コロナに歯止めがかからない
8月も終わるというのに、菅首相の言う「明かりははっきり見えた」どころか、デルタ株が猛威を振るい、コロナの感染拡大に歯止めがかからない。
愛知県の大村知事が「明かりが見えてきたわけでは全くない。今が暴風雨の真っただ中だ。先も見えない状況だ」と述べて反論していた。
ジャーナリストの鈴木哲夫さんも毎日フォーラムで菅政権のコロナ対策を「人災であり、一人でも国民の命を失ってはいけないという危機感が足りない」と批判する。
政府は、今月初め「中等症の一部を自宅療養に切り替える」と方針を打ち出したが、「これで国民の命を守れるか」と批判され「中等症は原則入院」に軌道修正した。
きのう、全国の自宅療養者が、118、035人(集計ミスの埼玉県を除く)に達して、自宅療養中に死亡するケースも相次いで最悪の状況となってきた。
27日、8道県を追加して来月12日まで緊急事態宣言を出したが、国民に自粛を要請するだけで、いっこうに改善しないために厳しい意見が続いている。
「政府には自分たちの悩みや苦しみが届いていない」という声が多くある。今度の総裁選では、国民の声を聞いてくれる人を選んでほしいと思う。