舞蛙堂本舗リターンズ!~スタジオMダンスアカデミーblog

ダンス(フラ・ベリーダンス他)と読書と旅行とカエル三昧の日々を綴る徒然日記。

文化祭前最後の週

2006-11-08 03:04:28 | ダンス話&スタジオM
日光市民文化祭に向けて、最後の週が始まりました
今日も昼夜のレッスンをあわせると殆どの出演メンバーが集結し、実際の衣装で練習しました。
こういうイベント前のレッスンのテンションはすっごく興奮して楽しいですね

しかし、スゴイスゴイと思っていたうちのメンバーのテンションとまったく同じくらい盛り上がってるのが、一緒に出演するJAの皆さんです。

JAの方々によって数年前に結成されたクラブは着々とレパートリーを増やしていき、それに伴ってメンバーの腕もテンションも着実に上がってきました。
うちの発表会や骨髄バンクには未参加なのですが、今市の文化祭や地元のイベントなどでのステージ経験は豊富です。
レッスンの時にイベント練習したり、嬉しそうに成果を報告してくださったりするのですね。

先日の25周年パーティーのときはなぜか凄まじい抽選会の当選率で、何人もすてきなパウスカートが当たったので、それをきっかけに皆でパウをはくようになり、クラスの色彩が一気に華やかになりました。

今日はそんなJAグループの本番前最後の練習日でした。
こうなるともうボルテージも最高潮で、1時間ずっと笑い声が絶えず、皆で歌を口ずさみながら踊りました。
そうそう、JAの皆さんはフラを踊りながらものすごくよく歌うのです。英語の歌でも突然ハワイ語が入っても無問題、歌詞も振り付けと一緒に覚えて歌ってくれます。
私はほうぼうのクラスで「歌いながら踊ると笑顔になりますから、ぜひ試してみて」とお勧めしてるのですが、なかでもJAのみなさんはとりわけ歌ってくれるのです。
どうも、ここの文化祭はめちゃくちゃカラオケが多いことを考えても、歌が得意なのは地域性なのかもしれませんね。

でも、歌いながら踊るのはいろんな点でいいことだと思います。
まず今いったように、歌ってると自然と笑顔が出ますよね(怖い顔のまま歌うのはチョット難しいですぞ)。
あと重要なのは、歌詞と踊りを一体化して覚えられることです。
フラの場合「歌詞=振り」なので、まあいってみれば振り付けを歌ってくれてるようなものです(ホントは逆で、歌にあわせて動いてるんですけどね)。何を言ってるのか分かりながら踊った方が、断然感情もこめられますし。
そして、歌いながら踊れば自然と早まらなくなり、カウントでなく音に合わせて踊れるようになるのも嬉しいことですね。

まあとにかく、JAのメンバーだけでなく出演者全員で言い合ってることは、「本番は来年!!気楽にいこう」ということです
いや、文化祭も大切なイベントであることに違いないんですが、過分なプレッシャーを感じるよりは、来年の骨髄バンクや発表会に向けての練習くらいのつもりでリラックスして踊った方が、かえっていい演技ができると思うのです。

うたんふのおもひで(其の弐)

2006-11-07 02:18:16 | 徒然話
先日のうたんふネタで出てた「文化祭」の話ですが、実は私、2年の時に文化祭で踊ったのです。

生教の皆さんは文化祭の目玉・ファッションショーがあるのですが、普通科の普通な人間にはそんな華々しい活躍の場は与えられません。
まず、あの無駄ともいえるほどゴージャスな講堂の舞台に立つ機会なんて、年に一度の合唱コンクール(※それも3年になったら強制的に勉強に専念させられるため不参加)くらいしかないんです。

いえ、私の場合本当は1年の時にもう一度ありました。それは合唱コンクールと同時開催される弁論大会です。
私は中学時代、ラムセス2世(古代エジプトにおいて、歴代の王様たちの像の名前部分を削り、自分の名前に改造して回ったでしゃばりファラオ)あるいは某党の女性議員ばりに目立ちたがりだったので、そんな自分を反省し、高校時代は自分を知らない人々の間で静かな隠遁生活を送りたいと思ってやってきたのです。
それなのに1年の時早速弁論大会に引っ張り出されてしまいました。それも担任直々のご指名だったので、拒否権はなし。ちょ、こういうのパワハラっていうんじゃないですかF先生。
こんなことなら、中学時代に英語スピーチコンテストを荒し回ったりするんじゃなかった...。

