Design Manhole Cover

Design manhole cover that gathered throughout Japan

大晦日

2006年12月31日 | 身辺雑記
3時30分起床

今年最後のお仕事を終わらせ、家でもやらないような掃除をして、
「良いお歳を」
と、声を掛け合い家路の人となった。


大晦日の富士山を我が家の近くから眺めた。



読者の皆さんには、今年一年お付き合い頂きまして誠に有り難う御座いました。
個人的な雑記に、これ程多くの方々から温かい応援を頂きましたことを深く感謝しております。

皆様の応援のお陰で、私の今年の目標だった、会社を立ち上げることと、認定コーチになることは達成出来ました。
来年は少しステップアップして、次の目標を達成すべくひとつひとつの課題に取り組んで行きたいと考えています。
そんな訳で、引き続き皆様の応援を頂ければ、それを力として頑張れると思います。
来年も本年同様、何卒宜しくお願い申し上げます。


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今年を振り返って

2006年12月31日 | 身辺雑記
まったくもって、失礼な話しだと我ながら思うのだが、誤解を顧みず敢えてその時の自分の感情を率直に記してみたい。

時々、バスや電車の車内等で、奇声を発する障害者を見かけることがありました。
勿論相手は障害者なので、奇声を聞いて吃驚したりするももの、多少の迷惑感と薄気味悪さを覚えつつも、遠目に関わり合いにならないように眺めていると云った態度に終始していたんです。

秋も深まってきたある日。
鉄道の最寄り駅から自宅方面へのバスに乗って出発を待っているときに、ひとりの障害者と思しき青年がバスに乗り込んできました。
その時私は何でその青年を障害者ではないかと判断したんだろう。

その青年の特徴としては歩き方が、お年寄りのように少し前屈みで、歩幅が狭く足下に注意を払うように見えたこと。顔の表情筋が発達していない様に見え、無表情な顔つきをしていたことと、少し太り気味で動作が緩慢に見えたことなどを総合的に判断して、その人を障害のある人と思ったんだと思います。

その青年は、乗車口のステップを上がったところで立ち止まり、運転士に話しかけました。
「あ、あの~、すいません。ぼ、ぼくはびょうきなんで、お、おおきいこえがでてしまうんですけど、こ、この、バスにのってもいいですか。こ、こえをださないように、ちゅういしてもびょうきなんで、こ、こえがでちゃうんです」
運転士はそっと
「大丈夫だよ」と、言ってこっくりとうなずきました。

動き出したバスのつり革を掴んで立っている彼は、時々小さな声を発している。

この青年の言葉を聞いて、私は堅い物を飲み込んだ時の様に、胸の辺りが急に息苦しくなってきたんです。
そして目と目の間、鼻の奥が焼けるように熱くなってきました。

私は彼を見詰めながら考えました。
自分の病気を告げて、「バスに乗っても良いですか」と、問いかけなければならない心情は、どんなに辛いものだったんだろうかと。そんな想いに囚われて胸苦しさは増すばかりでした。

彼や彼等、障害を持つ人々の心の叫びを聞いたような気がしたんですね。
自分の行動に対して、社会の人々の目がどんな反応をしているのかを、彼は充分に理解していて、自分自身を律することの出来ない自分が悲しかったんじゃないだろうかと。

かつて、車内で大きな声が出てしまった彼に向かって、非道い言葉を投げつけた人が居たんじゃないだろうか。
大きな奇声を発してしまう彼等にも、他人を気遣う心が有ることを忘れていました。と云うよりも恥ずかしながら、私は彼等の心を思いやることもありませんでした。


相手のことを良く知りもしないで、多分こんな人だろうとか、きっとこう思っているに違いないなんて決めつけていた自分が恥ずかしくてなりません。

相手のことを理解するって、こういうことなのか。
と、考えさせられました。


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