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2023年3月15日、天神へ出かけたついでにソラリアステージ上階のエスカレータ横の大窓から解体中の天神イムズビルを撮影。ついに一階まで解体が進み、愛眼ビルだけがポツンと建つ状態になりました。
エスカレーターからもポツンと建つ愛眼ビルと、周辺の再開発ビルとのコントラストが映えます。解体中、1ヶ月毎に同じような角度から撮影を続け、3月初めに1階の解体が進んでいるのを見て、天気のいいタイミングを見計らって(笑)。
今年2月がこんな状態で、北隣の福岡ビル街区(福岡ビル・天神コア・天神ビブレ跡地)の基礎工事の間にイムズが更地状態になるのか、ずっと気にかけてました。ご縁をいただき、イムズは2021年7月の閉館シンポジウムにも登壇させていただきましたし、1989年の開館当日に駆けつけた思い出もあります。マック(Macintosh)に出会ったのもイムズなら、私が中途でゼンリンに入社したのはイムズホールで開催された「第1回ゼンリン・オリジナル地図コンクール」入賞セレモニー&展示会で感銘を受けたことがきっかけでした。
1990年だったか「スターライト・エキスプレス」展示会の設営を手伝ったこともあれば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のデロリアン展示もイムズだったかな。
上の写真は昨年、2022年4月初め。ビル解体が本格化した頃です。
イムズの区画は、明治末の1910(明治43)年秋に福岡郵便貯金支局(のち福岡為替貯金支局)が開設された場所。当時は、ビルの南にあった福岡城肥前堀が埋立てられて第13回九州沖縄八県連合共進会が開催された直後でした。
以下は、共進会の絵葉書。中央部分付近がイムズが建つ場所です。この時はまだ「渡辺通り=博多電気軌道」も開通していません。絵葉書をよく観察すると、お堀を埋め立てた会場手前は一段土地が低くなっているのがよくわかります。
愛眼ビルの区画は、戦前から複数の民間事業者が所有していたようです。
次の写真は2021年7月、イムズ閉館前の全景。館内の各フロアや飲食店の窓から、イムズから見える景観を写真に収めました。
次の写真は、イムズ屋上展望室から北側・福岡ビル街区や天神交差点を見下ろす景観。福岡ビルや天神コアが閉館する際も、ビルの様々なフロアから展望を記録撮影してきましたが、イムズからの展望が一番好きでした。
先代の愛眼ビルは、確かイムズ建設中の様子を見てきてたはずですが、ビル2代にわたってこれから新ビル建設を真横で観ることになるんだと思うと、これからも景観変化が楽しみです。
ビルがなくなり、地上からはベスト電器本店などがよく見えるようになりました。今しか見ることができない天神景、天神へ出向くたびに今後も撮影するつもりです。