若気の至りを悔やみつつ出ましたよ弁論大会。でもって盾とかもいただきましたよ。
しかし悲劇は終わりませんでした。もともと褒められた顔じゃないうえ、大会当日は微熱があって具合が悪く、しかも髪振り乱して弁論してる真っ最中の史上最凶にむっさい顔が、翌年の1年生向け説明会で大型スクリーンに上映されたのです。
あの時はホント、立ち直れないところでしたよ。ていうかあんな赤っ恥映像流すときは、本人の了承を取ってくださいよう。肖像権ってモノがあるんですから。

ともかく、せっかくの美しい舞台の思い出がそんな赤っ恥弁論大会だけではあまりにも哀しいので、忌まわしい思い出を払拭するために翌年の文化祭に出ることにしたのです。

踊ったのはベリーダンス。それも、髪かきあげてショルダーシミ(胸振り)ではさすがにまずいと思いまして、頭にターバンを巻き、ティアードスカートと太いハーレムパンツをはいた「トライバルスタイル」で踊ることにしました。

私のほかにも個人でダンス出演する人が確か二人いて、バレエを踊ってたと記憶しているのですが、観客の人たちもやっぱりベリーダンスには度肝を抜かれたようです。
特に女の子たちはすごい歓声を上げてくれました。

これに気を良くした私、一日目はシンバル叩いておとなしく踊ったのですが、二日目は急遽曲目を変更しました。
髪をおろしたより過激な路線にくら替えです。

いやあ、反響たるや凄まじかったですね。
私が髪をかきあげる度に「ギャ~~~~!!!」という女性陣の悲鳴。えへえへ。しかし、男性も見ているはずなのに女性にばかり受けるのはなぜなのだろうという気もしましたが、私としては女性受けがいい方が嬉しいので(敬愛するビヨンセ様も女性にもてるアーティストですしねウットリ)、それでいいんです。第一、男子高校生なんかに受けても嬉しくないぞ。

そんなわけでそれなりに楽しんだ2年の文化祭でしたが、うってかわって3年のは最悪でした。
何が最悪って、前述のとおり模試のために教室に幽閉されたんですよ...!?

3年になってからというものどうせほとんど日曜日を模試で潰されていたんですから(※私はしょっちゅう自主的に欠席していましたが)わざわざ文化祭の日にまでぶつけなくたっていいと思いますよ、ねえ!?!?


そういう不思議ちゃん系の方針はいろんなところに現れていて、圧巻だったのは「1年の勉強合宿」でした。
おいおい、受験まであとタップリ2年だよ。勉強することなんて、まだなんにもないじゃないの。

そんな私の真っ当な意見は当然受け入れられるはずもなく、数日間山にこもって勉強勉強また勉強。授業のほかは自習タイム。あとは僅かな食事と過剰な運動。このスケジュールが鉢巻きとか巻かされなくて本当に良かったと思うようなテンションで進められてゆきました。

ということは、私にはすることがないので(※勉強しろって)、この一生に一度であろう特異な経験を日記に綴るのに夢中で忙しく、勉強どころではありませんでした。
私としては自習しているフリをしていたつもりだったのですが、どうやらバレバレだったらしく最終的には「この期に及んで日記書いてる変態がいる」と先生方全員に知れ渡ってしまいました。
ちッ。食事メニューをイラスト付きで描いてたのがまずかったか

でも、これのおかげで勉強癖がついたという記憶はないなあ。まあ、量も質も満たされない三度の食事のおかげで痩せたので、これが効果といえば効果です。あと、好き嫌いとかいってられないほど絶望的に量が少なかったので、偏食も少し直りました。

