阪急梅田駅構内の駅そばでお腹を満たして、そのまま今度は神戸線に乗りましょう。
使っているチケットは「阪急・阪神1dayパス」1600円です。
神戸に住んでいた頃にはまさか阪急と阪神が同じ会社になるとは思いもしませんでした。
終点の高速神戸からは山陽電車に乗り換えです。
とは言っても来たのは乗り入れて姫路まで直通する阪神電車でしたが。
降りたのは垂水駅。
観光地でも無く普通のベッドタウンですが、人生も後半戦となり一度幼い頃住んでいた街を見ておこうと思ったのです。
とはいえ、そんな思い出語りを延々とここでしても面白くは無いでしょうし、今時住宅地で写真をパシャパシャ撮っていては闇バイトの元締めが犯行前に現地調査をしているのではと通報されかねないので、
小1のまりきち少年が、何を勘違いしたか350円を握り締めお店に行ったところそれは380円だとわかり半泣きでおっちゃんにまけてもらったプラモ屋さん(があった所)だとか、
小2のまりきち少年がクラスの青木さん(名前は覚えていない)に告られて結婚の約束を交わした小学校横の交差点とか、
小3のまりきち少年が友だちと落ちていたエロ本のページをドキドキしながらめくった隙間とかを見て回りました。
家のベランダからいつも見ていた明石海峡の海にあんなにバカでかい建造物が立つなんてね。
垂水駅でいつも食べていたタコ焼きやさん(明石焼き、卵焼きと言われるけど、その頃のぼくにとってはだし汁に浸して食べるのがたこ焼きでした)は阪神淡路大震災の後閉店してしまったけれど、その「こだま」は今も明石で店を開いていると知り、垂水駅から3駅遠征です。
明石焼きは今は東京でも食べれるし、冷凍食品もあるしそんなに違いはないでしょ?と思っていたのですが、
目の前に運ばれて来たその瞬間、記憶に残る香りに涙が込み上げてきましたよ。
これこれ、これなんだ!
まぁ、思い込みなんだろうけどね。
電車の車窓から五色塚古墳が見えました。
当時はあんなに綺麗に整備されては無くて、てっぺんで石蹴りとかしていたな。
罰当たりだな。
昼過ぎに神戸港へ移動。
川崎重工ドックに来年就役予定のたいげい型潜水艦SS516「らいげい」が見れるかなと思ったのですが、公試に出ているのかお留守で残念。
神戸ハーバーランド煉瓦倉庫にある「オールドスパゲッティファクトリー」でランチです。
以前、千葉にもあったお店でこの「ブラウンバター ミゼトラチーズスパゲッティ」なるめっちゃクセ強スパの大ファンだったのですが、閉店してしまったのです。
お腹も満たされ三宮に移動。
神戸港ではやはり平日と言えど人も多くM.O.M.O.ちゃんを外に出してあげられなかったので、
オリックス バファローズグッズのお店を冷やかしつつ、
三宮センター街を進み、
ボークス神戸へ。
ドール撮影スペースをお借りしてやっとM.O.M.O.ちゃんがバッグから出てこれました。
ん?
神戸まで来てやってる事いつもと変わりありませんねw
ここでは白と黒のニーソックスを購入。
特に左のレース生地のニーソは個人制作の商品を委託販売で置いてあるので少数生産でその土地その店舗で置いている作家さんが違うので一期一会なのです。
アキバ、横浜のボークス撮影スペースに続きここで3店舗目。
めざせ全国制覇。
行きの阪急とは変えて、帰りは阪神電車を利用。
途中の大石駅で下車。
母が入院した時、ここに住む親戚に預けられ2週間ほど暮らした街なのです。
川を跨ぐ駅も摩耶山も変わりは無いけれど、いくつかあったネオン看板輝く酒造メーカーはマンションへと代わり、乗り入れここで折り返していた山陽電車の姿も今は無し。
その親戚もかなり前に鬼籍に入り、きっともうここに来る事は無いだろうな。
少しセンチメンタルな気持ちを引きづりながらも、梅田での阪神から阪急の乗り換え途中の大阪駅前の人の多さに疲れ果て、
阪急プライベースのシートに身を沈め淀川を渡った後にはもう意識は無く、烏丸で降りるつもりが終点の河原町まで行ってしまいました。
疲れちゃったからホテル近くの吉野家とマクドナルドで持ち帰り部屋で夕食を済ませましょう。
こんな吉牛×マクドというバカな夕食も旅先でしか出来ないことだしね。