NEST OF BLUESMANIA

ミュージシャンMACが書く音楽ブログ「NEST OF BLUESMANIA」です。

音曲日誌「一日一曲」#22 バディ・ガイ「This Is The End」(Blue On Blues/Fuel)

2023-04-23 07:40:00 | Weblog
2008年2月3日(日)

#22 バディ・ガイ「This Is The End」(Blue On Blues/Fuel)





今週も、どブルースでいくじょ。現在活躍中のブルースマンとしては、もっともベテランのひとりといえるバディ・ガイ、58年の作品「This Is The End」なり。

バディがこれをコブラで録音したとき、弱冠22才。同じくコブラに在籍していたオーティス・ラッシュはその2才年上。バディがオーティスを追うように、めきめきと頭角をあらわしてきた頃のナンバーだ。

曲は、ブルースによくあるパターンのひとつ、「やっぱオレたちの仲はもうダメ、終わりかも」という、男が恋人に別れを告げるというもの。

この曲をバディとともに、永遠の「だめんず」アイク・ターナーが作ったというのを聞くと、なんか妙にナットクしちゃうなぁ。イケさん、あんたは昔からそーゆーことばかり繰り返してきたんやねぇ~って(笑)。

閑話休題(それはさておき)、22才のバディの歌やギターは、後にチェスに移籍してからの安定したそれに比べると、まだまだ荒削りではあるが、いまも変わらぬ甲高い「バディ節」や、感情先走り気味、ややせっかちだが迫力満点なギター・プレイなど、すでに彼らしい持ち味があらわれている。栴檀は双葉より芳し、なのだ。

バックはベースのウィリー・ディクスン、ドラムスのオディ・ペイン、サックスのジャッキー・ブレンストンら、盤石の構え。文句のつけようがない。重厚にして、熱いサウンドだ。

これぞ、コブラ、これぞ、シカゴ・ブルースなり!!

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする