ラッキーあぐら

幸運の上にあぐらをかく状態

タルト・タタンの夢

2008-12-14 20:50:21 | 本と雑誌

えらく寒い日だった。雨まで降っちゃって たいしたものだ。
今日が日曜だった事に感謝するよ。
この雨、この寒さが平日だったら、言い訳を考えたくなる。
どうやったら休めるだろうかと考えたりしたはずだ、実現しないけど。
午後からはマンションの理事会があったのだけど
参加者が少ない理事会だった、6人中2人だけの参加。
理事長と副理事長である。『長』が付くと責任がそれとなくあるものだ。
いたってやる気の無い私でさえ、この2年頑張ってこられたのは
『長』が付いてしまったからに違いない。
次回の理事会とその後の総会が終れば、晴れて任期満了である。
思わず拍手がしたくなる。指折り数えてしまうわけだ。
人はいろいろな考えがあるものだなぁと思わせる任務であった。
私の真面目モードは仕事だけだったけど
世の中にはいろいろな場面で真面目モードを出している人が居るのだ。
白黒つけたいだとか、ハッキリさせったい事は確かにあるけど
ハッキリ決め付けなくても良いような事が世の中にはあったりする
『思いやり』とか人の気持ちを考えるとか、あえて色を決めない選択。
時間に解決を委ねる。
今回の任務は、世の中にはいろんな人が居ると学んだ次第だ。

今日読み終わった本は近藤史恵『タルト・タタンの夢』である。
ヴァン・ショーについて、あぁホットワインのことはこの本で知った。
七つの連作短編の中にヴァン・ショーが良い場面で登場するのだ。
飲んだ事は無いのに、なんとなく味が判っちゃうんです。
ほっとしたい時に飲むような心が柔らかくなるような味である。
殺人が登場しないミステリーだけど不可解な出来事が
気持ちよく解決していくのは、ヴァン・ショーを味わったようである。

タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ) タルト・タタンの夢 (創元クライム・クラブ)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:2007-10