TBA

(仮)

上手にお世話になる

2017-06-29 | テレビ番組

ほんとにむし暑いのはいや。

どっちかいうと雨はきらいじゃないんだけど、

降りそうで降らないむしむしがいや。


まあ、梅雨が明けて暑くなっても、

それはそれでしんどいとか、

またもんくは言うんだろうけど。




「短歌de胸キュン」

小島よしおさんの司会が自由でおもしろい。

先生と四人の少年たち。

ストライクゾーンかぶりとか薄目の男とか。


自虐ってあんまり好きじゃなくて、

ぴんとこなかったんだけど、

カンさんや小島さんくらい、

思い切って自分を突き放さないとダメだったんだな。

小沢さんが「こういうことですよね」って二回言ってたし。


あと語尾に笑いを少し加えるのは、

自嘲してるのをはたから見てる感じなのかな。

大賞の作品もはじめ太宰かと思って、

あんまりぴんとこなかったんだけど、

自虐している僕を見て笑っているあなたを、

僕が見てまた自嘲してるっていう、

もっともっと距離があいてるところがいいのかな。


甘さが出てるのがよくない、みたいな話があったし。

佐伯先生、にこにこしながらばっさりいくのが好き。

切りました。とか。





「100分de名著」も興味深かった。

この番組見てほしいなって人が世の中にあふれてる。



『「二項対立」を解体する』

世界を二分して考えるのは「原理主義」

世界の認識がゆがむ。

憲法改正を言うと、戦争したがってるって決めつけたりとか。



『知性を学び究めるとあとは黙るしかない』

これは真理だと思うけど、

あまりに理解不能な言いがかりを受けると、

同じレベルに落ちるのもばかばかしすぎて、

言い返すのも面倒になるけど、

やっぱりいちいち反論していかないと、

煩悩だらけの現世では生きていけないんだな。



『法四依』

①言葉に振り回されない

②ゆがめられた認識を頼りにしない

③語る人に依存しない

④枝葉末節にとらわれない


ほんとに今の日本に必要な考え方だなあと思う。

出家在家の話だけではなくて、

伊集院さんが話されてた、研究者にもつながる話。

理解されようともせずに、

自分たちだけの世界に閉じこもって現実社会に目を向けない、

とんちんかんなことを言う人たち。

そしてそれを「有識者」とか「著名人」とか、

「一般国民」よりも特別な存在であるかのようにほめそやす人たち。



『自分という枠が強いほど我々は苦しむ。

 自分を守るためのバリアをはずすために人の世話をしたりされたりしよう』

『迷惑をかけなければ自由という価値観は傲慢』

『上手にお世話になる』


LCCの話にもつながってくるような。

レストラン入店で化けの皮がはがれた人もそうだけど、

高級レストランに行ったり、しょっちゅう海外に行けるような人が、

「弱者」なんだろうか。

じゃあ、どういう人が「強者」になるのか。


「相対的貧困」っていうのもそうだけど、

どのレベルにまでなれば満足できるのか。

生活保護を受けてて満足できないという人もいれば、

生活保護よりも低い給料しかもらえなくてもがまんしている人がいる。


「弱者」を名乗れば奉仕を強制できる存在なんだろうかな。

「配慮」や「理解」はそれを要求した時点で、

もうすでに「弱者」の立場は失っているようにも見える。


「かりそめ天国」で、ほしい能力って話をしてて、

絶対音感とかがあげられてたけど、

みんながみんな自分自身に満足してるわけではないはず。

「みんなちがってみんないい」のではないのかな。

自分の不満を人にぶつけて解消しようとしているように見える。

そのひと自身こそが「ちがう」自分を受け止められてないのかも。


「バリア」をなくすためには、

山は削り、川は埋め立てるべきなんだろうか。

まわり道もできるし、橋をさがすこともできる。

前もって伝えることで、必要な時に助けを呼ぶこともできるはず。


他人をつるし上げて謝罪を強要して、

恥をかかせることが解決につながるのかな。


金さえ払えば好き放題要求できる、ということではなくて、

ほんのちょっとだけ頭を下げて、

「上手にお世話になる」ことさえできれば、

なにももめることはないはずのことのように思う。
コメント
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