記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

中津城のお堀横、明治の劇場跡の喫茶「蓬莱観」でティータイム

2015年08月16日 22時15分45秒 | まちづくり

今週は初盆2軒のため里帰り、移動の合間に久しぶりに中津市「蓬莱観」に立ち寄って美味しい抹茶オーレをいただきました。

明治15年の開業で戦前は西日本随一の劇場だったという「蓬莱観」、黒田官兵衛ゆかりの中津城公園のすぐ横にあります。お堀はちょうど蓮の花がいっぱい咲いてました。

明治の劇場跡に整備された庭園「蓬莱園」と和テイストの落ち着いた喫茶ギャラリー。

四季折々の美しい庭園とともに、水谷八重子さん使用の法被や東海林太郎さんに弾いてもらうためにアメリカ領事館から購入したピアノなど、店内には至るところに劇場時代の遺品が展示されています。

開場以来、松竹歌舞伎の公演を中心に上演され、歌舞伎以外で最初に公演したのが「オッペケペー」川上音二郎&貞奴一座です。

庭園の中央にある見事なサクラの木は「楊貴妃」という貴重品種だそうです。

戦時中の建物強制疎開で解体されるまで、音二郎のリクエストで新築したトイレがあったそうですが、鳴り物入りの音二郎一座の公演は大赤字だったとか(笑)。これら逸話は店内に展示されていませんが、最初に訪問した7年前にオーナー・金谷慶子さんからお伺いしました。

ご覧のとおり落ち着いた雰囲気なので、ついつい長居してしまいます。サクラや紅葉の季節は最高でしょうね、四季折々の素晴らしい写真も拝見できます。


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