スタジオMがイベントでお泊りすると、しばしば夜の社会見学を開催します。
夜のと言っても、なんせ3歳児同伴なので健全な店しか行けません(笑)。
しかし嬉しい事に、ご一緒する生徒さんからもご好評のようで、皆さんに「今回はどうします?どこか行きますか?」と訊くと「行く行く~!」とノッて頂ける事がとても多いため、前回の横浜も今回のオークラも「夜の社会見学」を開催する運びとなりました。
で、21日の夜。
ロバート様の素敵すぎるクリスマスパーティー終演後、ロビーに記念写真を撮りにいったら、すぐ近くのコンシェルジュ・デスクがまだ開いているのを発見(ちなみにオークラのコンシェルジュ・デスクはそうとう遅い時間帯まで開いている模様でした)。
「この界隈で今からショーが観られるパブやレストランなど(※ただし3歳児同伴)はありますか?」と伺った所、「六本木金魚はいかがでしょうか」とのご返答が。
おお、金魚
六本木のショーパブとしてかなり前から名の知れた所であり、もちろん我々も行った事がありますが、ショーのレベルは高かった記憶があったため、そちらでお願いする事にしました。
しかしショー開始まで後30分しか無いぞよ。
我々は大急ぎで上着を羽織ってタクシーに乗り込み出発しました
オークラから金魚までは近道を通れば5分前後。近道でなくても10分みれば十分です。
こりゃたしかにピッタリの場所だったかもしれないわね~。
入店すると、前払いの必要はありませんが、席につく前にオーダーを決めなければなりません(たぶん事前にセットなどを頼んでおけば大丈夫でしょうが)。
しかもドリンクと食べ物の両方を頼む必要があるので、今回の我々のようにショータイムギリギリに入店するときは、事前にどんなものを頼むか決めておいた方がスムーズでしょう。
我々はしばらく迷ってしまって時間が勿体なかったぜ…
何しろオークラで美味しいクリスマスディナーを頂いたばっかりですから、申し訳ないけど大した物は注文出来ませんでした
でも頼んだ軽食類は案外美味しく、四代目は滞在中ずっとトルティーヤチップスを貪り続けてました(笑)。
そういえば前回頼んだセットコースもなかなか美味だった記憶があります。
ギリギリとはいえほぼスタートに間に合う事が出来て、1曲目からショーを観ることができました
ココの白眉は何と言っても仕掛けいっぱいのステージですね。
2階分くらいの高さのあるスペースをフル活用し、階段が出たり引っ込んだり、床に穴が空いたり迫り出したりと、場面展開に合わせて目まぐるしく形状が変化します。
あの仕掛けを最大限に活かしたショーの作り方も素晴らしいの一言です。
そして、ダンサーの皆さんのレベルの高さ
前来た時も思いましたが、ここは踊れる方がとても多いですね。
最後のメンバー紹介を聞くと、某夢の国出身の方や新体操の分野で活躍していたダンサーさんなど、バックグラウンドは様々なれど皆さんそれぞれにダンスのキャリアをお持ちです。
「アレ?この人踊れない???」と思ったのは、明らかにヴィジュアル担当のオネエ様一人くらいだったかな~。尤も「彼女」は本当に飾っておくだけでも十分に価値があるほど麗しかったので、それでいいのかもしれません。
もちろん、ショーパブの醍醐味である「スピーディな場面展開」も存分に堪能する事が出来ました。
ショーパブは本当にスピード感が素晴らしいですね。これは見習わねばと毎回つくづく思います。
観てる途中でお客様が飽きてしまうってのは、すなわち舞台の作り手が「お客様に楽しんでいただくこと」よりも「自分が見せたいもの」を優先しちゃっている状態なんではないかと、私は考えています。
それでは作り手失格だと思うのですよ。
舞台とはつねに「観てくださるお客様ありき」であるべきです。
たとえば、私が昔よく行っていたアメリカの大きなベリーダンスフェスティバルに、地元の有名グループが毎年出ていました。
そこの主宰の先生は実に優れた舞台の作り手で、特に群舞は抜きん出て素晴らしく、広い会場中が静まり返ってそのパフォーマンスに注目するほどでした。
しかしながら、そこのステージには必ず主宰者先生のソロパートが入りまして、ソロパートに入ったとたん、毎回どうにも眠くなっちゃうんですよ。
群舞の時はあれほど「観客を魅了すること」に重きを置いている作りなのに、ソロパートでは細かいワザなど「自分が見せたいもの」に走っちゃってるんだよなぁ。
一方、同じフェスティバルに出ていたダンサーさんで、私も大好きなメチャクチャ魅力的な方がいらっしゃいました。
私の好きなベリーダンサー3本の指に確実に入る方です。
