
24年3月25日生まれ・94歳。
大阪出身。
ファムファタール(=魔性の女)より、ヴァンプ(毒婦)ということばがぴったり。
その肉体と男好きのする顔で、いくつものヴァンプを演じてきた京マチ子(きょう・まちこ)さん。
近しいひとの発言によると、まだまだ元気だそうですが、芸能活動そのものは「ほぼ引退」状態であり、最新の出演作が増えることはありません。
ですから新規の映画ファンがマチ子さんのヴァンプぶりを拝む機会は減るばかり。
映画を学ぶ学生くらいしか黒澤や溝口健二の映画に辿り着かない現状は、やっぱり間違っていますよね。
せめて『羅生門』(50)と、

『雨月物語』(53)くらいはテレビ放映があってもいいのではないかしら。

自分が多襄丸(三船)だったとしても杣売り(志村喬)だったとしても旅法師(千秋実)だったとしても旦那(森雅之)だったとしても、真砂には騙されたと思いますもの。
というか、騙されてもいいと思いますもの笑
<経歴>
日本初の「億ション」コープオリンピア(表参道)を購入したことでも知られる。
また、スキャンダルが「なかったわけではない」ものの、こんにちまで独身主義を貫く。
49年、大映に入社し『花くらべ狸御殿』で映画女優デビューを飾る。
同年だけで『最後に笑う男』『地下街の弾痕』『三つの真珠』『痴人の愛』『蛇姫道中』などに出演、1年目にして大映の看板女優となる。
【50年】
『遙かなり母の国』『浅草の肌』『美貌の海』『復活』『火の鳥』
そして『羅生門』がベネチア映画祭で金獅子グランプリに輝き、海外にもその名が知れ渡るように。
【51年】
『偽れる盛装』『恋の阿蘭蛇坂』『情炎の波止場』『馬喰一代』『源氏物語』『自由学校』『牝犬』
【52年】
『浅草紅団』『長崎の歌は忘れじ』『滝の白糸』『美女と盗賊』『大佛開眼』『総理大臣と女カメラマン 彼女の特ダネ』
【53年】
『黒豹』『あにいもうと』
ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞した『雨月物語』で若狭(おばけ)を妖演、
さらに『地獄門』がカンヌのパルムドールだけでなく翌年のオスカー外国語映画賞にも輝き、世界的に最も知られる日本の女優へとのぼりつめる。
【54年】
『或る女』『愛染かつら』『春琴物語』『浅草の夜』『千姫』『馬賊芸者』『春の渦巻』
【55年】
『薔薇いくたびか』『楊貴妃』『藤十郎の恋』『新女性問答』
【56年】
『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』『虹いくたび』『赤線地帯』『月形半平太 花の巻/嵐の巻』『八月十五夜の茶屋』
【57年】
『いとはん物語』『スタジオはてんやわんや』『踊子』『女の肌』『地獄花』『夜の蝶』『穴』
【58年】
『有楽町で逢いましょう』『悲しみは女だけに』『母』『忠臣蔵』『大阪の女』『赤線の灯は消えず』『夜の素顔』『娘の冒険』
【59年】
『あなたと私の合言葉 さよなら、今日は』『細雪』『女と海賊』『夜の闘魚』『次郎長富士』『浮草』
谷崎潤一郎の原作小説を市川崑が技巧を凝らして描いた『鍵』
【60年】
『ぼんち』『三人の顔役』『顔』
女スリを演じた『足にさわった女』
田中絹代が監督に挑戦した『流転の王妃』
【61年】
『お伝地獄』『婚期』『女の勲章』『濡れ髪牡丹』『小太刀を使う女』『釈迦』
【62年】
『黒蜥蜴』『仲よし音頭 日本一だよ』『女の一生』
五社協定が効力を失う60年代以降は・・・
『女系家族』(63)、『甘い汗』(64)、『他人の顔』(66)、『千羽鶴』(69)、
『華麗なる一族』(74)、『金環蝕』(75)、『妖婆』(76)、『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』(76)・・・などなど、東宝や松竹の映画にも出演しました。
映画の最後の出演作は、84年の『化粧』。
もし伝記映画が創られるとしたら、誰がマチ子さんを演じるのでしょう。
沢尻エリカ?
二階堂ふみ?
神楽坂恵?
いずれにしても、難役になるでしょうねぇ。。。
次回のにっぽん女優列伝は、京野ことみさんから。
…………………………………………
明日のコラムは・・・
『高ぇ!! と思うもの』
大阪出身。
ファムファタール(=魔性の女)より、ヴァンプ(毒婦)ということばがぴったり。
その肉体と男好きのする顔で、いくつものヴァンプを演じてきた京マチ子(きょう・まちこ)さん。
近しいひとの発言によると、まだまだ元気だそうですが、芸能活動そのものは「ほぼ引退」状態であり、最新の出演作が増えることはありません。
ですから新規の映画ファンがマチ子さんのヴァンプぶりを拝む機会は減るばかり。
映画を学ぶ学生くらいしか黒澤や溝口健二の映画に辿り着かない現状は、やっぱり間違っていますよね。
せめて『羅生門』(50)と、