だから、今後この不思議ちゃん系合宿に参加する特進1年生の方は、もし痩せたいならあえて隠しオヤツとかは持ってかない方がいいですよ。貴重なダイエットのチャンスです(つまり特にやせたくない人は高カロリーおやつ必携だ!!ポテチだ!チョコレートだ!!うはうは←あんたが興奮してどうする)。
あと、せっかく合宿でやせても帰ってきた途端に反動で旨いモノをドカ食いするとかえって逆効果なので気をつけましょう。
ここに悪い前例がおります。

半年ぶり

2006-11-06 01:12:33 | 徒然話
ここ半年、全く髪を切らなかった私。
画像は今年初頭のものですが、このくらい長くなってしまいました。どうみても長すぎです。
いよいよベリーダンスで髪が踊ってくれなくなってきたため、二週間ぶりにレッスンのない日だった今日、ようやく切って参りました。

カットをお願いするのは私が一番信頼を置いている美容院「R-HEARTS」のIさんです。
Iさんにお願いしたのは今日で2回目でしたが、半年前に初めて切っていただいたところ、どこから見ても止まってても動いてても綺麗なカットに感動し、以来必ずこの方にお願いすることにしました。

どうも私の髪を見ると美容師の皆さんは食指が動くらしく、アーティスト気取りの美容師さんにやらせると妙ちきりんなカットにされることも多々ありました。
うんざりして真っ直ぐブツ切りカットしかしなくなった私でしたが、Iさんだけは別です。
この方は私の要望を尊重してくれた上で、きれいなカットを施してくれるんですね。有り難いことです。これこそ本当の「プロ」ですなあ。

最初Iさんが私の髪をちょっと取ってふわぁーと持ち上げてパラパラ切り落とすさまを見たときは「え、やっぱり私、前衛的カットになっちゃうのかしらん...!?」と不安にかられましたが、それは杞憂に終わりました。
ストレートのままでもよし、巻いてもカールが綺麗に出る、非の打ち所のないカットになったのでした。

「動いてても綺麗」というのは重要なことです。
私の踊りにとって髪は小道具の一部で、指先を繊細に動かすのと全く同じように、髪も一緒に踊るのです。
以前trfの女性ダンサーが「髪も爪もちょっとでも長過ぎたり短過ぎたりすると踊りに支障が出る」とおっしゃってましたが、まったくそのとおりです。
髪の長さが5センチ違うと、回転のスピードもかきあげ方もまるっきり変わってくるのです。

ベリーダンスで髪が重要なのはもちろんですが、フラでもまとめて飾りをつけるとはいえ髪は重要です。
よく「髪には神聖な力が宿るから切っちゃダメ」なんて言われることもありますね。尤も、長いばかりで汚い髪には神様も寄りつかないと思うので(笑)、やはり伸ばすからには手入れが大切ですし、みっともなくなる前に切ることも必要です。

だから私の髪は、20年もやってるわりに長年(それこそ10年以上)踊ってるフラダンサーとしては、けっして長くない方だと思います。
私も若気の至りで長い方がよいと思い込んでいた時期もありましたし、今でもズボラ故にしばらくイベントがなかったりするとうっかり放っといてお尻の下の長さになってしまったりするのですが(笑)、今では「長さより美しさ」だと悟ったのでした。

というわけで、フラやベリーダンスをやっていても、髪質や生活習慣の都合で背中やウェストまでなんてとても伸ばせないわという人は、無理しなくていいと思います。
それより、艶やかな美しい髪を保つ方が大切ですね。

リターンならず

2006-11-05 02:14:03 | 徒然話
金・土は私の出身校、「宇短大附属高校」の学校祭でした。
生徒さんで私の後輩でもあるAちゃんが実行委員だったので是非是非行きたかったのに、お莫迦な私ったら土日だと思い込んでいたせいで行けず...私の私のバカバカバカ。&Aちゃん、せっかくお誘い下さったのにごめんなさい

