記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

馬出小学校校庭に遺る「福岡市動植物園」正門ふたたび

2015年05月28日 21時40分45秒 | 福博まちの記憶

先々週の日曜日(17日)、博多小学校4地区(御供所・冷泉・奈良屋・大浜)へのライオンズクラブからの青パト贈呈式を冷泉自治協の記録係として撮影。その後、天気がよかったので久々に博多区千代~東区馬出界隈をチャリ散策しました。

久しぶりに馬出小学校校庭に遺る戦前の「福岡市動植物園」正門を撮影しましたが、小学校110周年時に塗装もキレイになったようでポップで撮影モチーフには最高です。

福岡市が新たに設置した解説板は草木に隠れてますがいい感じの解説、当時の写真絵葉書が掲載されていて「馬出小学校蔵」になっているのですが、実はこの写真もともと私が提供したものです。

2008年2月放送のFBSナイトシャッフル「記憶探偵」シリーズ33作の記念すべき第1回放送のネタのひとつがこの遺構で、パネル化した写真をみた当時の教頭先生が「学校にはまったく資料がないのでぜひ」との事でパネルを寄贈したもの。その後、他メディアでも度々取り上げられるようになりました。

私の提供画像データには一見して判らないように小さな透かしやマークを数カ所入れているのですが、この写真にもオリジナルの絵葉書にはないマークがあります(笑)。提供品以外にも正門の写真・絵葉書は10枚ほど所有、上の写真はそのうちの一枚で「昭和13年当時の正門」。これもFBS「ニュース5ちゃん」で福岡市動物園の話題の際に2度ほど使用されました(直近は今年2月放送)。

番組放送時、当時の教頭先生から「校庭の池は当時のもの」と伺ったのでそれを鵜呑みにしていましたが、本ブログに投稿ご指摘いただいたように後年福岡中学校の記念事業で同じ場所に再現されたもののようですね。

動物園の絵葉書シリーズを撮影発行したのは故大崎周水氏、博多土居交差点角にある大崎周水堂の初代です。昭和天皇の御大典を記念して市民の寄付などをもとに昭和8年に開園。市民に親しまれた動物園は戦時下で本土決戦が近づくなかで存続が議論され、昭和19年5月20日に廃園。クマやカバ、ゾウ、ライオン、トラなどは6月6日に射殺されたそうです。

ナイトシャッフルで最初の放送後、視聴者から戦前の動画映像も発掘されるなど反響が大きかったのが懐かしいです。「記憶探偵」シリーズは特番まで放送され、その年の九州放送映像コンクールも受賞しています。またその後、映像は他にも所有している方がいる事もわかりました。

テレビの企画を本格的にお手伝いした最初の番組がナイトシャッフル「記憶探偵」シリーズ、福岡市動物園は第1回放送時のネタなので懐かしく印象深いですね。時々こうして現地へ足を運び状態を確認しています。

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