「正しいことが通らない」

自民党政治では「正しいことが通らない」。

きょうの道新夕刊に「首相、鳩山総務相更迭へ」と載っている。

郵政民営化されたとはいえ、国民の財産「簡保の宿」のオリックスへの一括譲渡、歴史的価値が指摘されていた東京中央郵便局の解体、建て替え、さらには最近の障害者向け郵便料金悪用事件など不祥事続きで国民は不信感を持っている。

「簡保の宿」で「不正はない」と国会で西川社長は胸を張っていたが、結局は２月にはオリックスとの契約を撤回した。

常識ある社長であれば、この時点で自ら辞任するところであるが、いまだに平然と居座り続けている。

鳩山総務相が西川社長の続投を拒み続けてきたのはごく当たり前のことである。

混乱の責任はむしろ西川社長である。


首相は以前、郵政民営化の見直し発言で「改革派」から集中攻撃にあった。

西川社長を交代させれば、党内が対立し「麻生降しが」またまた再燃する。

すでに、中川、町村、武部がほえまくっていた。

首相にとどまるためには「盟友」鳩山大臣の首を切らざるを得なかった。

不祥事の責任者が続投して、正しいことを言ってきた大臣が更迭されるという。

前代未聞の歴史に残る人事となった。