに着目しますと、私が断然好きなのは孫権の妹・尚香さんです。
私がハリー・ポッターのジニーのごとく前編から目をつけていた(ヲイ)彼女は、登場早々から可憐な外見に反して男顔負けの勇猛果敢ぶりを見せ、今回の後編ではなんと男装して単身敵陣に潜入してしまいます。
そこでそうとう無茶な諜報活動をやってのけ、敵方の最新情報をたけぴょんに逐一知らせ続けたあげく、非常に正確な敵陣の地図(自作!!!)を携えて帰還しました。
う~、たまらなく最高な姉ちゃんです。まったく、女は銃後の守りだなんて誰が決めたってんですよ、ねぇ
無事帰還した彼女に上着を着せかけてぎゅっと抱きしめるお兄ちゃん(孫権)の兄弟愛にも萌え

ただ今回、非常に困ったことに、敵将である曹操もいちがいに嫌いとかキモイとか言ってられなくなってしまいました。
だってほら、あの人アレなんですよ。救いの無い片思い!!!(...出た...)

なんだか私は咲かない蕾のように報われない恋(by 中孝介)をしている人に非常に同情的で、コレを持ち出されると色んなことを許してしまう困った傾向があるのです。
で、曹操さんがまさにそれ。敵国の将の妻に横恋慕し、彼女を奪うために戦をおっぱじめたというとんでもない親父な訳ですが、この人妻が停戦を求めて一人で目の前に現れた時の曹操さんを見たら、もう例の同情心が襲ってきちゃってダメでした。

だってね。曹操さん、もうこの人妻にメロメロなんですよ。それも、彼女が幼かった時から慕っていたらしいのです。
詳細は知りませんが、曹操さんはどうも彼女の父親と知己があるらしく、敵将の妻になってから横取りしたくなったんじゃなくて、その前からずっと「あなたをあなただけをいつでも見ていました」(byまた中孝介)状態だったわけですよ。
だから自分の居室に彼女の肖像を飾り、愛人だか奥さんだかも彼女にそっくりな女性を選び、彼女の名前で呼ぶ始末...。

同情スイッチ、オーーーーーン!!!!!(ポチッとな)

そんな憧れの彼女が目の前に来てしまったらもう、連戦連勝の冷酷無比な将も形無し。
なんだか十代の若者みたいな羨望のまなざしで彼女を見つめちゃって、彼女の言葉に全身全霊で耳を傾けちゃって、トドメに彼女のいれた茶を疑いもせず飲み干してしまいました(※睡眠薬入りです)。

あああ、こうも徹底的に片思いってところがまたソソります(爆)。

う~ん、嫌いじゃないよこういう人。ってか大好きだ。
しかも聞いた話じゃ、ノーマルな演義において曹操は、戦にはもちろん文化的教養にも優れた傑物だそうじゃないですか。
そんな人が長年一人の女性に、それも決して報われない片思いだなんて、これ以上私の好きなシチュエーションがありましょうか。

映画における曹操の行いは十分に悪役親父で、私のように特殊なフィルターを持つ人間でもない限り、同情はなかなか出来ないキャラクターです。
だからたぶん、私の曹操さんへの好意はちょっと理解されにくいかもしれないな...。
かくなるうえで気になるのは、ノーマルな演義での曹操さんもかように報われない恋に身を焦がしているのかどうかってことです。
もしそうなら、三国志にもハマってしまいそうでちょっとヤバいよなぁ。

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