と、今回4年ぶりの帰還がかなわなかった高校ですが、今日は高校時代の思い出をちょっとばかし。


うたんふは巨大私立高校で、私の学年はな~んと25クラスありました。
これらが有名な音楽科をはじめいくつかの科に分かれています。だから、ハッキリ言って他の科の人と知り合える機会はほとんどありません。
って、同じクラスの男子生徒の名前を一人も覚えてない私が言うこっちゃないですが(笑)。いや、さすがに女の子は半分以上覚えてたけど、友人(こんな私にもいたんですってば)には「アンタ今の人の名前知らないでしょ」と突っ込まれどおしでした。う、図星。

私は「普通科」にいたわけですが、普通というだけあって一番多いので、さらに特進・進学・英進(英語進学の略。作新の英進とは違うらしい)という3コースの区分がありました。
ま、この区分はテキトーだったと思います。だって世代によって区分がコロコロ変わるんだもん。私の後には「医歯薬特進」なんて謎のコースも出来ましたが、戦国時代の中国の如く、いろんなコースが勃興しては消えてゆくらしいです。今はどうなってるか全然知りません。

さて、うたんふを受けるときはどうするか。科ごとに受けなければならないのかしらん。
いえいえ、心配ご無用です。一回の受験ですべての科を志望できるんです。
一度うたんふに受験に行けば、出願書にズラズラ書き連ねておいた科すべてについて合否を判断してくれるんですよ。
つまり、成績が第一志望に届かなくても、次のに入れてくれるんです。それも一回分の受験料で!!お得な制度ですねえ。

中学3年当時の私の第一希望は宇都宮K高校でした。
英語に力を入れている共学の高校です。見学にいってもイイ感じだったし、先輩も楽しそうに行ってましたし、何より当時私は英語が得意だと思い込んでいたのです。
私がアラビア語やスペイン語やハワイ語に巡り会って、私が得意なのは「語学」であり、その「語学」の中で英語は不得手な方に属するということが分かるのは、ずっと先のことです。

第二希望は宇都宮J高校、栃木県で唯一私服通学の高校です。
しかし、何としてでも地元に進学したくなかったんですな。むしろなるべく私を知る人が一人もいないとこに離れたかったんで。

どちらも捨てがたかったものの、ただこの2校には「通学がめんどくさい」という致命的問題がありました。
特にK高校の先輩は私と同じ方面から通うために5時台の電車に乗っていたとか。ぎゃひぃ、この「脳の開店時刻は午後1時になります」人間がそんなことしたら精神衛生上深刻な事態を引き起こしかねないッ。

そんなふうに迷っていた12月、私立高校の受験日がやって参りました。
「やだよう、めんどくさいよう」とぐずる私を、学年主任のK先生は「おまえ、県立落ちたらどうすんだ」と一喝(※当然である)。
しかたなくうたんふを選び、まさかこれだけたくさん科があればどっかには引っかかるだろうということで、一回ですむならとここだけ受けに行くことに。

果たして、学校をひとめ見た私は冷暖房完備の教室と須賀栄子記念講堂にあっさり陥落しました。
試験も受けないうちから、美しい講堂に入って日本に数台というピアノ(たぶん連弾兄弟と同じもの)を目にした瞬間、「私はここにする」と宣言しました。
クッ、今になって思えばあれも須賀学園の作戦か。そこにこの単純人間がまんまと乗せられたわけね。やるなあっちゃん(注:須賀淳校長)。
そのうえ、ここならたった一本のバスが自宅と学校をつないでいるのです。歩く距離にして15分。それだけで宇都宮まで通えてしまうんですから、長距離通学者にとってこれほどありがたいことはありません。

しかしどうしましょう。私ったら先生にせっつかれていやいや受けにきたもんだから、前の日知り合いにお印程度に数学を習っただけだわ。
その上、もちろん単願(受かったら絶対入るという約束のもと、点数を上げ底してくれる制度)でもないし。こんなんでどっかに受かるんでしょうか。
そんな心配が脳裏をよぎりましたが、運の要素が強いマークシート方式(しかもたった3教科のみ)だったことが幸いし、無事特進に拾われました。

こうなっちゃうともう県立受けて冷暖房完備の教室を捨てることができなくなってしまった私。
いやいや、冷暖房完備はそれほど重要だったんです。私はとにかく極端な暑がりで、夏場の中学では授業中にオーバーヒートし、しょっちゅう危ないことになってたんですから。いつも一人だけサウナに入ってるみたいな顔してましたっけ。
もし県立を受けて受かってしまうと辞退できなくなると聞き、私はけっきょく県立受験をやめました。

