戦力外通告、不倫、ギャンブル、借金、
四十男が再起をかけたのは競輪だった——。
待望!江口カン監督の初映画「ガチ星」が地元福岡の中洲大洋劇場にて先行公開され、初日4月7日の上映を観ました。TNCで一昨年に放送されたドラマ版の再構成という程度の認識で観たのですが、これが映画としても最高の仕上がりになっていて驚きの連続。最初っから大スクリーンで上映するために作られたんですね。私的には文句なく「悩んだり、落ち込んだ時に繰り返し観たくなる映画」最上位ランクの感動でした。
開場前から近年にはないほど劇場ロビーは大混雑で、江口監督ゆかりの旧知の方々にも会場で次々にお会いできてお得感も。結果、江口監督の次回作「めんたいびりり」ふくやの担当Sさん達と一緒に観覧しました。これは、昨秋刊行された「ふくや70年史」の基礎資料探しやドラマ「めんたいぴりり」誕生前に下地となった当時の資料探しのアドバイザーを務めたご縁です。
上映後には初日舞台挨拶に監督の江口カンさん、主演の安部賢一さん、福山翔大さん、そして林田麻里さんが登場!制作秘話で満員の会場は盛り上がりました。
福山さんは先日放送されたNHK福岡放送局のドラマ「You may dream」での鮎川誠さん役も印象的だった地元福岡出身。林田さんは最近もTRASHMASTERSの各作品やトム・プロジェクト「エル・スール」など私的には「舞台の人」の印象が強いですが、映画やドラマの出演も多いんですね。今作でも印象的な役を演じています。
そして、なんと言っても主演の安部賢一さんです。「俺の人生を、笑うな。」のキャッチコピーそのままの人生を送ってきたという、崖っぷち人生の起死回生となる怪演ぶりに鳥肌が立ちました。クライマックスの福山さんとのレースシーンのリアリティも、彼らの人生と重なる部分を江口監督が最良にあぶり出したからこそのリアリティ、最高の名シーンとなってます。
「ギリギリまで諦めない。努力のベクトルが正しければ、結果はいつかついてくる。人生の大半は失敗、そこから何を学ぶのかが大切だ」という、人生の表裏と心理をリアルに教えてくれます。
文句なく必見の映画、詳しくは、映画「ガチ星」公式サイトで情報ご覧ください。
全国公開は5月以降、好きな映画は繰り返し観るのが普通の私的には、大洋劇場で上演中にあと2回は観に行く気がします。
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