いとこのお兄ちゃんは結局、遺体で見つかった。
捜索開始から８時間後のことだった。
だいたい沖合いで船から落ちた場合、遺体が見つかることはない。
なぜなら、すぐに沈んでしまうから。
遺体として浮かんでくるのは１週間以上あと。体にガスが充満して膨らんではじめて浮かんでくる。それがすぐに見つかったというのは、沈む前だったのではないか？ という憶測が成り立つ。ということは発見がもう少し早かったら。。。と悔やむ気持ちも出てくる。
なんと無念なんだろう。
ひぃの親戚には漁師が多い。だから事故の話を聞く確率も高くなるのかもしれないけど、こんな身近に海難事故で死ぬ人が出てくるのはやっぱり辛い。
みんなの無念さが痛い（涙）
一緒に漁をしていたお父さんは未だに事故のことが信じられないようだった。
興奮状態で、神経が高ぶっているから、声が大きくなっていることもわからない。
事故が起きたときはパニック状態だったらしい。
そりゃそうだ、誰だって冷静な対応なんてできるわけがない。
どうして？ いったい何が？ 何もわからないまま。
遺体が見つかっただけよかったという人もいる。
でも、辛いね（涙）
ホント、無念だよね（涙）
一度、荷物を取りに帰ることにした。