と、入学までの経緯を書いただけでずいぶん長くなってしまったなあ(笑)。
でも、栃木県にはなぜか「第一志望は県立で、私立は落ちた人が入るところ」という先入観が強いようですが、そんなことはないです。
いろんな条件が合うならば、私立が第一志望だっていいじゃないですか。それを伝えたかったんですな。

Pali e ke Kua, Mahina e ke alo

2006-11-04 23:16:28 | ダンス話&スタジオM
サイズ直しの旅に出ていたドレス達も無事戻り、今日の夜レッスンでは、全員で衣装をまとってフラの練習ができました
うちのドレスはフルオーダーなので、実際に着てみてサイズが合わなかった場合、メーカーに送り返して直していただくのですね。
半分ずつに分かれてカメラテストもつつがなく!?成功。あとは残り一週間、ペット(なドレス)との親睦をさらに深めます。

そうそう、髪飾りも到着してます
髪飾りも衣装に合わせたフルオーダーです。お花屋さんに写真や実物やイラストを見せて、納得いくまでサンプルを作ってもらうのです。
ほんとは生花を使いたいのですが無理なので、せめて間近で見ても生と殆ど変わらないような素材を使うのがこだわりです。
今回のお花は新デザインで、ドレスの上半身がシンプルな分ゴージャスな造りです。

そしてこないだも書いたように、お花とレイの色は月光の色彩で、夜をあらわしたドレスの上で煌々と輝いているイメージです。
歌詞にあわせて装いを選ぶこと、これもフラの常識ですね。
たとえば、今回の曲は特に場所について言及していませんが、どこか特定の場所を歌っている場合、そこのシンボルカラーを用いる必要があるとされています。
そんなふうに歌のテーマによって相応しい衣装やレイが決まってくるので、そういう決まり事を重視しつつデザイナーのセンスを発揮するのが腕の見せ所なのです。

ところで、フセボ先生によれば「背中は絶壁、顔は満月(pali e ke kua, mahina e ke alo)」というのが、ハワイ美人の条件だそうです。
か、顔は満月って...。真ん丸ってことかい。それじゃほとんど私じゃないですか(笑)。
そう考えるとハワイの美的感覚は日本のそれとだいぶ違うような気がしてまいりますが、満月的な顔はともかく、フラの姿勢を考えると「背中が絶壁」は確かに美しいかもしれませんね。
今回の新衣装の後ろ姿も、じつはこの美人の条件を踏襲してたりします。

フラを踊るときの理想の姿勢は、お尻を出っ張らすのでもお腹を突き出すのでもなく、背中をピンと伸ばし、首を長くたもった姿勢だと思います。
姿勢がよいと言っても社交ダンスなどとはちょっと違いますね。社交ダンスは上体をそらし気味にしますが、フラの場合上半身はあくまでまっすぐ、下半身はしっかり重心を低くします。

姿勢のいい踊りといえばバレエです。これは確かにフラに良い影響もありますが、やはり違うものだと理解しておいた方がよさそうです。
バレエ的な姿勢の正し方や首の伸ばし方をすると、首周りや胸元(デコルテっていうんでしょうか)にもりっと筋肉が出てしまい、固くなってフラ特有の柔らかさが半減してしまうようです。
あと、バレエの姿勢だとどうしてもフラの感情表現が難しくなりますね。バレエ的には姿勢が悪く見えるようなご法度ポーズであっても、感情を込めるためにあえてしなければならないこともあります。
しかし、そればかりでは本当に猫背で首も短く姿勢の悪いダンスになってしまいますしね。その辺りのさじ加減が難しいのです。

