先日入手したのは1947(昭和22)年12月30日に公開された大映正月映画「博多どんたく」の宣伝用スチール写真群です。名優・阪東妻三郎が「博多八丁兵衛(博多・古溪町の西濱屋・西頭徳蔵)」を演じた人情劇…。博多・古溪町は当時の西町流、柳の川岸設定は博多川河畔でしょうか。監修役は、ひょっとして八丁兵衛のご子孫で演劇評論や郷土史で知られる西頭三太郎さんかも?
Wikiで「博多どんたく」を検索すると、現在の「博多どんたく港まつり」の形態(福岡市・福岡商工会議所・商店街などが組織を作って開催)の最初の年が映画の公開された年なので、戦後復興の象徴として大映の正月映画が作られたのかなと推察してます。
余談になるけど、Wikiの中で「博多どんたく花電車」の初運行が1947年という風に書かれていますが、正確に言えば1947年は「憲法発布記念」で5月3日に運行されているものの、この年の博多どんたくは5月24日・25日に開催されているので、正確に言えばどんたく花電車の初運行は1949(昭和24)年じゃないかと思うのですが(23年は運行なし)。
博多どんたく港まつり60周年の記念誌と、大映の社史、西日本鉄道百年史が書棚にあるのでじっくりと確認してみます。
ちなみに、私が編纂した西日本鉄道「にしてつWEBミュージアム」には、歴代花電車・花自動車アーカイブスも公開されていますのでご参考ください。
新刊『松永安左エ門と福岡の近現代史』
拙著「美しき九州〜大正広重・吉田初三郎の世界」残数わずか!
LOVE FM 76.1mHz「九電グループpresents 歴史ロマン街道」
にしてつWebミュージアム(企画構成を担当)