NEST OF BLUESMANIA

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音曲日誌「一日一曲」#27 ジェフ・ヒーリー「Sittin' On Top Of The World」(Mess Of Blues/Ruf)

2023-04-28 05:00:00 | Weblog
2008年3月23日(日)

#27 ジェフ・ヒーリー「Sittin' On Top Of The World」(Mess Of Blues/Ruf)





今月2日、ジェフ・ヒーリーががんのため、亡くなってしまった。まだ、41才という若さで。

昨年6月、このコーナーでも彼のことを取り上げたので、ご存じのかたも多いかと思うが、実力派ロック/ブルース/ジャズ・ギタリストとして、今後のさらなる活動が期待されていただけに、本当に惜しい。

彼が視力を生後まもなく失ったのも、がんのためである。おそらく、彼の短い生涯は、病魔との闘いの連続であったのだろう。合掌。

実はこの4月、ニュー・アルバムがリリースされることになっていた。タイトルは「Mess Of Blues」。

ジェフがこよなく愛したブルース、ロック、カントリーなどのカバー集となっていて、まさに彼の本領発揮な一枚であったのに、リリースを待たずにこの世を去るとは、かえすがえすも残念。

はからずも遺作となってしまった本盤より本日紹介するのは、ハウリン・ウルフ、クリームでおなじみの「Sittin' On Top Of The World」。

クリームのハードなアレンジを意識しつつも、ピアノを大きくフィーチャーして、よりオールド・タイムな味わいのある演奏を聴かせてくれる。

ジェフのギター・ソロも、ソリッドで切れ味鋭く、実にブルーズィだ。歌も深みがあり、さすがのキャリアを感じさせる。

黒人ブルースマンとはまた別の魅力を持ったジェフズ・ブルース。彼のありし日を偲びつつ、聴いてほしい。