そうそう。
マミちゃんもそうですが、ハワイのダンサーや先生にはお尻の大きな人が多く、それを見るとつい「フラってお尻を突き出して踊るのか」と勘違いしそうになりますが、違いますよ。皆さんあれが「まっすぐな姿勢」なのです。
少なくとも一流どころの踊り手で不自然にお尻を出している人は誰も居ない筈です。
繰り返しますがマミちゃんもですよ。あの人が本当にお尻を突き出したら、いつぞやの時代のペチコート入りスカートのようになってしまいますってば。ペチコートなしでスカーレット・オハラのコスプレだって可能です。
娘の私でさえもあれが本物とは考えづらいですが、機械もパッドも何も入ってませんって。
まぎらわしいですよねえ。ホント、誤解を招く体型の先生で申し訳ないです。でも一度ハワイのダンサー(ワイキキの姉ちゃんじゃないですよ)をよく見てみて下さい。皆さんあんな感じですから。

フラの健康効果

2006-11-03 23:40:41 | about スタジオMダンスアカデミー
昨日の番組でカーリーも「最近身体にガタが来だしたのでフラをやりたい」なんて言ってましたね。
そう、フラは今健康効果という点でも注目されているようです。でも、いったいなにが健康に良いとされているのでしょう?
という疑問にお答えするため、本日は以前に私がレッスンの資料として書いた「フラの健康効果」という文章を載せてみようと思います。


(1) 姿勢
フラはつねに膝を少し曲げた状態で踊られます。
最初は多少きつく感じるかもしれませんが、この姿勢を続けることによって、脚の内側が鍛えられて筋力がつき、代謝のよい身体にするのに役立ちます。
また、背筋をつねに伸ばしているため、自然と普段の姿勢も良くなります。


(2) 腰の動き
フラと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、ゆったりと揺れる腰の動きかもしれません。
足のステップに伴って自然に腰を揺らせるようになれば、腰痛やぎっくり腰になりにくくなります。また、もし事故などで腰を痛めてしまっても回復が早くなります。さらに、胃腸の動きを活発にする効果もあります。
これらの効果を得るためには、最初から正しい腰の動かし方をマスターすることが大切です。


(3) ハンドモーション
指先まで神経の行き届いた繊細な手の動きは見た目も美しいですが、指先を動かすことが脳に刺激を与えるといわれています。
フラでは両手が同じくらい使われるので、右利きの人も普段使わない左手を盛んに動かすことにより、創造的な分野を司る右脳の働きを活発にします。


(4) 記憶力の向上
フラは覚えることが沢山あります。つまり、様々な足のステップの動きと、様々な意味が込められた手の動きです。これらの組み合わせが振り付けになるのです。
最初のうちは、それを覚えて手足同時に動かすのは至難の業に感じられると思いますが、2曲目・3曲目とレパートリーが増えるうちにぐんぐん覚えるのが楽になっていきます。
これは、試験勉強で定期的に脳を使っている学生と同じで、脳が記憶し易い状態になっていく訳です。


(5) スマイル!!
殆どのフラの曲は自然への讃歌や愛する人への思いなどが歌われたものなので、明るい笑顔がとても大切です。
笑顔は表情筋を鍛え、表情を明るく豊かにするのに役立ちます。踊りながら笑顔を浮かべられるようになれば、踊りの美しさが増すばかりでなく、普段の表情もより魅力的になれるはずです。


これらは、既にフラを踊っている人にとっては自明の理かもしれませんネ。
きっと皆さん、フラの健康効果は実感として分かっていると思います。

たとえば、「もともと腰痛持ちだったのに始めてから良くなった」という報告は何度も耳にしました。
もちろんこれは「正しい方法をマスターすれば」という大前提つきですが...。
つまり、「フラをやっていると腰が痛くなる」という人は、どこかしら余計な力が入っているか、動かし方を間違えているのかもしれません。
最初から無闇に振ろうとせず、力を抜くことを念頭に置きながら、気長にマスターしていくのがよろしいかと思います。

もっとも、最初から腰痛がある方は、やはり慎重に様子を見つつ踊った方がいいです。腰痛にもいろんな症状があるでしょうし...。
ただ、フラの場合やっても悪いということはないです。少なくとも庇って何もしないでいるよりは、フラを踊った方が良い効果が期待できるはずです。


ここに載せたのは入門段階向けに書いたものなので、さらに進んでゆくとほかの効果も出てきます。

まずは「裸足で踊る効果」ですね。
これはある生徒さんに指摘されて初めて気付いたのですが、彼女はフラを始めて以来、「裸足でいてもポカポカ暖かくなった」のだそうです。

ん。
そういや私、一年中裸足でも平気だわ...!?!?
いやあ、生まれつきそうだから大して気に留めてなかったですが、もしかしたらフラを踊っているせいなんじゃ...!?
私はフラの方もほとんど生まれつきやってるので(笑)私のケースからは因果関係は分かりませんが、よく考えたら冬場も裸足にサンダルで歩いてますから、何か関係があるような気もしますね。

それと、私もマミちゃんも冷え性にはほとんど縁がないのは確かです。
ま、それは肉食べてるせいといわれればそれまでですが(笑)。


あと、こないだも言いましたが「舞台に立つ効果」ですね。
人から見られる緊張感は非常に大切です。人目というものを気にしたとき、たんなる自己満足ダンスから一歩進化を遂げるわけです。
「美しく着飾って人前で踊る」ということが、脳に非日常的な刺激を与えてとても良いのです。
とくに「自分は美しい」と思うこと、これは女性として必要不可欠ですね。
そう思える瞬間があるだけでがぜん自分に自信が出るのです。
まずは外見を美しく磨き、自信が生まれることによって初めて人は内面からも輝けると思います。
だから、踊るにあたって美しく装いを凝らすことも大切ですし、美しく踊ろうと努力することも大切です。


それからフラといえば「癒し効果」について注目する人も多いでしょう。
確かにあの音楽は聴いてるだけでアルファ波出てきそうですよね。
本当に音楽と一体化して癒し状態に持っていくためには、踊りの方もムダな力を抜き、ゆったり踊ることがコツです。
日本人はたいへん真面目でキチッキチッとしたがる人種ですが、これをフラに当てはめてはイケマセン。
「間違えてもいいや」くらいのノリで、音楽に身を委ねていきましょう。

NHK『きよしとこの夜』

2006-11-02 23:50:36 | ダンス話&スタジオM
今日もまたテレビでフラ話が出てました!!
番組は10:45からのNHK『きよしとこの夜』。木曜夜のお楽しみ『春のワルツ』の終盤とかぶってたのがちょっと辛かったですが、心を鬼にしてチャンネルを変えました。

しかし、安倍総理夫人を見ても「フラダンサー」と「韓流ファン」はあきらかに共通してるんだから、時間がかぶらないようにしてちょーだいよNHK!!!
あとキュートだぜ、フィリップ!!ってドサクサに紛れて何叫んでんだ私(笑)。
フィリップとは、『春のワルツ』でヒロインを慕う朗らかな韓国系オーストリア人(多分)。少なくともハーフらしい。
残念ながら今のところ主人公の男よりはるかに魅力的で、白い歯を見せて「Hi!」とか言われた日にはもう...(だからもう何なんだ)。
私の好みにしてはいくぶん若すぎる(※対象年齢40代以上)うえ、メガネもかけてないですが、明るくてカワイイので許します。

どうも韓国ドラマの助演俳優は「主人公を喰うほどイイ人」と「どっこまでもウザイ人」に極端に分かれますなあ。
『春ワル』(←その略し方どうよ)の場合フィリップは前者の典型ですが、助演女優が酷いんです(いや、演じてる人がじゃなくて役がですけどね)。
ウザイ。うざ過ぎです。しかも目の上のタンコブっぷりを強調するためかファッションセンスまで最早ダサイのを通り越してヘン。さすが『冬ソナ』のユン監督、手が込みまくってます。


ガアアア!!!激しく話題が逸れてしまったああ!!!!