いつもソロで踊っていたその方が初めて自分の生徒さん達と一緒に出演なさるというので、ものすごーーーく期待して拝見したところ、いつものソロからは想像もつかないほど残念な出来映えでした。
ダンサーとしてのキャリアと先生としてのそれは全く別物ですので、演出の腕が未熟だったのもあるんでしょうけれど、何より彼女の群舞をつまらなくしていたのは、「自分をプリマドンナにしてしまっていた」事が原因だと私は思います。
振付といい衣装といいフォーメーションといい、自分の生徒さん達を完全にバックダンサーのように使っていたんですね。それじゃダメだ。群舞なんだから。それも、プリマの存在するバレエじゃなくてベリーダンスなんだから。
群舞である以上、自分自身も「群」の中に一体化しなくちゃいけません。
例えば我々が「第一部」ことオークラのクリスマスパーティーで拝見したロバート・カジメロ様は偉大な先生ですが、ショー終盤でお弟子さん二人の間に入って踊られた時は、あのロバート様オーラをいかんなく発しつつも、完璧にお弟子さん達と一体化していらっしゃいました。群舞とは必ずそうであるべきなのです。
舞台ってのはそもそも必ず「自分が見せたい」ってところが発端にあるわけで、それがなきゃ演じ手も作り手も最初から存在しない事になっちゃうわけなんですが、いかにして「自分が見せたいもの」を「お客様に楽しんでいただけるもの」に昇華するか、そこが大切なんですよね。
あ~、話題がだいぶ金魚からずれてしまったぞ(笑)。
とはいえこういう風に見聞した物事を我が身に置き換えて何かを学び取る事こそ「社会見学」の正しい在り方だと思いますので、これでいいのだ。
それともうひとつ、金魚の舞台を観て学び取った事そのは、衣装はやっぱり綺麗でなきゃいかんという事です。
どういう事かってーと、どんなに踊りが素晴らしくても、衣装が残念なのは誤魔化せないって事です。
これ、逆だったら結構イケるんですよね。たしょうの踊りは衣装で底上げ出来ます。
前回行った関内のショーパブはまさにそういうクチでした。あすこは結構ゴージャスな衣装を使っていましたね。
そうすると、衣装を眺めるだけでもかなり楽しめるものです。
ところが衣装に問題があると、まず第一印象が「あぁん」となるし、だんだん観ていくうちにダンサーさんの踊りの魅力が見えて来て素敵だなぁと思っていても、ふとした瞬間に衣装の残念な部分に目が行って、せっかくの踊りの良さが半減してしまうのです。
なにも高級品しか使っちゃダメというわけではなく、少なくともあまり傷んだ衣装は人前で(特に客席が間近なステージでは)使わないようにした方が良いと思います。
あと「ほつれている」「シワがある」なんてのもポイントです。
こういう常設のショーの場合、そうそう頻繁に衣装を総取っ替えする訳には行かないでしょうから、コマメなメンテナンス&リフォームをして使っていくしかないですね。
ハワイアンズのステージを観ていても、随分同じ物をリフォームして活用しています。
また、傷みやすい・傷みの目立つパーツは安物でも良いから頻繁に新調するというのも手です(シューズとかだとどうしても一足が高いので難しいかもしれませんが…)。
なんて事を考えつつ観ていたら、途中でステージに呼ばれてしまったよ。
しかもチラッと踊ったせいでカタギじゃないのがバレてしまったよ(笑)。
綺麗なお姉さん達のエロっぽい踊りを観てるとき以外は大人しくしてたんだけどなあ~。
もちろんそういうエロっぽい踊りもガッツリと子供に見せるのが我が家の教育方針です。
だって「エロっぽい」だけであって「如何わしい」わけではないからね。そこんとこを混同しちゃいけません。
映画のレーティングとか、こういうショーパブへの18歳未満の出入りを禁じるアホ条例なんかでは、しばしば混同されちゃってるんですけどね。
エロっぽいだけで無害なものを必要以上に子供から遠ざけるのはむしろ不健全で、成長してから変に過剰な興味を持ったり、きちんとした知識も無いまま軽率な事をしたりしてしまうんじゃないかと私は思います。
子供にエロっぽい踊りを見せる事より、子供にココナッツブラ着けさせて人前で(それもそういう文化的土壌の無い日本で)踊らせる事の方がよほど問題だと思うぞ、私ゃ。
どうやら四代目は我が家の教育方針通りに育ってくれているらしく、金魚のショーをほとんど(※終盤だけ寝てしまった)観た四代目は、ホテルの部屋に帰るなり自主的に「第三部」をやってくれまして、彼女が鏡の前で繰り広げる何だかクネクネした踊りは今日のショーの中で一番エロっぽかったのでありました(笑)。
人気ブログランキングへ