『雨月物語』(53)くらいはテレビ放映があってもいいのではないかしら。

自分が多襄丸(三船)だったとしても杣売り(志村喬)だったとしても旅法師(千秋実)だったとしても旦那(森雅之)だったとしても、真砂には騙されたと思いますもの。
というか、騙されてもいいと思いますもの笑
<経歴>
日本初の「億ション」コープオリンピア(表参道)を購入したことでも知られる。
また、スキャンダルが「なかったわけではない」ものの、こんにちまで独身主義を貫く。
49年、大映に入社し『花くらべ狸御殿』で映画女優デビューを飾る。
同年だけで『最後に笑う男』『地下街の弾痕』『三つの真珠』『痴人の愛』『蛇姫道中』などに出演、1年目にして大映の看板女優となる。
【50年】
『遙かなり母の国』『浅草の肌』『美貌の海』『復活』『火の鳥』
そして『羅生門』がベネチア映画祭で金獅子グランプリに輝き、海外にもその名が知れ渡るように。
【51年】
『偽れる盛装』『恋の阿蘭蛇坂』『情炎の波止場』『馬喰一代』『源氏物語』『自由学校』『牝犬』
【52年】
『浅草紅団』『長崎の歌は忘れじ』『滝の白糸』『美女と盗賊』『大佛開眼』『総理大臣と女カメラマン 彼女の特ダネ』
【53年】
『黒豹』『あにいもうと』
ベネチア映画祭銀獅子賞を受賞した『雨月物語』で若狭(おばけ)を妖演、
さらに『地獄門』がカンヌのパルムドールだけでなく翌年のオスカー外国語映画賞にも輝き、世界的に最も知られる日本の女優へとのぼりつめる。
【54年】
『或る女』『愛染かつら』『春琴物語』『浅草の夜』『千姫』『馬賊芸者』『春の渦巻』
【55年】
『薔薇いくたびか』『楊貴妃』『藤十郎の恋』『新女性問答』
【56年】
『新・平家物語 義仲をめぐる三人の女』『虹いくたび』『赤線地帯』『月形半平太 花の巻/嵐の巻』『八月十五夜の茶屋』
【57年】
『いとはん物語』『スタジオはてんやわんや』『踊子』『女の肌』『地獄花』『夜の蝶』『穴』
【58年】
『有楽町で逢いましょう』『悲しみは女だけに』『母』『忠臣蔵』『大阪の女』『赤線の灯は消えず』『夜の素顔』『娘の冒険』
【59年】
『あなたと私の合言葉 さよなら、今日は』『細雪』『女と海賊』『夜の闘魚』『次郎長富士』『浮草』
谷崎潤一郎の原作小説を市川崑が技巧を凝らして描いた『鍵』
【60年】
『ぼんち』『三人の顔役』『顔』
女スリを演じた『足にさわった女』
田中絹代が監督に挑戦した『流転の王妃』
【61年】
『お伝地獄』『婚期』『女の勲章』『濡れ髪牡丹』『小太刀を使う女』『釈迦』
【62年】
『黒蜥蜴』『仲よし音頭 日本一だよ』『女の一生』
五社協定が効力を失う60年代以降は・・・
『女系家族』(63)、『甘い汗』(64)、『他人の顔』(66)、『千羽鶴』(69)、
『華麗なる一族』(74)、『金環蝕』(75)、『妖婆』(76)、『男はつらいよ 寅次郎純情詩集』(76)・・・などなど、東宝や松竹の映画にも出演しました。
映画の最後の出演作は、84年の『化粧』。
もし伝記映画が創られるとしたら、誰がマチ子さんを演じるのでしょう。
沢尻エリカ?
二階堂ふみ?
神楽坂恵?
いずれにしても、難役になるでしょうねぇ。。。
次回のにっぽん女優列伝は、京野ことみさんから。
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明日のコラムは・・・
『高ぇ!! と思うもの』
TV番組で最後に観たのはバラエティ番組の一つ
観光地紹介の旅レポのようなもので
凛とした佇まいと 品の良い笑顔が印象に残ります
この時代に活躍された女優さんは着物姿がとても美しいなと感じます
歩き方 佇まい
声も魅力的であられたなと