シクラメンと言う花がありますが、和名を「豚の饅頭」と言います。
もうひとつは、篝火花(かがりびばな)です。
なぜ、豚の饅頭かと言うと、英語で、Sow Bread(雌豚のパン)と言うのを、和訳にしたからです。
かわいい花なのに、なんで雌豚のパンという名前なのか分かりませんね。
この、「豚の饅頭」と名付けた人は、東大の植物学者の大久保三郎さんです。
ハンサムでクララの憧れの人でもあり、彼もクララが好きだった時期がありましたが、残念ながら別の方と結婚しました。
彼が補佐していたのは日本初の植物学者・矢田部良吉さんでしたが、クララ一家には嫌われていました。
嫌われていた人が、植物学では成功し、好かれていた大久保さんは失脚してします。
人生とは分からないものですね。ところで、大久保さんのお父さんは、勝海舟の才能を見抜いて幕府に登用した大久保一翁さんです。
この人がいなかったら、江戸城の無血開城はなかったわけです。
クララの日記の頃は、東京府知事をされていました。
人間の出会いとは面白いですね。