2007年9月23日(日)
#13 チャールズ・ブラウン「I Stepped In Quicksand」(A Life In The Blues/Rounder)
#13 チャールズ・ブラウン「I Stepped In Quicksand」(A Life In The Blues/Rounder)
チャールズ・ブラウン、90年ニューヨークにおけるライブ(リリースは2003年)から、この曲を。ブラウンのオリジナル。
チャールズ・ブラウンといえば、1922年テキサスに生まれるも、もっぱら西海岸で活躍、「チャールズ・ブラウン・マナー」と呼ばれる独特のスタイルで一世を風靡したピアニスト/シンガー/コンポーザ-。レイ・チャールズをはじめとするおびただしいフォロワーを生み出してもいる。
彼は99年に亡くなるまで、生涯現役だった。このライブは68才になった年のもの。
当CD、音源だけでなく、同じ演奏をDVDでも楽しめる趣向なのだが、映像で観るブラウンは、一段とカッコいい。
ブラウンの衆に抜きん出ているのは、声だけでなく顔立ちもオトコマエというところだな。単に歌が上手いだけでなく、スター性があるってことです。
バンド編成はピアノ、ギター、ベース、ドラムスの、カルテット。中でもギターのダニー・キャロンがいい。往年のブラウンのバック、ジョニー・ムーアのジャズィな雰囲気をにおわせつつ、タキシードを腕まくりしてハッスル・プレイを聴かせてくれます。
特に、この曲での2コーラスのソロは出色の出来だと思うので、ぜひ聴いてほしい。
もちろん、ブラウン自身の歌もピアノも、年齢を感じさせぬ張りがあって素晴らしい。
なんていうか「気合い」が満ちたパフォーマンスなんである。
こういう粋でいなせなチャンジーに、筆者もなりたいものです。