よろしければ、ブログランキングにクリックをお願い致します
夜のと言っても、なんせ3歳児同伴なので健全な店しか行けません(笑)。
しかし嬉しい事に、ご一緒する生徒さんからもご好評のようで、皆さんに「今回はどうします?どこか行きますか?」と訊くと「行く行く~!」とノッて頂ける事がとても多いため、前回の横浜も今回のオークラも「夜の社会見学」を開催する運びとなりました。
で、21日の夜。
ロバート様の素敵すぎるクリスマスパーティー終演後、ロビーに記念写真を撮りにいったら、すぐ近くのコンシェルジュ・デスクがまだ開いているのを発見(ちなみにオークラのコンシェルジュ・デスクはそうとう遅い時間帯まで開いている模様でした)。
「この界隈で今からショーが観られるパブやレストランなど(※ただし3歳児同伴)はありますか?」と伺った所、「六本木金魚はいかがでしょうか」とのご返答が。
おお、金魚
六本木のショーパブとしてかなり前から名の知れた所であり、もちろん我々も行った事がありますが、ショーのレベルは高かった記憶があったため、そちらでお願いする事にしました。
しかしショー開始まで後30分しか無いぞよ。
我々は大急ぎで上着を羽織ってタクシーに乗り込み出発しました
オークラから金魚までは近道を通れば5分前後。近道でなくても10分みれば十分です。
こりゃたしかにピッタリの場所だったかもしれないわね~。
入店すると、前払いの必要はありませんが、席につく前にオーダーを決めなければなりません(たぶん事前にセットなどを頼んでおけば大丈夫でしょうが)。
しかもドリンクと食べ物の両方を頼む必要があるので、今回の我々のようにショータイムギリギリに入店するときは、事前にどんなものを頼むか決めておいた方がスムーズでしょう。
我々はしばらく迷ってしまって時間が勿体なかったぜ…
何しろオークラで美味しいクリスマスディナーを頂いたばっかりですから、申し訳ないけど大した物は注文出来ませんでした
でも頼んだ軽食類は案外美味しく、四代目は滞在中ずっとトルティーヤチップスを貪り続けてました(笑)。
そういえば前回頼んだセットコースもなかなか美味だった記憶があります。
ギリギリとはいえほぼスタートに間に合う事が出来て、1曲目からショーを観ることができました
ココの白眉は何と言っても仕掛けいっぱいのステージですね。
2階分くらいの高さのあるスペースをフル活用し、階段が出たり引っ込んだり、床に穴が空いたり迫り出したりと、場面展開に合わせて目まぐるしく形状が変化します。
あの仕掛けを最大限に活かしたショーの作り方も素晴らしいの一言です。
そして、ダンサーの皆さんのレベルの高さ
前来た時も思いましたが、ここは踊れる方がとても多いですね。
最後のメンバー紹介を聞くと、某夢の国出身の方や新体操の分野で活躍していたダンサーさんなど、バックグラウンドは様々なれど皆さんそれぞれにダンスのキャリアをお持ちです。
「アレ?この人踊れない???」と思ったのは、明らかにヴィジュアル担当のオネエ様一人くらいだったかな~。尤も「彼女」は本当に飾っておくだけでも十分に価値があるほど麗しかったので、それでいいのかもしれません。
もちろん、ショーパブの醍醐味である「スピーディな場面展開」も存分に堪能する事が出来ました。
ショーパブは本当にスピード感が素晴らしいですね。これは見習わねばと毎回つくづく思います。
観てる途中でお客様が飽きてしまうってのは、すなわち舞台の作り手が「お客様に楽しんでいただくこと」よりも「自分が見せたいもの」を優先しちゃっている状態なんではないかと、私は考えています。
それでは作り手失格だと思うのですよ。
舞台とはつねに「観てくださるお客様ありき」であるべきです。
たとえば、私が昔よく行っていたアメリカの大きなベリーダンスフェスティバルに、地元の有名グループが毎年出ていました。
そこの主宰の先生は実に優れた舞台の作り手で、特に群舞は抜きん出て素晴らしく、広い会場中が静まり返ってそのパフォーマンスに注目するほどでした。
しかしながら、そこのステージには必ず主宰者先生のソロパートが入りまして、ソロパートに入ったとたん、毎回どうにも眠くなっちゃうんですよ。
群舞の時はあれほど「観客を魅了すること」に重きを置いている作りなのに、ソロパートでは細かいワザなど「自分が見せたいもの」に走っちゃってるんだよなぁ。
一方、同じフェスティバルに出ていたダンサーさんで、私も大好きなメチャクチャ魅力的な方がいらっしゃいました。
私の好きなベリーダンサー3本の指に確実に入る方です。
