最近入手の集合写真3枚。
福岡藩の命を受けて写真技術を学び開業した福岡初、東中洲「古川写真館」製。
裏書きに各人の学年・名前とともに「明治39年3月」などの記載あり。「補修科」「技芸科」の文字がある事から私立櫛田女学校(明治42年開校)の前身の「櫛田裁縫学校」の生徒では?と考察。福岡女学院(当時は英和女学校)以外はまだ女学校が開校していない時期、調査要です。
ちなみに櫛田裁縫学校のあった場所には現在「博多町家」ふるさと館が建ってます。
博多は幕末以降、写真史でも重要な人物を多数輩出しているのにほとんど話題になりません。古川俊平は日本初の商業銀板写真師と言われますが(wikipedia参照)、福岡ではまったく知名度なし。大正3年の「桜島大噴火」などをスクープしてきた報道カメラマンの先駆け・大崎周水、欧米で高い評価を受けたダンディー写真家・安本江陽、そして息子の安本南陽etc。写真家研究の現状はかなり残念です。体系的に作品や功績をまとめたいな。
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