ししし失礼しました。フ、フラの話でしたね。
...と、ついつい話題を忘れてしまうほど、今日のコーナーは短かったです(笑)。
なんたって氷川きよしさんやベッキー、グッチさん、そしてゲストの假矢崎省吾さんが立ち上がって、基本ステップをチロチロ~~っと練習したと思ったら、もう「さァ、曲にあわせて踊りましょう」ですもん。おっとっと。こないだの『コーチング』を見た後だと、異様に短く感じますなあ。

あまりに短すぎて、その前に「ウイ=私」という謎の解説がなされていたことの印象ばかり強く残ってしまいました。


え。

「ウイ」って「私」って意味だっけ。

ちょ、ちょっと待ってよ。ペロペロ(←フセボ先生の本を紐解いている)

う、ううう~む、私の灰色の脳細胞に「ウイ=私」て記憶はないなあ!?!?
しかし、これに関してはハワイ語勉強中の身でうかつなことはいえないので、今度の授業のときフセボ先生に伺ってまいりますね。
ちなみに普通「私」は「au」といいます。


ま、まあいいや。
その気になっていたわりに、あまりに突然始まって突然終わってしまったので、「そういえばグッチさんって前にハワイで3回くらい会ったよなあ」なんて無関係のことを思い出しておりました。
なぜか行く先々でやたらご一緒してしまったんですね。最終的にはグッチさん、「あ、ども」なんて挨拶してくださいましたっけ。あちらもさぞ驚かれたでしょう。断じてストーカーではないので、ご心配めさるな。

しかし、出演者の4人もここまであっという間の出来事では、フラを体験した気分を味わう暇もなかったのではないかと案じてしまいました。
本当はこないだの八代亜紀さんたちくらいミッチリやった方が、フラの楽しさが分かるかもしれません。
せっかくカーリーも出たのですから、「フラとお花の関係」とかもっとフラネタで膨らましようがあったのではないかと思うんですけれども。


そして、今回も我々フラダンサーが重々肝に銘じるべき教訓がひとつ見られました。
即ち、フラはえてして下品になりがちであるということです。
フラはなまじ腰を振るし、ハンドモーションも繊細に使うものですから、きょくりょく品良く踊りたいものです。
全身のバランスを無視し、お尻を後ろに突き出して踊るなどはもってのほかですね。
特に、身体のラインにごまかしが利かないピッタリしたドレスをまとっているときは尚更です。

かのクムフラ、ジョニー・ラム・ホー師の教えも「セクシーに」ではありましたが、「セクシー」と「下品」はまったく違うものであります。したがって、師のハワイにおける右腕のディーディーさんは、セクシーなのに抑えるところはきっちり抑えた、それは魅力的なフラを踊るダンサーです。
彼女は、まさに師の教えを体現していたわけですね。

11月です

2006-11-01 23:55:14 | カエル偏愛
今日から11月ですね。
3時40分にレッスンが終わってみたら、もう夕陽のような空になっていてびっくりしました。
秋の日は釣瓶落としですねえ、本当に!!

朝晩は暖房が必要にすらなって参りましたが(ちなみにこの時期私はまだまだ余裕で裸足です。外に行くのもサンダル。家ではほぼ一年中裸足です)、こんな時期になってもなお、外にかえるさんがいます。

しかしいよいよ表も裏も最後の一人となりました。
裏の子は昨日窓ガラスを歩き回っていましたよ。ときおり顔を見せてくれます。
特に心配なのは表の子ですね。
こないだご紹介したシロちゃんとはまた別人で(シロちゃんは案の定、こないだの画像を撮った直後にいなくなってしまいました)、もっと茶色というか黒っぽいからだをしています。
この子―画像のおちびさんですが―はまるでかえるになりたてのようにあどけない容貌をしているんです。
顔もなんだか幼いし、細い手足は頼りなげで、この寒い中満足に食べ物もとれていないのではないかしら!?
いつ見ても隅で寒そうにうずくまっているのが不安を煽ります。
11月ともなるとかえるたちの食料の量も少ないので、孤独に捕り物しているかえるたちを見るのは心配でたまりません。

切なく思いつつフト隣を見れば、うちのドンかえるちゃんがぬくぬくとサン・マルタンの宇都宮マダムとか食べてんだよなあ(笑)。
彼は甘いものしか食べない主義で、それも外かえるたちのように一生懸命捕り物するんじゃなく、私が与えるのを「あーん」とかして待ってるんですよ。甘やかされてるよなあ。

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