いつもソロで踊っていたその方が初めて自分の生徒さん達と一緒に出演なさるというので、ものすごーーーく期待して拝見したところ、いつものソロからは想像もつかないほど残念な出来映えでした。
ダンサーとしてのキャリアと先生としてのそれは全く別物ですので、演出の腕が未熟だったのもあるんでしょうけれど、何より彼女の群舞をつまらなくしていたのは、「自分をプリマドンナにしてしまっていた」事が原因だと私は思います。
振付といい衣装といいフォーメーションといい、自分の生徒さん達を完全にバックダンサーのように使っていたんですね。それじゃダメだ。群舞なんだから。それも、プリマの存在するバレエじゃなくてベリーダンスなんだから。
群舞である以上、自分自身も「群」の中に一体化しなくちゃいけません。
例えば我々が「第一部」ことオークラのクリスマスパーティーで拝見したロバート・カジメロ様は偉大な先生ですが、ショー終盤でお弟子さん二人の間に入って踊られた時は、あのロバート様オーラをいかんなく発しつつも、完璧にお弟子さん達と一体化していらっしゃいました。群舞とは必ずそうであるべきなのです。
舞台ってのはそもそも必ず「自分が見せたい」ってところが発端にあるわけで、それがなきゃ演じ手も作り手も最初から存在しない事になっちゃうわけなんですが、いかにして「自分が見せたいもの」を「お客様に楽しんでいただけるもの」に昇華するか、そこが大切なんですよね。
あ~、話題がだいぶ金魚からずれてしまったぞ(笑)。
とはいえこういう風に見聞した物事を我が身に置き換えて何かを学び取る事こそ「社会見学」の正しい在り方だと思いますので、これでいいのだ。
それともうひとつ、金魚の舞台を観て学び取った事そのは、衣装はやっぱり綺麗でなきゃいかんという事です。
どういう事かってーと、どんなに踊りが素晴らしくても、衣装が残念なのは誤魔化せないって事です。
これ、逆だったら結構イケるんですよね。たしょうの踊りは衣装で底上げ出来ます。
前回行った関内のショーパブはまさにそういうクチでした。あすこは結構ゴージャスな衣装を使っていましたね。
そうすると、衣装を眺めるだけでもかなり楽しめるものです。
ところが衣装に問題があると、まず第一印象が「あぁん」となるし、だんだん観ていくうちにダンサーさんの踊りの魅力が見えて来て素敵だなぁと思っていても、ふとした瞬間に衣装の残念な部分に目が行って、せっかくの踊りの良さが半減してしまうのです。
なにも高級品しか使っちゃダメというわけではなく、少なくともあまり傷んだ衣装は人前で(特に客席が間近なステージでは)使わないようにした方が良いと思います。
あと「ほつれている」「シワがある」なんてのもポイントです。
こういう常設のショーの場合、そうそう頻繁に衣装を総取っ替えする訳には行かないでしょうから、コマメなメンテナンス&リフォームをして使っていくしかないですね。
ハワイアンズのステージを観ていても、随分同じ物をリフォームして活用しています。
また、傷みやすい・傷みの目立つパーツは安物でも良いから頻繁に新調するというのも手です(シューズとかだとどうしても一足が高いので難しいかもしれませんが…)。
なんて事を考えつつ観ていたら、途中でステージに呼ばれてしまったよ。
しかもチラッと踊ったせいでカタギじゃないのがバレてしまったよ(笑)。
綺麗なお姉さん達のエロっぽい踊りを観てるとき以外は大人しくしてたんだけどなあ~。
もちろんそういうエロっぽい踊りもガッツリと子供に見せるのが我が家の教育方針です。
だって「エロっぽい」だけであって「如何わしい」わけではないからね。そこんとこを混同しちゃいけません。
映画のレーティングとか、こういうショーパブへの18歳未満の出入りを禁じるアホ条例なんかでは、しばしば混同されちゃってるんですけどね。
エロっぽいだけで無害なものを必要以上に子供から遠ざけるのはむしろ不健全で、成長してから変に過剰な興味を持ったり、きちんとした知識も無いまま軽率な事をしたりしてしまうんじゃないかと私は思います。
子供にエロっぽい踊りを見せる事より、子供にココナッツブラ着けさせて人前で(それもそういう文化的土壌の無い日本で)踊らせる事の方がよほど問題だと思うぞ、私ゃ。
どうやら四代目は我が家の教育方針通りに育ってくれているらしく、金魚のショーをほとんど(※終盤だけ寝てしまった)観た四代目は、ホテルの部屋に帰るなり自主的に「第三部」をやってくれまして、彼女が鏡の前で繰り広げる何だかクネクネした踊りは今日のショーの中で一番エロっぽかったのでありました(笑)。
人気ブログランキングへ
よろしければ、ブログランキングにクリックをお願い致します