今から60年前の1962(昭和37)年8月8日に特急バスとして運行を開始した福岡ー熊本線高速バス「ひのくに号」。西日本鉄道と九州産業交通が共同で運行を開始してから60年を記念した「ひのくに号60周年写真展」が、西鉄天神高速バスターミナル(福岡市中央区天神)のバスミュージアム・コーナーで始まっています。
歴代車両や懐かしの福岡バスセンター&天神景に当時の時刻表やポスター、歴史も含めてのご紹介です。
企画構成を担当しているにしてつWEBミュージアムの特集ページ「ひのくに号60周年」も追加公開されました!併せてご覧いただければ幸いです。
ひのくに号は、いわば福岡市が九州NO.1都市の地位を確立し、天神が躍進する過程で大きな役割を果たしてきた高速バス網の代表格。ひのくに号誕生の前年、1961(昭和36)年12月に西鉄福岡バスセンターが開業し、国内初の鉄道駅と一体化したバスターミナルとなっていました。
同じ頃、九州の国道網の整備や舗装化が進み、道路事情が良くなったこともきっかけ。戦後復興が進み、国鉄の電化に対抗して九州各県のバス事業者が連携して中長距離バス網を作っていったそうです。
バスや鉄道を利用した団体旅行・修学旅行が進化したのも同じ頃。やがて九州にも高速道路の整備が進み、1973(昭和48)年に九州縦貫道が一部開通して経由する「高速バスひのくに号」となっています。
ひのくに号の歴史を辿ると、交通や観光、さらに福岡・熊本両都市の発展に密接に関わってきたこともわかります。
福岡・天神へお出かけの際は、ぜひ「ひのくに号60周年写真展」をご覧ください。ソラリアターミナルビル3階、福岡三越からも直結しています。
・にしてつWEBミュージアムの特集ページ「ひのくに号60周年」